【↓】日経平均 大引け｜ 反落、新型コロナの世界的な感染拡大を警戒 (3月30日)

日経平均株価
始値　　18884.07
高値　　19084.97(15:00)
安値　　18578.20(10:09)
大引け　19084.97(前日比 -304.46 、 -1.57％ )

売買高　　19億2444万株 (東証1部概算)
売買代金　 3兆1480億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は前日比304円安と反落、一時1万8500円台まで下落
　２．27日のNYダウは915ドル安、米国での新型コロナの感染拡大を嫌気
　３．日銀ＥＴＦ買いへの期待も強く、売り一巡後は下げ渋る
　４．ソフトバンクが下落、三菱ＵＦＪや三井住友ＦＧなど銀行株が大幅安
　５．中外薬やテルモ、日本光電など医薬・ヘルスケアの一角が値を上げる

■東京市場概況

　前週末の米国市場では、NYダウは前日比915ドル安と4日ぶりに反落した。米国の新型コロナウイルス感染者数が、イタリアや中国を抜き世界最多となったことなどが嫌気された。

　週明けの東京市場では、日経平均株価は反落した。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が続いていることが引き続き警戒された。

　30日の東京市場は、前日の米株式市場でNYダウが前日比915ドル安と急落したことを受け、前場は大きく値を下げて推移した。日経平均は一時800円を超す下落となり、1万8500円台まで値を下げる場面があった。為替は1ドル＝107円前半へ円高が進行した。ただ、日銀によるETF買いへの期待もあり、後場に入り下げ幅は縮小した。

　個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>やトヨタ自動車<7203>、ソニー<6758>が安く、ファーストリテイリング<9983>が値を下げた。三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>といったメガバンクが大幅安。リクルートホールディングス<6098>やダイキン工業<6367>、ＨＯＹＡ<7741>も値を下げた。米国や中国、韓国の全土からの入国を拒否する方針を固めた、との報道を受けＡＮＡホールディングス<9202>が急落した。
　半面、任天堂<7974>やキーエンス<6861>、ＮＴＴ<9432>が高く、オリエンタルランド<4661>、村田製作所<6981>が値を上げた。ＪＴ<2914>がしっかり。富士フイルムホールディングス<4901>や、テルモ<4543>、中外製薬<4519>、日本光電<6849>など医薬、ヘルスケア関連銘柄が買われた。

　日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519> 、富士フイルム <4901> 、ファミマ <8028> 、大塚ＨＤ <4578> 、塩野義 <4507> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約58円。
　日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はＳＢＧ <9984> 、ファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、ＫＤＤＩ <9433> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約173円。

　東証33業種のうち上昇は6業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)食料品、(3)医薬品、(4)ゴム製品、(5)小売業。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)銀行業、(3)保険業、(4)石油石炭製品、(5)機械。

■個別材料株

△アイスタディ <2345> [東証２]
　学校休校延長の思惑でeラーニング関連買われる。
△クスリアオキ <3549>
　3月度既存店売上高17％増。
△岡山製紙 <3892> [ＪＱ]
　20年5月期営業利益予想を上方修正。
△ニイタカ <4465>
　6-2月期(3Q累計)経常は56％増益・通期計画を超過。
△富士フイルム <4901>
　「アビガン研究を政府が後押し」との報道。
△リプロセル <4978> [ＪＱＧ]
　新型コロナ用ワクチンの開発目指す国際的研究コンソーシアムに参加。
△日本光電 <6849>
　政府が人工呼吸器の増産を要請へ。
△ギークス <7060> [東証Ｍ]
　東証１部に市場変更。
△星医療 <7634> [ＪＱ]
　政府が人工呼吸器の増産を要請へ。
△シンシア <7782>
　8.05％を上限に自社株買いを実施。

▼南海辰村 <1850> [東証２]
　20年3月期業績予想を下方修正。
▼ウシオ電 <6925>
　今期経常を一転34％減益に下方修正。

　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)シンシア <7782> 、(2)藤久 <9966> 、(3)ブイキューブ <3681> 、(4)セグエＧ <3968> 、(5)大研医器 <7775> 、(6)ヒトコムＨＤ <4433> 、(7)エアーテック <6291> 、(8)日医工 <4541> 、(9)ＪＭＳ <7702> 、(10)サイバーコム <3852> 。
　値下がり率上位10傑は(1)ＡＰカンパニ <3175> 、(2)ぴあ <4337> 、(3)ランビジネス <8944> 、(4)一蔵 <6186> 、(5)橋本総業ＨＤ <7570> 、(6)ウッドワン <7898> 、(7)一家ＤＰ <9266> 、(8)ダイドー <3205> 、(9)オルトＰ <3672> 、(10)インタワクス <6032> 。

【大引け】

　日経平均は前日比304.46円(1.57％)安の1万9084.97円。ＴＯＰＩＸは前日比23.95(1.64％)安の1435.54。出来高は概算で19億2444万株。東証1部の値上がり銘柄数は492、値下がり銘柄数は1620となった。日経ジャスダック平均は2954.17円(61.95円安)。

［2020年3月30日］

株探ニュース