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日経平均株価
始値 23147.14
高値 23342.32(10:31)
安値 23102.61(09:02)
大引け 23139.76(前日比 +257.11 、 +1.12% )
売買高 13億4148万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆3508億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は4日ぶりに反発、一時は460円高と値を飛ばす場面も
2.前週末は安倍首相の電撃辞任で波乱も米株高で不安心理後退
3.菅官房長官出馬の意向が伝わるなか、政策の継続性で安心感
4.総合商社5社がバフェット氏の大株主浮上でいずれも人気化
5.終盤伸び悩むも2万3000円台を回復し売買代金にも厚み
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比161ドル高と3日続伸した。米FRBによる低金利政策の長期維持姿勢が好感され、エネルギーや金融など景気敏感株が買われた。
週明けの東京市場では、主力株の一角などに買い戻しが入り、日経平均株価は反発に転じた。一時460円高まで買われる場面があったが大引けは伸び悩んだ。
31日の東京市場は、前週末の米株高を受け目先安心感が広がり買い優勢の地合いとなった。前週末は後場終盤に安倍首相の電撃的な辞任が伝わり波乱相場となったが、本日は空売りの買い戻しを絡め日経平均は急反発、前週末の下げ幅を大きく上回り460円高の2万3300円台まで上昇する場面があった。菅官房長官が自民党総裁選に出馬する意向を固めたことが伝わるなか、安倍政権が行ってきた政策の踏襲が見込まれるとの見方からリスクを取る動きを後押しした。ただ、国内政治に対する不透明感も拭い切れず、買い一巡後は目先筋の利益確定売りで伸び悩んだ。物色対象としてはバフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイが日本の総合商社5社の株式をそれぞれ5%超取得したことが明らかとなり、いずれも大きく上値を伸ばした。東証1部の売買代金は2兆3000億円台と2兆円台を上回った。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が買われ、三菱商事<8058>が物色人気。このほか伊藤忠商事<8001>や丸紅<8002>など総合商社株が軒並み高となった。ファーストリテイリング<9983>も大幅高。キーエンス<6861>、レーザーテック<6920>なども堅調。オリエンタルランド<4661>も買い優勢。アトラ<6029>はストップ高に買われ、セグエグループ<3968>、綿半ホールディングス<3199>なども値を飛ばした。スクロール<8005>も大幅高。
半面、KDDI<9433>が大きく売られたほか、NTTドコモ<9437>、NTT<9432>など大手通信株の下げが目立つ。トヨタ自動車<7203>が冴えず、SMC<6273>も値を下げた。河西工業<7256>が大幅下落、ショーケース<3909>、曙ブレーキ工業<7238>なども下値を探った。日本軽金属ホールディングス<5703>も軟調だった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、テルモ <4543> 、アドテスト <6857> 、エムスリー <2413> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約144円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、ファミマ <8028> 、セコム <9735> 、NTT <9432> 、トレンド <4704> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約43円。うち33円はKDDI1銘柄によるもの。
東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は情報・通信業、保険業の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)卸売業、(2)鉱業、(3)空運業、(4)不動産業、(5)陸運業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)銀行業、(2)パルプ・紙、(3)繊維製品、(4)輸送用機器、(5)鉄鋼。
■個別材料株
△アスクル <2678>
8月単体売上高は6.8%増と2ヵ月連続前年比プラス。
△綿半HD <3199>
9月末を基準日として1株を2株に株式分割。
△アルファクス <3814> [JQG]
前会計ニーズに対応した完全セルフレジシステムを販売開始。
△BASE <4477> [東証M]
三菱UFJモルガン・スタンレー証券が目標株価を9000円に引き上げ。
△アトラ <6029>
投資有価証券売却益の計上で20年12月期最終損益を上方修正。
△ミナトHD <6862> [JQ]
21年3月期最終利益を上方修正。
△コプロHD <7059> [東証M]
9月11日付で東証1部へ市場変更。
△伊藤忠 <8001> など総合商社
バフェット氏が大株主に浮上で思惑買い。
△丹青社 <9743>
第2四半期営業利益を36%増に上方修正。
△ソフトバンクG <9984>
子会社ソフトバンク株式売り出しで最大1.4兆円調達。
▼ブロメディア <4347> [JQ]
第1四半期(4-6月)は減収減益。
▼PSS <7707> [東証M]
20年6月期営業損益は計画下振れで赤字に転落。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アトラ <6029> 、(2)セグエG <3968> 、(3)綿半HD <3199> 、(4)アレンザHD <3546> 、(5)デザインワン <6048> 、(6)ミダック <6564> 、(7)宝&CO <7921> 、(8)ワイヤレスG <9419> 、(9)スクロール <8005> 、(10)DDHD <3073> 。
値下がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)日伝 <9902> 、(3)河西工 <7256> 、(4)NTT <9432> 、(5)ヤマトインタ <8127> 、(6)KDDI <9433> 、(7)ショーケース <3909> 、(8)中越パ <3877> 、(9)ブレーキ <7238> 、(10)名古屋銀 <8522> 。
【大引け】
日経平均は前日比257.11円(1.12%)高の2万3139.76円。TOPIXは前日比13.31(0.83%)高の1618.18。出来高は概算で13億4148万株。東証1部の値上がり銘柄数は1605、値下がり銘柄数は492となった。日経ジャスダック平均は3531.94円(53.75円高)。
[2020年8月31日]
株探ニュース
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