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5月6日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は大幅反発、「景気過熱覚悟」の買い?
・ドル・円は小じっかり、日本株高で円売りも
・値上がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がファナック<6954>
■日経平均は大幅反発、「景気過熱覚悟」の買い?
日経平均は大幅反発。578.56円高の29391.19円(出来高概算7億7000万株)で前場の取引を終えている。
5日の米株式市場でNYダウは2週間半ぶりに過去最高値を更新した。日本の連休中、イエレン財務長官が景気過熱を防ぐため「やや金利上昇が必要」などと述べ、市場の動揺を誘う場面もあったが、その後発言を修正したことでインフレ加速や利上げへの警戒感が後退。予想を上回る企業決算や商品価格の上昇を受け、景気敏感株を中心に買いが入った。連休明けの東京市場ではこうした米株高が買い安心感につながり、日経平均は211円高からスタートすると、寄り付き後も上げ幅を拡大。前引けにかけて一時29430.22円(617.59円高)まで上昇した。
個別では、日経平均への寄与が大きいファーストリテ<9983>やソフトバンクG<9984>が堅調なほか、トヨタ自<7203>や三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>の上げが目立つ。東エレク<8035>は決算を受けて売りが先行するも、プラス圏に浮上してきた。三井物産<8031>が大幅続伸し、業績観測が報じられた日本製鉄<5401>や米子会社売却による特別利益計上を発表した川崎船<9107>は急伸。また、伯東<7433>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、ソニーG<6758>が続落し、任天堂<7974>も軟調。決算発表のレーザーテック<6920>は売り先行も下げ渋ってきた。また、KADOKAWA<9468>やMRO<3064>は急落し、GameWith<6552>などとともに東証1部下落率上位に顔を出している。
セクターでは、鉄鋼、パルプ・紙、海運業などが上昇率上位で、その他も全般堅調。下落したのは空運業のみだった。東証1部の値上がり銘柄は全体の84%、対して値下がり銘柄は14%となっている。
連休明けの日経平均は一時上げ幅を600円以上に広げ、取引時間中としては4月19日以来の高値を付けた。日足チャートを見ると、29400円台に位置する25日移動平均線近辺まで上昇。また、東証株価指数(TOPIX)も+1.86%と日経平均(+2.01%)に負けず強い動きだ。連休前には海外勢のものとみられる株価指数先物の売りや、個人投資家のものとみられる信用買いの手仕舞いの動きが観測されていたため、連休中の欧米株の堅調ぶりから反動が出やすかったのだろう。ファーストリテなどの一部値がさ株や時価総額上位銘柄の堅調ぶりを見ると先物主導との印象を持つかもしれないが、本日ここまでの東証1部売買代金は1兆7000億円弱に膨らんでおり、現物株の取引はまずまず活発だ。
米国ではイエレン氏による「やや金利上昇が必要」との発言が注目されたが、その後同氏が発言を修正したうえ、連邦準備理事会(FRB)高官が金融緩和策を当面維持する姿勢を示したことで、結果的に10年物国債利回りは日本の連休前より低下した。ただ、金利低下が追い風となるはずのナスダック総合指数は5日まで4日続落。また、資源・穀物等の商品市況は一段と強含み、ブレークイーブン・インフレ率(期待インフレ率の指標)は2.47%まで上昇している。金融緩和の長期化が見込まれるとともに、むしろ「将来のインフレ加速・金利上昇」への思惑は強まっているとみておくべきだろう。
また、足元の米国株の堅調ぶりについては、短期志向の投機筋による買い持ち高の積み上げが主因との見方がある。それだけに、短期的にはこれら投資家の持ち高調整に伴う反動安にも注意が必要だろう。
こうした株式・商品の買いが「インフレヘッジ」を通り越し、「景気過熱覚悟の投機」によるものだとしたら、やはり経済の先行きを慎重に見極める必要がありそうだ。比較的足元の消費が強い米国にしても、給付金効果が一巡するタイミングでコストプッシュ型のインフレが到来すれば景気を冷やしかねない。それに、かねて当欄では東京市場での信用買い残の積み上がりを取り上げてきたが、米国株についてもこの1年でショート(売り持ち)のレバレッジ型上場投資信託(ETF)残高が減少する一方、ロング(買い持ち)のETF残高は急増してきた。ここからの買い持ち高の積み上げ余地が大きいとは考えにくい。好調な米国株もじき「賞味期限」が意識されてくるかもしれない。
さて、改めて東京市場に目を向けると、日本製鉄や三井物産が決算(ないし業績観測報道)を手掛かりに年初来高値を付けてきているのはポジティブな印象。ただ、前述した「インフレ睨み」の面もあるかもしれない。半導体関連の東エレクやレーザーテックは期待どおりの良好な決算内容で、株式需給の面でも信用買い残に過大感がなく、売り一巡後は下げ渋ってきた。とはいえ、もともと期待が高かっただけに一段と目線を切り上げるのも容易でない感はある。大型連休を通過し、ここからは改めて決算を受けた個別対応中心の展開となりそうだ。本日は任天堂などが決算発表を予定している。
(小林大純)
■ドル・円は小じっかり、日本株高で円売りも
6日午前の東京市場でドル・円は小じっかりとなり、109円前半で小幅に値を上げた。大型連休明けの東京株式市場では日経平均株価が500円超高と強含み、リスク選好の円売りが主要通貨を押し上げた。ただ、中国株は軟調地合いのため、一段の円売りを抑制したようだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円が109円17銭から109円38銭、ユーロ・円は131円07銭から131円31銭、ユーロ・ドルは1.1999ドルから1.2010ドル。
■後場のチェック銘柄
・nmsホールディングス<2162>、アズーム<3496>など、3銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がファナック<6954>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・米・4月ADP雇用統計:+74.2万人(予想:+85万人、3月:+56.5万人← +51.7万人)
・米・4月サービス業PMI改定値:64.7(予想:63.1、速報値:63.1)
・米・4月総合PMI改定値:63.5(速報値:62.2)
・米・4月ISM非製造業景況指数:62.7(予想:64.1、3月:63.7)
【要人発言】
・日銀金融政策決定会合議事要旨(3月18-19日分)
「昨年後半はプラス成長が続いたが、秋以降の感染再拡大を背景とした対面型サービスの下押し圧力で今年1-3月期はいったんマイナス成長の可能性」(何人かの委員)
「インフレの基調的な動きを示す指標が一段と低下している点には留意が必要(1人の委員)
<国内>
特になし
<海外>
・15:00 独・3月製造業受注(前月比予想:+1.5%、2月:+1.2%)
<CS>
・日経平均は大幅反発、「景気過熱覚悟」の買い?
・ドル・円は小じっかり、日本株高で円売りも
・値上がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がファナック<6954>
■日経平均は大幅反発、「景気過熱覚悟」の買い?
日経平均は大幅反発。578.56円高の29391.19円(出来高概算7億7000万株)で前場の取引を終えている。
5日の米株式市場でNYダウは2週間半ぶりに過去最高値を更新した。日本の連休中、イエレン財務長官が景気過熱を防ぐため「やや金利上昇が必要」などと述べ、市場の動揺を誘う場面もあったが、その後発言を修正したことでインフレ加速や利上げへの警戒感が後退。予想を上回る企業決算や商品価格の上昇を受け、景気敏感株を中心に買いが入った。連休明けの東京市場ではこうした米株高が買い安心感につながり、日経平均は211円高からスタートすると、寄り付き後も上げ幅を拡大。前引けにかけて一時29430.22円(617.59円高)まで上昇した。
個別では、日経平均への寄与が大きいファーストリテ<9983>やソフトバンクG<9984>が堅調なほか、トヨタ自<7203>や三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>の上げが目立つ。東エレク<8035>は決算を受けて売りが先行するも、プラス圏に浮上してきた。三井物産<8031>が大幅続伸し、業績観測が報じられた日本製鉄<5401>や米子会社売却による特別利益計上を発表した川崎船<9107>は急伸。また、伯東<7433>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、ソニーG<6758>が続落し、任天堂<7974>も軟調。決算発表のレーザーテック<6920>は売り先行も下げ渋ってきた。また、KADOKAWA<9468>やMRO<3064>は急落し、GameWith<6552>などとともに東証1部下落率上位に顔を出している。
セクターでは、鉄鋼、パルプ・紙、海運業などが上昇率上位で、その他も全般堅調。下落したのは空運業のみだった。東証1部の値上がり銘柄は全体の84%、対して値下がり銘柄は14%となっている。
連休明けの日経平均は一時上げ幅を600円以上に広げ、取引時間中としては4月19日以来の高値を付けた。日足チャートを見ると、29400円台に位置する25日移動平均線近辺まで上昇。また、東証株価指数(TOPIX)も+1.86%と日経平均(+2.01%)に負けず強い動きだ。連休前には海外勢のものとみられる株価指数先物の売りや、個人投資家のものとみられる信用買いの手仕舞いの動きが観測されていたため、連休中の欧米株の堅調ぶりから反動が出やすかったのだろう。ファーストリテなどの一部値がさ株や時価総額上位銘柄の堅調ぶりを見ると先物主導との印象を持つかもしれないが、本日ここまでの東証1部売買代金は1兆7000億円弱に膨らんでおり、現物株の取引はまずまず活発だ。
米国ではイエレン氏による「やや金利上昇が必要」との発言が注目されたが、その後同氏が発言を修正したうえ、連邦準備理事会(FRB)高官が金融緩和策を当面維持する姿勢を示したことで、結果的に10年物国債利回りは日本の連休前より低下した。ただ、金利低下が追い風となるはずのナスダック総合指数は5日まで4日続落。また、資源・穀物等の商品市況は一段と強含み、ブレークイーブン・インフレ率(期待インフレ率の指標)は2.47%まで上昇している。金融緩和の長期化が見込まれるとともに、むしろ「将来のインフレ加速・金利上昇」への思惑は強まっているとみておくべきだろう。
また、足元の米国株の堅調ぶりについては、短期志向の投機筋による買い持ち高の積み上げが主因との見方がある。それだけに、短期的にはこれら投資家の持ち高調整に伴う反動安にも注意が必要だろう。
こうした株式・商品の買いが「インフレヘッジ」を通り越し、「景気過熱覚悟の投機」によるものだとしたら、やはり経済の先行きを慎重に見極める必要がありそうだ。比較的足元の消費が強い米国にしても、給付金効果が一巡するタイミングでコストプッシュ型のインフレが到来すれば景気を冷やしかねない。それに、かねて当欄では東京市場での信用買い残の積み上がりを取り上げてきたが、米国株についてもこの1年でショート(売り持ち)のレバレッジ型上場投資信託(ETF)残高が減少する一方、ロング(買い持ち)のETF残高は急増してきた。ここからの買い持ち高の積み上げ余地が大きいとは考えにくい。好調な米国株もじき「賞味期限」が意識されてくるかもしれない。
さて、改めて東京市場に目を向けると、日本製鉄や三井物産が決算(ないし業績観測報道)を手掛かりに年初来高値を付けてきているのはポジティブな印象。ただ、前述した「インフレ睨み」の面もあるかもしれない。半導体関連の東エレクやレーザーテックは期待どおりの良好な決算内容で、株式需給の面でも信用買い残に過大感がなく、売り一巡後は下げ渋ってきた。とはいえ、もともと期待が高かっただけに一段と目線を切り上げるのも容易でない感はある。大型連休を通過し、ここからは改めて決算を受けた個別対応中心の展開となりそうだ。本日は任天堂などが決算発表を予定している。
(小林大純)
■ドル・円は小じっかり、日本株高で円売りも
6日午前の東京市場でドル・円は小じっかりとなり、109円前半で小幅に値を上げた。大型連休明けの東京株式市場では日経平均株価が500円超高と強含み、リスク選好の円売りが主要通貨を押し上げた。ただ、中国株は軟調地合いのため、一段の円売りを抑制したようだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円が109円17銭から109円38銭、ユーロ・円は131円07銭から131円31銭、ユーロ・ドルは1.1999ドルから1.2010ドル。
■後場のチェック銘柄
・nmsホールディングス<2162>、アズーム<3496>など、3銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がファナック<6954>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・米・4月ADP雇用統計:+74.2万人(予想:+85万人、3月:+56.5万人← +51.7万人)
・米・4月サービス業PMI改定値:64.7(予想:63.1、速報値:63.1)
・米・4月総合PMI改定値:63.5(速報値:62.2)
・米・4月ISM非製造業景況指数:62.7(予想:64.1、3月:63.7)
【要人発言】
・日銀金融政策決定会合議事要旨(3月18-19日分)
「昨年後半はプラス成長が続いたが、秋以降の感染再拡大を背景とした対面型サービスの下押し圧力で今年1-3月期はいったんマイナス成長の可能性」(何人かの委員)
「インフレの基調的な動きを示す指標が一段と低下している点には留意が必要(1人の委員)
<国内>
特になし
<海外>
・15:00 独・3月製造業受注(前月比予想:+1.5%、2月:+1.2%)
<CS>
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