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日経平均株価
始値 23135.79
高値 23185.85(09:11)
安値 22933.14(10:03)
大引け 23091.03(前日比 -87.07 、 -0.38% )
売買高 15億2158万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆5070億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は7日ぶり反落、フシ目の2万3000円大台は維持
2.前日の米株市場ではナスダック指数が最高値更新、リスクオン続く
3.外国為替市場で1ドル108円を割り込む円高に振れ利食いを誘発
4.鉄鋼や海運、非鉄など景気敏感セクターへの利益確定売りが目立つ
5.アジア株高を横目に押し目買いや買い戻しが入り下げ幅は限定的に
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比461ドル高と6日続伸した。ニューヨーク市の経済活動の再開に向けた期待が強く、景気敏感株を中心に買いが優勢となった。
東京市場では、為替の円高などを嫌気して利益確定売り圧力が強まり、日経平均株価は反落。ただ、下値では押し目買いや買い戻しが入り下げ幅は限定的だった。
9日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが連日の大幅高となり、ナスダック総合指数は過去最高値を更新した。しかし、一方で外国為替市場ではドル売り・円買いの動きが強まり、一時1ドル=108円台を割り込む円高に振れ、これが輸出株を中心に利益確定の売りを誘発した。ここ順調に戻り足を強めていた鉄鋼や海運、非鉄などに売りが目立った。日経平均は一時250円近い下げで2万3000円台を割り込む場面もあったが、後場後半は押し目買いや空売り買い戻しの動きが出て下げ渋り、結局大引け時点の下げ幅は100円以内にとどまった。TOPIXの下げは更に軽微だった。中国や香港などアジア株市場が堅調な値動きを示したことが、投資家心理を支える形となった。
個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体関連が安い。トヨタ自動車<7203>が冴えず、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調だった。中外製薬<4519>も売りに押された。朝日放送グループホールディングス<9405>が急反落、マイネット<3928>、蛇の目ミシン工業<6445>なども大幅安。アイル<3854>の下げも目立つ。
半面、ファーストリテイリング<9983>が高く、任天堂<7974>もしっかり。ソフトバンクグループ<9984>も頑強だった。キーエンス<6861>が買い優勢、武田薬品工業<4502>も上昇した。東京海上ホールディングス<8766>が買われ、資生堂<4911>も水準を切り上げた。ワイヤレスゲート<9419>はストップ高人気。ディー・エル・イー<3686>、古河電池<6937>はストップ高で買い物を残した。クオールホールディングス<3034>、PCIホールディングス<3918>なども大幅高。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ダイキン <6367> 、SBG <9984> 、テルモ <4543> 、ファナック <6954> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約58円。うち31円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、エムスリー <2413> 、中外薬 <4519> 、信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約73円。
東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)保険業、(3)食料品、(4)建設業、(5)情報・通信業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)海運業、(3)非鉄金属、(4)ガラス土石製品、(5)証券商品先物。
■個別材料株
△アルトナー <2163>
第1四半期営業利益は5割増で着地。
△クオールHD <3034>
「医療機関向けにコロナ消毒用オゾン発生器を発売」との報道。
△ユビAI <3858> [JQ]
イスラエル社の遠隔患者モニタリングソフトウェア提供開始。
△システムディ <3804> [JQ]
上期経常を56%上方修正・最高益予想を上乗せ。
△ネットマーケ <6175>
非開示だった今期経常は69%増で2期ぶり最高益更新へ。
△大日光 <6635> [JQ]
6月30日割当の1→2の株式分割を実施へ。
△古河池 <6937>
古河電 <5801> と次世代型蓄電池を共同開発。
△共栄セキュリ <7058> [JQ]
21年3月期は1%営業増益の見通し。
△レノバ <9519>
ゴールドマン・サックス証券が新規に買い推奨。
△イーレックス <9517>
米系新電力のズームエナジージャパンを買収。
▼ストリーム <3071> [東証2]
第1四半期88%営業減益。
▼RVH <6786> [東証2]
20年3月期営業損益は黒字予想から一転して赤字で着地。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アゴーラHG <9704> 、(2)ランド <8918> 、(3)DLE <3686> 、(4)ワイヤレスG <9419> 、(5)アークランド <9842> 、(6)古河池 <6937> 、(7)クオールHD <3034> 、(8)PCIHD <3918> 、(9)ネットマーケ <6175> 、(10)ケネディクス <4321> 。
値下がり率上位10傑は(1)レナウン <3606> 、(2)朝日放送HD <9405> 、(3)マイネット <3928> 、(4)ミライアル <4238> 、(5)蛇の目 <6445> 、(6)PRTIME <3922> 、(7)フォーラムE <7088> 、(8)ノムラシス <3940> 、(9)光世 <8617> 、(10)アイル <3854> 。
【大引け】
日経平均は前日比87.07円(0.38%)安の2万3091.03円。TOPIXは前日比2.29(0.14%)安の1628.43。出来高は概算で15億2158万株。東証1部の値上がり銘柄数は853、値下がり銘柄数は1219となった。日経ジャスダック平均は3482.23円(6.84円高)。
[2020年6月9日]
株探ニュース
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