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【↓】日経平均 大引け| 反落、経済見通しの下方修正や円高で利食い優勢 (4月15日)

配信元:株探
投稿:2020/04/15 16:51

日経平均株価
始値  19589.25
高値  19660.68(13:26)
安値  19465.95(09:05)
大引け 19550.09(前日比 -88.72 、 -0.45% )

売買高  14億8903万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆5279億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反落、米株高も前日大幅高の反動で利食い優勢
 2.IMFによる2020年世界経済見通し下方修正で買い手控え
 3.為替が一時1ドル107円台割り込む円高に振れたことも嫌気
 4.後場寄りは日銀のETF買いの思惑からプラス圏浮上の場面も
 5.新型コロナ感染拡大による企業業績への影響懸念で買い続かず

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比558ドルと反発した。米国内での新型コロナウイルスの感染拡大がピークを過ぎたとの見方から経済活動の早期再開期待が高まり、買いが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価が前日終値近辺で売り買いを交錯させる展開となり、後場はプラス圏で推移する場面もあったが買いは続かず、マイナス圏で引けた。

 15日の東京市場は、前日の米株高もIMFによる2020年の世界経済見通しが大幅に引き下げられたことや、前日に日経平均が先物主導で大きく上げた反動もあって売りに押され気味の展開となった。為替が一時1ドル=107円台を割り込む円高に振れるなか、後半は香港や中国株が軟化するのを横目に買いが手控えられた。後場寄りには、日銀のETF買いの思惑からいったんプラス圏に切り返す場面もあったが、その後は買いの勢いが弱まり再び水準を切り下げた。決算発表の本格化を前に、新型コロナウイルスの感染拡大による企業業績への影響を懸念するムードが強い。東証1部の値下がり銘柄数は全体の7割以上を占め、小型株の下げが目立った。売買代金は2兆5000億円台と増勢。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>ファーストリテイリング<9983>が軟調、トヨタ自動車<7203>も冴えない。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも値を下げた。ファナック<6954>も売りに押された。and factory<7035>がストップ安、テラスカイ<3915>も急落した。北の達人コーポレーション<2930>も大幅安、ベルシステム24ホールディングス<6183>などの下げも目立つ。
 半面、任天堂<7974>が高く、ソニー<6758>も上昇。リクルートホールディングス<6098>中外製薬<4519>オリエンタルランド<4661>なども高い。花王<4452>資生堂<4911>が上値を追い、神戸物産<3038>も買われた。デザインワン・ジャパン<6048>ツナググループ・ホールディングス<6551>がストップ高に買われ、IDOM<7599>有機合成薬品工業<4531>なども活況高となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519>リクルート <6098>花王 <4452>KDDI <9433> 、ソニー <6758> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約43円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>ファナック <6954>ファミマ <8028>ファストリ <9983>東エレク <8035> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約70円。

 東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)陸運業、(3)食料品、(4)その他製品、(5)精密機器。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)海運業、(3)証券商品先物、(4)パルプ・紙、(5)鉄鋼。

■個別材料株

串カツ田中 <3547>
 自社株買い及び第1四半期営業利益9割増。
PRTIME <3922>
 21年2月期は単独営業利益で5割増見込み。
ビザスク <4490> [東証M]
 20年2月期営業利益が2.8倍。
JMACS <5817> [東証2]
 21年2月期営業6割増益見込み。
アクトコール <6064> [東証M]
 第1四半期経常利益は47%増益。
シンメンテ <6086> [東証M]
 20年2月期経常利益は33%増で5期連続最高益を達成。
△ロゼッタ <6182> [東証M]
 前期経常は32%増で2期連続最高益。
ベイカレント <6532>
 20年2月期営業8割増益で配当30円増額。
日宣 <6543> [JQ]
 3万株を上限とする自社株買いを実施へ。
IDOM <7599>
 20年2月期の好決算と株主還元の拡充を評価。

日創プロニ <3440> [東証2]
 今期経常を62%下方修正。
バリュエンス <9270> [東証M]
 上期経常は44%減益で着地、20年8月期業績を未定に変更。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)デザインワン <6048> 、(2)ツナグGHD <6551> 、(3)ベイカレント <6532> 、(4)有機薬 <4531> 、(5)アイビーシー <3920> 、(6)IDOM <7599> 、(7)ネオジャパン <3921> 、(8)HEROZ <4382> 、(9)PRTIME <3922> 、(10)ファイズHD <9325>
 値下がり率上位10傑は(1)アンファク <7035> 、(2)テラスカイ <3915> 、(3)鶴見製 <6351> 、(4)ランド <8918> 、(5)Gunosy <6047> 、(6)カメイ <8037> 、(7)北の達人 <2930> 、(8)コロナ <5909> 、(9)光世 <8617> 、(10)長野銀 <8521>

【大引け】

 日経平均は前日比88.72円(0.45%)安の1万9550.09円。TOPIXは前日比0.56(0.04%)高の1434.07。出来高は概算で14億8903万株。東証1部の値上がり銘柄数は556、値下がり銘柄数は1574となった。日経ジャスダック平均は3064.97円(10.54円高)。

[2020年4月15日]

株探ニュース
配信元: 株探
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