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【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、好決算銘柄を中心に買い優勢 (8月5日)

配信元:株探
投稿:2021/08/05 18:36

日経平均株価
始値  27526.67
高値  27741.55(09:39)
安値  27526.67(09:00)
大引け 27728.12(前日比 +144.04 、 +0.52% )

売買高  9億5527万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆2065億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶり反発、安寄り後にすぐにプラス転換
 2.好決算銘柄を中心とした買いが全体相場の下値支える展開に
 3.米国では雇用関連の経済指標が予想下回り、景気に不透明感
 4.国内でも新型コロナのデルタ株感染拡大を警戒して上値重い
 5.郵船など海運株が大人気も、全体では値下がり銘柄数が多い

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比323ドル安と反落した。米7月のADP雇用統計の結果が市場予想を下回ったことが警戒され、景気敏感株中心に売りが優勢となった。

 東京市場では、朝方はやや売り優勢で日経平均株価は安く始まったものの、その後はすぐにプラス圏に切り返し、後場も強い動きで売り物を吸収した。

 5日の東京市場は、決算発表が佳境入りとなるなか、好決算銘柄を中心に買いが入り全体相場を支えた。売買代金上位の主力株に買い戻しの動きが顕在化し、全体指数を押し上げた。前日の米国株市場でNYダウは安かったものの、半導体関連などが買われハイテク株比率の高いナスダック総合指数が上昇したことや、為替が円安に傾いたことがプラスに働いた。一方、米国では発表された雇用関連の指標が市場予想を下回ったことで景気先行きに対する不透明感が浮上しており、日本国内では新型コロナウイルスのデルタ株の感染拡大が警戒されるなか、上値も重い展開だった。アジア株市場も不安定な動きとなるなか、小型株には売られるものが目立ち、値下がり銘柄数が値上がりを上回った。

 個別では、日本郵船<9101>が群を抜く売買代金で大幅高に買われ、売買代金2位の商船三井<9104>も大きく株価水準を切り上げている。レーザーテック<6920>東京エレクトロン<8035>が上値追いとなり、ソニーグループ<6758>も高い。任天堂<7974>日本製鉄<5401>なども買いが優勢。楽天グループ<4755>も物色人気となった。シュッピン<3179>が急騰、キッコーマン<2801>も大幅高。ユニ・チャーム<8113>戸田工業<4100>などの上げ足も目立つ。
 半面、ファーストリテイリング<9983>が冴えず、リコー<7752>が大きく値を下げた。日本航空<9201>が売りに押され、富士通<6702>も軟調。レノバ<9519>も下落した。ミツバ<7280>新日本科学<2395>が急落、シグマクシス<6088>も大きく値を下げた。芝浦メカトロニクス<6590>が大幅安となったほか、五洋建設<1893>、日本ユニシス<8056>の下げも目立つ。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>テルモ <4543>キッコマン <2801>ダイキン <6367>アドテスト <6857> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約122円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>SBG <9984>リコー <7752>KDDI <9433>第一三共 <4568> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約42円。

 東証33業種のうち上昇は18業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)精密機器、(4)その他製品、(5)保険業。一方、下落率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)建設業、(3)空運業、(4)鉱業、(5)非鉄金属。

■個別材料株

キッコマン <2801>
 第1四半期営業益23%増で上半期計画進捗率67%。
シュッピン <3179>
 上期経常を44%上方修正・2期ぶり最高益、通期も増額。
戸田工 <4100>
 22年3月期見通し上方修正。
楽天グループ <4755>
 ドイツ企業に完全仮想化モバイル網構築で合意。
インテリW <4847>
 22年6月期は増収増益見通しで増配も計画。
ファンケル <4921>
 第1四半期営業益23%増で上半期計画進捗率60%。
日本精鉱 <5729> [東証2]
 第1四半期営業益2.4倍で上半期計画進捗率83%。
ユニチャーム <8113>
 上期税引き前が66%増益で着地・4-6月期も2.7倍増益。
サンリオ <8136>
 4-6月期最終損益は24億円の黒字に浮上。
グランディ <8999>
 22年3月期経常利益予想を上方修正し配当も4円増額。

インテージH <4326>
 22年6月期純利益17%減見通し。
▼カーチスHD <7602> [東証2]
 4-6月期最終赤字8500万円。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)郵船 <9101> 、(2)シュッピン <3179> 、(3)キッコマン <2801> 、(4)東エレデバ <2760> 、(5)乾汽船 <9308> 、(6)ユニチャーム <8113> 、(7)グランディ <8999> 、(8)インテリW <4847> 、(9)楽天グループ <4755> 、(10)サンリオ <8136>
 値下がり率上位10傑は(1)ミツバ <7280> 、(2)インテージH <4326> 、(3)新日本科学 <2395> 、(4)シグマクシス <6088> 、(5)リコー <7752> 、(6)荏原実業 <6328> 、(7)芝浦 <6590> 、(8)Mラインズ <3901> 、(9)日本コンセプ <9386> 、(10)コーナン <7516>

【大引け】

 日経平均は前日比144.04円(0.52%)高の2万7728.12円。TOPIXは前日比7.55(0.39%)高の1928.98。出来高は概算で9億5527万株。東証1部の値上がり銘柄数は802、値下がり銘柄数は1290となった。日経ジャスダック平均は3918.93円(16.24円安)。

[2021年8月5日]


株探ニュース
配信元: 株探
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