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日経平均株価
始値 27887.03
高値 28128.61(10:21)
安値 27808.54(13:32)
大引け 27888.15(前日比 +68.11 、 +0.24% )
売買高 10億8759万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆6076億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は68円高と3日続伸、ただ買い一巡後は伸び悩む展開
2.個別に好決算発表銘柄の一角に買いが集まり、ストップ高が相次ぐ
3.日経平均は一時300円超える大幅高も、前場後半を境に急速に値消す
4.新型コロナ感染者増加に歯止めがかからず、経済活動への影響懸念
5.売買代金は活況で、2兆6000億円台と8月に入ってからは最高水準に
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比106ドル安と3日ぶりに反落した。新型コロナウイルス変異種(デルタ株)の世界的な感染拡大が警戒されるなか、景気敏感株中心に売りが優勢となった。
3連休明けの東京市場では、主力株をはじめ広範囲に買い優勢の展開となり、日経平均株価は3日続伸となった。ただ、朝方大きく買われた後は伸び悩む形となった。
10日の東京市場は、朝方はリスク選好の買いが優勢な流れとなり、日経平均は一時300円を超える上昇で2万8000円台に乗せる場面もあった。しかし、その後は戻り売りに押される形で急速に値を消し、後場は小幅ながらマイナス圏に沈む瞬間があった。国内での新型コロナウイルスの感染者数増加に歯止めがかからないことから経済活動に与える影響が警戒されているほか、米株価指数先物が軟調な動きをみせ、これを横目に買いの気勢が削がれた。ただ、上値は重いものの、下値では値ごろ感からの買いが入り全体相場を支えた。後場後半は再び買いが優勢となり、日経平均はプラス圏で着地した。好決算絡みの銘柄が買われ、個別にはストップ高銘柄が相次ぐなど物色意欲は旺盛だった。東証1部の売買代金も8月に入ってからは最高だった。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>、トヨタ自動車<7203>がしっかり、キーエンス<6861>も上昇した。塩野義製薬<4507>が大きく買われたほかエーザイ<4523>も高い。日本電信電話<9432>が堅調、リクルートホールディングス<6098>も上値追い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも堅調だった。藤倉コンポジット<5121>、ローランド ディー.ジー.<6789>、テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>、ウィルグループ<6089>、グローブライド<7990>などがストップ高に買われる人気となった。
半面、任天堂<7974>の下げも目立ったほか、ソニーグループ<6758>も軟調。日本郵船<9101>も利益確定売りに押された。住友金属鉱山<5713>が売られ、東芝<6502>も安い。りらいあコミュニケーションズ<4708>、日精エー・エス・ビー機械<6284>、日本プラスト<7291>が急落、大幸薬品<4574>も大幅安に。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、エムスリー <2413> 、塩野義 <4507> 、リクルート <6098> 、SBG <9984> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約81円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はバンナムHD <7832> 、ソニーG <6758> 、東エレク <8035> 、NTTデータ <9613> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約42円。
東証33業種のうち上昇は20業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)医薬品、(3)陸運業、(4)ゴム製品、(5)サービス業。一方、下落率の上位5業種は(1)その他製品、(2)非鉄金属、(3)石油石炭製品、(4)海運業、(5)建設業。
■個別材料株
△ランシステム <3326> [JQ]
Vタレントとファンがつながる「ファンピックス」をプレオープン。
△カルタHD <3688>
21年12月期業績予想を上方修正。
△那須鉄 <5922> [東証2]
22年3月期営業益予想を一転して12%増に上方修正。
△チャームケア <6062>
22年6月期大幅増収増益見通しを好感。
△ウィルG <6089>
22年3月期業績予想を一転営業増益へ上方修正。
△ピラー <6490>
今3月期営業利益大幅増額に加え配当も上乗せ。
△サン電子 <6736> [JQ]
4-6月期(1Q)経常は黒字浮上で着地。
△ロランドDG <6789>
21年12月期見通し上方修正。
△フルヤ金属 <7826> [JQ]
22年6月期は2ケタ営業増益で最高益更新見通し。
△愛光電気 <9909> [JQ]
MBO発表でTOB価格2360円にサヤ寄せ。
▼りらいあ <4708>
4-6月期(1Q)経常は35%減益で着地。
▼Fringe <6550> [東証M]
今期最終を赤字拡大に下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)チャームケア <6062> 、(2)藤コンポ <5121> 、(3)ロランドDG <6789> 、(4)T&Gニーズ <4331> 、(5)ウィルG <6089> 、(6)グロブライド <7990> 、(7)ピラー <6490> 、(8)小野建 <7414> 、(9)ミダック <6564> 、(10)大建工 <7905> 。
値下がり率上位10傑は(1)りらいあ <4708> 、(2)ASB機械 <6284> 、(3)日本プラスト <7291> 、(4)GMOペパボ <3633> 、(5)加藤製 <6390> 、(6)大幸薬品 <4574> 、(7)ファイズHD <9325> 、(8)スプリックス <7030> 、(9)新日本製薬 <4931> 、(10)MTI <9438> 。
【大引け】
日経平均は前日比68.11円(0.24%)高の2万7888.15円。TOPIXは前日比6.94(0.36%)高の1936.28。出来高は概算で10億8759万株。東証1部の値上がり銘柄数は1311、値下がり銘柄数は790となった。日経ジャスダック平均は3935.23円(32.80円高)。
[2021年8月10日]
株探ニュース
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