東京株式(大引け)=259円安、円高進行などを嫌気し下値模索続く

大引けの日経平均株価は前営業日比259円64銭安の3万1943円93銭と反落。プライム市場の売買高概算は13億2486万株、売買代金概算は3兆3989億円。値上がり銘柄数は464、対して値下がり銘柄数は1313、変わらずは58銘柄だった。
きょうの東京市場は取引開始直後こそリスク選好の流れだったが、その後は戻り売りを浴び下値を探る展開を余儀なくされた。前日の欧州株市場が全面高で米国株市場でも主要株価指数が揃って上昇したが、東京市場では、外国為替市場で円高が急速に進んだことなどを背景に警戒ムードが高まった。日経平均は前場取引中盤にかけて一気に値を崩し、一時は400円超の下落で3万1700円台まで水準を切り下げる場面があった。今月下旬に行われる日銀の金融政策決定会合で、大規模金融緩和政策の見直しが行われるとの見方が強まり、株式市場や為替市場で投機的な売買が加速した。その後、日経平均は下げ渋る場面もあったが、米CPIの発表を日本時間今晩に控え、終盤に手仕舞い売りが出て、結局3万2000円台を下回って取引を終えている。
個別では、レーザーテック<6920.T>が大きく売られたほか、アドバンテスト<6857.T>、東京エレクトロン<8035.T>、ソシオネクスト<6526.T>、ソニーグループ<6758.T>、ルネサスエレクトロニクス<6723.T>など半導体関連が総じて軟調だった。なお、ローツェ<6323.T>は値下がり率トップに売り込まれた。三菱商事<8058.T>、丸紅<8002.T>など総合商社も安い。ハニーズホールディングス<2792.T>が大幅安、そーせいグループ<4565.T>、コシダカホールディングス<2157.T>の下げも目立つ。
半面、売買代金2位に食い込んだソフトバンクグループ<9984.T>が堅調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>などメガバンクも上昇した。川崎汽船<9107.T>、日本郵船<9101.T>など海運大手も買いが優勢だった。ローソン<2651.T>がストップ高に買われ、タマホーム<1419.T>、アトラエ<6194.T>が値を飛ばした。Zホールディングス<4689.T>も物色人気。
出所:MINKABU PRESS
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