売られ過ぎ感から次第に押し目買いが優勢に【クロージング】

配信元:フィスコ
投稿:2022/01/24 15:57
24日の日経平均は小幅反発。66.11円高の27588.37円(出来高概算10億8000万株)で取引を終えた。21日の米国市場でハイテク株が下落したことから、値がさ株中心に売りが先行し、取引開始後に一時27203.33円まで下げ幅を広げる場面もあった。また、国内では、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染が急拡大していることも相場の重しになった。ただ、時間外取引で米国株先物が堅調に推移していることなどから、短期筋による株価指数先物買いなどが入り、プラスに転じた。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり銘柄が1500を超え、全体の7割近くを占めた。セクター別では、鉱業、海運、銀行、ガラス土石、繊維製品など21業種が上昇。一方、証券商品先物、精密機器、その他製品、陸運、空運など12業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、アドバンテス<6857>エムスリー<2413>セコム<9735>がしっかりした半面、ソフトバンクG<9984>、リクルートHD<6098>テルモ<4543>、バンナムHD<7832>オムロン<6645>が軟調だった。

21日の米国市場は、ウクライナを巡る地政学リスクや米連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締め策の強化などを背景に、主要株価指数は下落し、ナスダック指数は2.72%安、SOX指数は1.72%安だった。こうした流れを引き継いで、ソニーG<6758>村田製<6981>、TDK<6762>、日本電産<6594>太陽誘電<6976>など電子部品関連株中心に値を消す銘柄が増加した。ただ、米国株安のきっかけとなったネットフリックス株の急落は、先週末の東京市場で織り込んでいるほか、先週末時点の日経平均のRSI(相対力指数)が30%を割り込んだほか、サイコロジカルラインも8勝4敗となるなど、テクニカル面から売られ過ぎを示唆するシグナルが出始めており、次第に押し目を拾う動きが広がった。

今週の最大の注目イベントは米連邦公開市場委員会(FOMC)だ。今後の出口戦略について、これまでより具体的な情報が出てくるのかどうかが焦点となろう。また、仮に、3月に利上げが実施されるとして、その幅やその後の利上げのペース、また、量的金融緩和の引き締め(QT)の開始時期やペースなどに注目が集まりそうだ。大幅な利上げの可能性が浮上する。QTを利上げ開始直後に開始するといった可能性が高まれば、早期引き締め懸念で株安に拍車がかかることも想定されるだけに、FOMCの結果を見極めるまでは、不安定な値動きが続きそうだ。

<FA>
配信元: フィスコ

関連銘柄

銘柄名称 株価 前日比
1,453.0
(09/20)
+22.0
(+1.53%)
4543
2,682.5
(09/20)
-4.0
(-0.14%)
9,265.0
(09/20)
+57.0
(+0.61%)
5,877.0
(09/20)
+67.0
(+1.15%)
6,184.0
(09/20)
+132.0
(+2.18%)
13,365.0
(09/20)
+190.0
(+1.44%)
6762
9,000.0
(09/20)
+102.0
(+1.14%)
6,295.0
(09/20)
+79.0
(+1.27%)
2,913.5
(09/20)
+68.5
(+2.40%)
2,749.0
(09/20)
+83.5
(+3.13%)
3,323.0
(09/20)
+15.0
(+0.45%)
24,245.0
(09/20)
+1,225.0
(+5.32%)
9735
10,915.0
(09/20)
-80.0
(-0.72%)
47,810.0
(09/20)
+1,910.0
(+4.16%)
8,563.0
(09/20)
+158.0
(+1.87%)