日経平均は反発、買い戻し優勢も売買低調

配信元:フィスコ
投稿:2019/06/07 15:43
日経平均は反発。6日の米国市場でNYダウは4日続伸し、181ドル高となった。メキシコとの不法移民問題を巡る摩擦への懸念が和らぎ、原油先物相場の上昇も好感された。為替相場は一時1ドル=108円台半ばまで円安方向に振れ、本日の日経平均はこうした流れから85円高でスタート。寄り付き後も株価指数先物に買い戻しが入り、後場には20907.77円(前日比133.73円高)まで上昇する場面があった。ただ中国市場が休場だったうえ、今晩発表される米5月雇用統計を見極めたいとの思惑もあり、売買は低調だった。

大引けの日経平均は前日比110.67円高の20884.71円となった。東証1部の売買高は10億0595万株、売買代金は1兆6359億円だった。業種別では、石油・石炭製品、機械、証券が上昇率上位だった。一方、パルプ・紙、空運業、電気・ガス業が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の70%、対して値下がり銘柄は26%となった。

個別では、任天堂<7974>、ソニー<6758>、トヨタ自<7203>、武田薬<4502>などが堅調で、ファーストリテ<9983>は小幅に上昇。米半導体株高の流れを引き継いで東エレク<8035>が3%近く上昇し、アドバンテス<6857>は5%高となった。中小型株では日本通信<9424>が引き続き活況で、株式分割実施を発表したサニーサイド<2180>は東証1部上昇率トップ。また、日立<6501>が完全子会社化を検討と報じられた日立ハイテク<8036>は買い気配のままストップ高比例配分となった。一方、ソフトバンクG<9984>村田製<6981>NTT<9432>KDDI<9433>などは小幅に下落した。
ZOZO<3092>は軟調。スマートフォン向け新作ゲームの国内配信を開始したガンホー<3765>や、5月売上速報を発表したラウンドワン<4680>は売りがかさみ、東証1部下落率上位に顔を出した。
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