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*12:21JST 後場に注目すべき3つのポイント~売り一巡後は切り返してプラス圏に浮上
29日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は反発、売り一巡後は切り返してプラス圏に浮上
・ドル・円は軟調、2カ月半ぶり安値圏
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はレーザーテック<6920>
■日経平均は反発、売り一巡後は切り返してプラス圏に浮上
日経平均は反発。41.93円高の33450.32円(出来高概算6億9638万株)で前場の取引を終えている。
前日28日の米国株式市場のダウ平均は83.51ドル高(+0.24%)と反発。アドビ集計のデータによるとサイバーマンデーで1日の売上高として過去最高を記録したことが報じられ、相場を押し上げた。さらに、連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が利下げの可能性に言及すると、期待感を受けた買いにも拍車がかかった。ただ、7年債入札が不調に終わると金利先安感が後退し失速、終盤にかけて上げ幅を縮小。ナスダックも反発、堅調な展開となった米株市場を横目に、日経平均は163.96円安の33244.43円と3日続落して取引を開始した。その後は、前場中ごろからプラス圏に転換している。
個別では、レーザーテック<6920>や東エレク<8035>などの半導体関連株、トヨタ自<7203>、ソフトバンクG<9984>、サイバーエージェント<4751>、ファーストリテ<9983>、キーエンス<6861>、TOWA<6315>、アサヒ<2502>なども上昇した。ほか、前日に続いて買い優勢の展開となっているさくらインターネット<3778>が大幅上昇、グローセル<9995>、オーケストラ<6533>、チェンジホールディングス<3962>などが値上がり率上位となった。
一方、三菱商事<8058>や三井物産<8031>などの商社株、川崎船<9107>や日本郵船<9101>などの海運株が軟調に推移。また、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>などの金融株、ソニーG<6758>、三菱重工業<7011>、アドバンテ<6857>、ホンダ<7267>、JT<2914>なども下落した。ほか、第三者割当増資やCB発行による希薄化を嫌気されたそーせいグループ<4565>が急落、ジャステック<9717>、サンリオ<8136>、名古屋銀行<8522>などが値下がり率上位となった。
セクターでは、サービス業、輸送用機器、精密機器などが上昇率上位に並んでいる一方で、銀行業、海運業、鉄鋼が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は37%、対して値下がり銘柄は60%となっている。
今日の東京株式市場は売りが先行した。前日の米主要株価指数は上昇したが、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が下落しており、東京市場で半導体関連株などの株価の重しとなった。また、外為市場で1ドル=147円10銭台と円高・ドル安水準となったことが、輸出関連株などの買い手控え要因となった。そのほか、アジア市況では、香港ハンセン指数や上海総合指数がともに軟調に推移している。ただ、FRBのウォラー理事の発言や米長期金利が低下したことが市場の安心感にもなっており、前場中ごろには下げ幅を縮小してプラス圏に浮上した。その後、上げ幅は限定的となっている。
さて、後場の日経平均はプラス圏を維持できるか。米国では、タカ派の代表格の一人であるウォラー理事に加えて、ボウマンFRB理事は米利上げサイクルに言及した。インフレ減速が停滞すれば利上げを支持する意向は変わらないとしながらも、来月の利上げ支持の表明には至っておらず、追加利上げに以前よりも控えめなコメントとなった。そのほか、米資産家のビル・アックマン氏は2024年1-3月にも利下げがあり得ると指摘した。近く利下げを始めなければハードランディングの現実的リスクがあると考えているようで、有識者の発言には今後も注目しておきたいところだ。ひとまず、日米で市場に影響が大きい経済・労働統計の発表スケジュールもなく、手掛かり材料難のなか、NY市場をにらんだもみあいの展開を想定しておきたい。
■ドル・円は軟調、2カ月半ぶり安値圏
28日午前の東京市場でドル・円は軟調地合いで、147円52銭から146円67銭まで値を下げた。9月以来2カ月半ぶりの安値圏。米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め後退への思惑で金利安・ドル安に振れやすく、ユーロ・ドルは1.10ドル台に浮上した。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は146円67銭から147円52銭、ユーロ・円は161円55銭から162円12銭、ユーロ・ドルは1.0993ドルから1.1017ドル。
■後場のチェック銘柄
・さくらインターネット<3778>、アテクト<4241>など、8銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はレーザーテック<6920>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・豪・10月消費者物価指数:前年比+4.9%(予想:+5.2%、9月:+5.6%)
【要人発言】
・NZ準備銀行(声明)
「インフレ圧力の継続を警戒」
「インフレ圧力が予想以上に強まれば、政策金利はさらに引き上げる必要」
「経済成長はトレンド下回っており、さらに減速の可能性が高い」
「インフレ率は2024年後半までに目標範囲内に低下すると予想」
「2025年半ばまで利下げはない見通し」
・NZ準備銀行総裁
「今回は利上げについて議論した」
「来年まで政策金利を維持することに固執してきた」
「インフレに対するリスクはまだ上向き」
「新首相との会談は非常に建設的だった」
<国内>
特になし
<海外>
特になし
<CS>
・日経平均は反発、売り一巡後は切り返してプラス圏に浮上
・ドル・円は軟調、2カ月半ぶり安値圏
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はレーザーテック<6920>
■日経平均は反発、売り一巡後は切り返してプラス圏に浮上
日経平均は反発。41.93円高の33450.32円(出来高概算6億9638万株)で前場の取引を終えている。
前日28日の米国株式市場のダウ平均は83.51ドル高(+0.24%)と反発。アドビ集計のデータによるとサイバーマンデーで1日の売上高として過去最高を記録したことが報じられ、相場を押し上げた。さらに、連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が利下げの可能性に言及すると、期待感を受けた買いにも拍車がかかった。ただ、7年債入札が不調に終わると金利先安感が後退し失速、終盤にかけて上げ幅を縮小。ナスダックも反発、堅調な展開となった米株市場を横目に、日経平均は163.96円安の33244.43円と3日続落して取引を開始した。その後は、前場中ごろからプラス圏に転換している。
個別では、レーザーテック<6920>や東エレク<8035>などの半導体関連株、トヨタ自<7203>、ソフトバンクG<9984>、サイバーエージェント<4751>、ファーストリテ<9983>、キーエンス<6861>、TOWA<6315>、アサヒ<2502>なども上昇した。ほか、前日に続いて買い優勢の展開となっているさくらインターネット<3778>が大幅上昇、グローセル<9995>、オーケストラ<6533>、チェンジホールディングス<3962>などが値上がり率上位となった。
一方、三菱商事<8058>や三井物産<8031>などの商社株、川崎船<9107>や日本郵船<9101>などの海運株が軟調に推移。また、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>などの金融株、ソニーG<6758>、三菱重工業<7011>、アドバンテ<6857>、ホンダ<7267>、JT<2914>なども下落した。ほか、第三者割当増資やCB発行による希薄化を嫌気されたそーせいグループ<4565>が急落、ジャステック<9717>、サンリオ<8136>、名古屋銀行<8522>などが値下がり率上位となった。
セクターでは、サービス業、輸送用機器、精密機器などが上昇率上位に並んでいる一方で、銀行業、海運業、鉄鋼が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は37%、対して値下がり銘柄は60%となっている。
今日の東京株式市場は売りが先行した。前日の米主要株価指数は上昇したが、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が下落しており、東京市場で半導体関連株などの株価の重しとなった。また、外為市場で1ドル=147円10銭台と円高・ドル安水準となったことが、輸出関連株などの買い手控え要因となった。そのほか、アジア市況では、香港ハンセン指数や上海総合指数がともに軟調に推移している。ただ、FRBのウォラー理事の発言や米長期金利が低下したことが市場の安心感にもなっており、前場中ごろには下げ幅を縮小してプラス圏に浮上した。その後、上げ幅は限定的となっている。
さて、後場の日経平均はプラス圏を維持できるか。米国では、タカ派の代表格の一人であるウォラー理事に加えて、ボウマンFRB理事は米利上げサイクルに言及した。インフレ減速が停滞すれば利上げを支持する意向は変わらないとしながらも、来月の利上げ支持の表明には至っておらず、追加利上げに以前よりも控えめなコメントとなった。そのほか、米資産家のビル・アックマン氏は2024年1-3月にも利下げがあり得ると指摘した。近く利下げを始めなければハードランディングの現実的リスクがあると考えているようで、有識者の発言には今後も注目しておきたいところだ。ひとまず、日米で市場に影響が大きい経済・労働統計の発表スケジュールもなく、手掛かり材料難のなか、NY市場をにらんだもみあいの展開を想定しておきたい。
■ドル・円は軟調、2カ月半ぶり安値圏
28日午前の東京市場でドル・円は軟調地合いで、147円52銭から146円67銭まで値を下げた。9月以来2カ月半ぶりの安値圏。米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め後退への思惑で金利安・ドル安に振れやすく、ユーロ・ドルは1.10ドル台に浮上した。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は146円67銭から147円52銭、ユーロ・円は161円55銭から162円12銭、ユーロ・ドルは1.0993ドルから1.1017ドル。
■後場のチェック銘柄
・さくらインターネット<3778>、アテクト<4241>など、8銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はレーザーテック<6920>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・豪・10月消費者物価指数:前年比+4.9%(予想:+5.2%、9月:+5.6%)
【要人発言】
・NZ準備銀行(声明)
「インフレ圧力の継続を警戒」
「インフレ圧力が予想以上に強まれば、政策金利はさらに引き上げる必要」
「経済成長はトレンド下回っており、さらに減速の可能性が高い」
「インフレ率は2024年後半までに目標範囲内に低下すると予想」
「2025年半ばまで利下げはない見通し」
・NZ準備銀行総裁
「今回は利上げについて議論した」
「来年まで政策金利を維持することに固執してきた」
「インフレに対するリスクはまだ上向き」
「新首相との会談は非常に建設的だった」
<国内>
特になし
<海外>
特になし
<CS>
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