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電通総研のニュース
日経平均株価
始値 32648.14
高値 32793.77(12:30)
安値 32554.46(09:01)
大引け 32700.94(前日比 +396.69 、 +1.23% )
売買高 12億3448万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆9727億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり大幅反発、一時500円近い上昇
2.日銀の決定会合では緩和策の現状維持観測高まる
3.日米金利差背景に円安進行、輸出株中心に追い風
4.半導体主力株が軒並み高で切り返し全体相場牽引
5.値上がり銘柄8割強も、売買代金は3兆円に届かず
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比2ドル高と小幅に10日続伸した。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、様子見姿勢が強まり積極的な取引が見送られた。
週明けの東京市場では、外国為替市場で円安が進んだことなどを背景に主力株中心に大きく買い戻される展開となり、日経平均株価は一時500円近い上昇をみせた。
24日の東京市場は、リスクオンの流れが鮮明だった。前週末の米国株市場ではNYダウが約6年ぶりの連騰記録である10日続伸と気を吐いたが、上げ幅はわずかでハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は小幅マイナス圏で引けた。今週予定のFOMCでの利上げは織り込み済みだが、今後の金融政策にパウエルFRB議長がタカ派姿勢を維持するとの見方もあり、上値が重かった。一方、東京市場は直近の植田日銀総裁の発言から、今週末の金融政策決定会合で緩和政策の現状維持が濃厚との観測が広がった。日米金利差を意識してドル・円相場は急速に円安方向に振れ、これが株式市場で輸出株中心に追い風となった。値上がり銘柄数は1500強に達し、プライム市場の82%を占めた。ただ、売買代金は減少傾向で3兆円台に届かなかった。
個別では、きょうも売買代金で群を抜いたレーザーテック<6920>が高く、同2位のアドバンテスト<6857>も上昇、東京エレクトロン<8035>やディスコ<6146>など半導体製造装置関連の主力銘柄が買いを集めたほか、ソシオネクスト<6526>も押し目買いで反発した。また、トヨタ自動車<7203>が堅調、ソフトバンクグループ<9984>も値を上げた。そーせいグループ<4565>が大きく上値を伸ばしたほか、東京製鐵<5423>はストップ高で値上がり率首位に買われた。アーレスティ<5852>が急伸をみせ、リョービ<5851>も高い。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが売られ、SOMPOホールディングス<8630>も安い。ANYCOLOR<5032>も値を下げた。宮越ホールディングス<6620>が大きく利食われたほか、ISID<4812>も大幅安。ネクステージ<3186>も売られた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、アドテスト <6857>、SBG <9984>、KDDI <9433>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約193円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はバンナムHD <7832>、電通グループ <4324>、富士フイルム <4901>、三菱UFJ <8306>、SOMPO <8630>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約5円。
東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は銀行業、保険業、海運業の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)鉄鋼、(2)パルプ・紙、(3)輸送用機器、(4)電気・ガス業、(5)非鉄金属。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)繊維製品、(2)水産・農林業、(3)空運業、(4)陸運業、(5)ガラス土石製品。
■個別材料株
△土屋HD <1840> [東証S]
低PBR修正期待と北海道の経済活性化で恩恵も。
△DWTI <4576> [東証G]
DW-1002とトリパンブルー配合剤の米国開発決定。
△ペプドリ <4587> [東証P]
MSDとの提携におけるマイルストーン受領。
△エレメンツ <5246> [東証G]
グループ会社のオンライン本人確認サービスに新機能搭載。
△東京製鉄 <5423> [東証P]
通期業績予想は想定以上の上方修正に。
△アーレスティ <5852> [東証P]
超低PBRのダイカスト大手で思惑。
△インソース <6200> [東証P]
「chatGPT」活用のための研修を開発。
△技研製 <6289> [東証P]
80万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△レーザーテク <6920> [東証P]
米半導体株高受け買い戻し誘発。
△三菱自 <7211> [東証P]
今期業績の上方修正を好感
▼ノバシステム <5257> [東証S]
上期業績は計画上振れ着地も材料出尽くし感。
▼ISID <4812> [東証P]
上半期業績上方修正も出尽くし感が先行。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)東京製鉄 <5423>、(2)そーせい <4565>、(3)アーレスティ <5852>、(4)共英製鋼 <5440>、(5)合同鉄 <5410>、(6)ジャムコ <7408>、(7)リョービ <5851>、(8)広済堂HD <7868>、(9)トピー <7231>、(10)力の源HD <3561>。
値下がり率上位10傑は(1)宮越HD <6620>、(2)ISID <4812>、(3)マーケットE <3135>、(4)ネクステージ <3186>、(5)ミダックHD <6564>、(6)ニーズウェル <3992>、(7)JCRファ <4552>、(8)ネオジャパン <3921>、(9)楽天銀 <5838>、(10)岩井コスモ <8707>。
【大引け】
日経平均は前日比396.69円(1.23%)高の3万2700.94円。TOPIXは前日比18.98(0.84%)高の2281.18。出来高は概算で12億3448万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1501、値下がり銘柄数は279となった。東証マザーズ指数は770.21ポイント(4.68ポイント高)。
[2023年7月24日]
株探ニュース
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