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【↑】日経平均 大引け| 4日ぶり急反発、NYダウ大幅高でリスク選好の買い優勢 (8月11日)

配信元:株探
投稿:2020/08/11 16:17

日経平均株価
始値  22505.51
高値  22760.87(14:57)
安値  22497.07(09:00)
大引け 22750.24(前日比 +420.30 、 +1.88% )

売買高  16億2714万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆7430億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は4日ぶりに急反発、前日のNYダウ大幅高に追随
 2.トランプ政権の追加経済対策の大統領令発動でリスクオン
 3.不動産株や鉄鋼株など出遅れ業種を買い戻す動きが顕在化
 4.香港株が急反発し、アジア株が総じて強く投資家心理改善
 5.全体の8割を超える銘柄が上昇し、売買代金も増勢基調に

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前週末比357ドル高と7日続伸した。トランプ米大統領が8日に追加経済対策を大統領令で発動したことを好感し、景気敏感株中心に買いが優勢となった。

 3連休明けの東京市場では、前日のNYダウ大幅高などを受け大型の景気敏感株などを中心に広範囲に買い戻される流れとなり、日経平均株価は急速に切り返した。

 11日の東京市場は、リスク選好ムードの強い相場となった。前日の米国株市場ではトランプ米大統領が8日に追加経済対策を大統領令で発動したことを好感し、NYダウが350ドル強上げて7連騰。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は軟調だったものの、景気敏感セクター中心にリスクを取る動きが優勢だった。この流れを引き継ぎ、東京市場でもこれまで売り込まれていた不動産や鉄鋼株などを買い戻す動きが表面化した。外国為替市場では1ドル=106円台に入るなど円安方向に振れたことも追い風材料。アジア株市場が総じて堅調で特に香港ハンセン指数が4日ぶりに急反発に転じたことや、米株価指数先物が買い優勢の展開となったことも投資家心理を強気に傾けた面がある。東証1部全体の83%の銘柄が上昇し、売買代金も2兆7000億円台と高水準だった。

 個別では、エーザイ<4523>が商いを伴い急騰したほか、武田薬品工業<4502>も買われた。トヨタ自動車<7203>が高く、キーエンス<6861>も物色人気となった。日本電産<6594>も上昇した。JR東日本<9020>の上値指向も鮮明。ダントーホールディングス<5337>が急動意で値上がり率トップとなり、アクセル<6730>、蛇の目ミシン工業<6445>ウィルグループ<6089>はストップ高に買われた。飯田グループホールディングス<3291>も活況高となった。
 半面、ソフトバンクグループ<9984>は断トツの売買代金をこなすも株価は軟調、任天堂<7974>も利食われた。資生堂<4911>が冴えず、Zホールディングス<4689>も売りに押された。リンクアンドモチベーション<2170>ファイズホールディングス<9325>が急落、クックパッド<2193>も大幅安。ネクソン<3659>は大商いのなか下げも大きかった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はエーザイ <4523>ファストリ <9983>信越化 <4063>テルモ <4543>リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約113円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>バンナムHD <7832>太陽誘電 <6976>トレンド <4704>エムスリー <2413> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約53円。うち34円はSBG1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は情報・通信業、その他製品の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)不動産業、(2)鉄鋼、(3)銀行業、(4)空運業、(5)輸送用機器。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)精密機器、(2)食料品、(3)パルプ・紙、(4)小売業、(5)海運業。

■個別材料株

田中建設工業 <1450> [JQ]
 第1四半期営業利益3.2倍と1→2の株式分割を好感。
セントケア <2374>
 第1四半期41%営業増益と1円増配を好感。
BBタワー <3776> [JQ]
 上期経常は黒字浮上で上振れ着地・通期計画を超過。
マナック <4364> [東証2]
 第1四半期2.4倍経常増益。
△蛇の目 <6445>
 非開示だった今期経常は72%増益、未定だった配当は15円実施。
アクセル <6730>
 第1四半期大幅増収増益。
JMS <7702>
 4-6月期経常は3.7倍増益。
MTG <7806> [東証M]
 今期最終を一転して損益トントンに上方修正。
菊水化 <7953> [東証2]
 クラスター対策用空気殺菌装置を発売へ。
アイフル <8515>
 4-6月期(1Q)経常は2.4倍増益で着地。

GMOテック <6026> [東証M]
 上期経常が86%減益で着地・4-6月期は赤字転落。
ナガオカ <6239> [JQ]
 今期経常は33%減益、3円減配へ。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ダントーHD <5337> 、(2)アクセル <6730> 、(3)飯田GHD <3291> 、(4)蛇の目 <6445> 、(5)ウィルG <6089> 、(6)明和地所 <8869> 、(7)HIS <9603> 、(8)エーザイ <4523> 、(9)TOYO <5105> 、(10)テクノプロH <6028>
 値下がり率上位10傑は(1)ファイズHD <9325> 、(2)LINK&M <2170> 、(3)イーレックス <9517> 、(4)クックパッド <2193> 、(5)ネクソン <3659> 、(6)メディアス <3154> 、(7)新家工 <7305> 、(8)ARM <8769> 、(9)デジアーツ <2326> 、(10)ダイコク電 <6430>

【大引け】

 日経平均は前日比420.30円(1.88%)高の2万2750.24円。TOPIXは前日比39.22(2.54%)高の1585.96。出来高は概算で16億2714万株。東証1部の値上がり銘柄数は1810、値下がり銘柄数は330となった。日経ジャスダック平均は3443.74円(11.03円高)。

[2020年8月11日]


株探ニュース
配信元: 株探
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