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【↑】日経平均 大引け| 急反発、朝安も中国株高や円安で大きく切り返す (10月30日)

配信元:株探
投稿:2018/10/30 16:27

日経平均株価
始値  21049.52
高値  21568.40(13:34)
安値  21035.88(09:00)
大引け 21457.29(前日比 +307.49 、 +1.45% )

売買高  22億0790万株 (東証1部概算)
売買代金 4兆0406億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は急反発、朝安後切り返し一時400円超の上昇局面も
 2.米株安を受け朝方安く始まった後、半導体関連株などを軸に切り返す
 3.中国株の堅調や為替の円安などを支援材料に主力株中心に追い風吹く
 4.国内年金の買いや海外ヘッジファンドの先物買いが全体の上げを助長
 5.87%の銘柄が上昇する買い気の強い地合いで売買代金は4兆円超え

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは245ドル安と大幅続落した。IBMやマイクロソフトなどIT関連株の下落が続いたほか、米中貿易摩擦への懸念でボーイングやキャタピラーなどが売られた。

 東京市場では、寄り付き売り先行で日経平均株価は安く始まったが、その後は急速に戻り足をみせ、後場に入ると一段高に買われた。

 30日の東京市場は、前日の米株市場でNYダウが乱高下の後に大幅安で引けたことを受け、朝方はリスク回避ムードが強かった。しかし、半導体関連株などが総じて上昇したことなどを背景に寄り後は大きく流れを変えた。中国株市場が堅調な値動きを見せたことや、ドル・円相場が円安方向に振れたことなどが支援材料となり、日経平均は漸次水準を切り上げる展開。後場に入ると買いの勢いが強まり、一時400円を超える上昇をみせた。国内年金の買いに加え、海外ヘッジファンド筋による先物買い戻しの動きが、裁定買いを通じて現物株市場も押し上げた。東証1部の値上がり銘柄数は1800銘柄を超え、全体の87%を占める買い気の強い地合いだった。TOPIXの浮動株比率見直しに伴うリバランスの動きも加わり、売買代金は4兆円を超え、5ヵ月ぶりの高水準だった。

 個別では、任天堂<7974>が高く、ファーストリテイリング<9983>も買われた。ファナック<6954>信越化学工業<4063>東京エレクトロン<8035>が上昇、コマツ<6301>も高い。トヨタ自動車<7203>も堅調。リクルートホールディングス<6098>武田薬品工業<4502>が買い優勢。レーザーテック<6920>はストップ高となった。マネックスグループ<8698>も一時値幅制限いっぱいに買われる場面があった。ローム<6963>が一時ストップ高、日本冶金工業<5480>も物色人気に。
 半面、NTT<9432>が冴えず、ヤクルト本社<2267>も軟調。ZOZO<3092>が値を下げた。イーブックイニシアティブジャパン<3658>は続急落で値下がり率トップに売られた。レオパレス21<8848>が大幅安、TOWA<6315>アイティフォー<4743>も大きく下値を探った。横河ブリッジホールディングス<5911>カプコン<9697>なども売り込まれた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>東エレク <8035>ファナック <6954>リクルート <6098>信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約131円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は住友不 <8830>KDDI <9433>日電硝 <5214>日ハム <2282>三井不 <8801> 。押し下げ効果は約10円。

 東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は鉱業、電気・ガス業、不動産業の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)その他金融業、(3)電気機器、(4)サービス業、(5)機械。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)情報・通信業、(2)陸運業、(3)繊維製品、(4)建設業、(5)食料品。

■個別材料株

エンカレッジ <3682> [東証M]
 上期経常最高益予想を38%上乗せ。
セック <3741>
 上期経常を19%上方修正・17期ぶり最高益更新へ。
カーバイド <4064>
 上期経常を一転15%増益に上方修正。
田岡化 <4113> [東証2]
 今期最高益予想を9%上乗せ、配当も10円増額。
△日ダイナミク <4783> [JQ]
 上期経常が34%増益で着地・7-9月期も15%増益。
コマツ <6301>
 今期税引き前を11期ぶり最高益に上方修正、配当も6円増額。
タカトリ <6338> [東証2]
 前期経常を一転39%増益に上方修正。
エスペック <6859>
 上期経常は大幅減益だった第1四半期から一転増益で着地。
レーザーテク <6920>
 7-9月期(1Q)経常は3.9倍増益で着地。
IXナレッジ <9753> [JQ]
 上期経常が67%増益で着地。

ITFOR <4743>
 上期経常を13%下方修正。
TOWA <6315>
 今期経常を一転44%減益に下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)レーザーテク <6920> 、(2)大倉工 <4221> 、(3)アマノ <6436> 、(4)名糖産 <2207> 、(5)エスペック <6859> 、(6)ローム <6963> 、(7)インターアク <7725> 、(8)ラクーン <3031> 、(9)日華化学 <4463> 、(10)マーキュリア <7190>
 値下がり率上位10傑は(1)イーブック <3658> 、(2)レオパレス <8848> 、(3)TOWA <6315> 、(4)トランコム <9058> 、(5)エクセディ <7278> 、(6)ITFOR <4743> 、(7)コネクシオ <9422> 、(8)DLE <3686> 、(9)東海理 <6995> 、(10)伯東 <7433>

【大引け】

 日経平均は前日比307.49円(1.45%)高の2万1457.29円。TOPIXは前日比21.90(1.38%)高の1611.46。出来高は概算で22億0790万株。東証1部の値上がり銘柄数は1840、値下がり銘柄数は239となった。日経ジャスダック平均は3499.89円(34.11円高)。

[2018年10月30日]

株探ニュース
配信元: 株探
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