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日経平均株価
始値 26532.20
高値 26585.30(09:18)
安値 26313.72(13:15)
大引け 26393.03(前日比 -451.69 、 -1.68% )
売買高 14億2553万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆1119億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は大幅反落、前日の欧米株市場の急落に追随
2.ロシアに対する経済制裁発動で、世界経済への反動を懸念
3.商品市況の高騰を背景に高まるインフレ懸念も警戒材料に
4.半導体や金融株などに売り目立ち、市況関連の一角に買い
5.全体の86%の銘柄が下落、売買代金は3兆円台乗せ続く
■東京市場概況
前日の米国市場は、NYダウは前日比597ドル安と続落した。ウクライナ情勢を巡る不安が高まるなか、米10年債利回りが低下し金融株などを中心にリスク回避の売りが優勢となった。
東京市場では、前日の欧米株市場が大きく下値を探る展開となったことを受け、市場のセンチメントが悪化、日経平均株価は大幅反落となった。
2日の東京市場は、リスク回避の売り圧力が再び強まった。前日の欧州株市場で主要国の株価指数が軒並み大幅安となったほか、米国株市場でもNYダウが600ドル近い下げをみせるなど波乱含みの展開となり、東京市場でもこれに追随する動きとなった。ロシアのウクライナに対する攻撃が激化するなか、引き続き先行きが読めない状況が続いている。ロシアへの制裁に伴い世界経済への影響が警戒されている。また、商品市況の高騰でインフレ警戒感が一段と高まっていることもマイナス材料視されている。半導体などハイテク株や銀行・保険など金融株をはじめ幅広く売りが波及したが、原油高騰を背景に資源関連や非鉄、海運などの市況関連株には買いが向かった。個別株ベースでは東証1部全体の86%にあたる銘柄が下落した。なお、売買代金は5営業日連続で3兆円台に乗せている。
個別では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体主力株が安く、トヨタ自動車<7203>も売られた。ソニーグループ<6758>も冴えない。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが値を下げ、第一生命ホールディングス<8750>も安い。キーエンス<6861>が下落したほか、日立製作所<6501>の下げが目立つ。朝日放送グループホールディングス<9405>が急落、LIXIL<5938>、太平洋セメント<5233>なども大きく売り込まれた。
半面、日本郵船<9101>が全体相場に逆行し、ソフトバンクグループ<9984>、任天堂<7974>もしっかり。INPEX<1605>は大幅高に買われた。住友金属鉱山<5713>の上げも目立つ。ネクソン<3659>が急伸、三菱商事<8058>も頑強。ホウスイ<1352>が急騰したほか、大平洋金属<5541>、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が値を飛ばし、大紀アルミニウム工業所<5702>も大きく水準を切り上げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はネクソン <3659> 、SBG <9984> 、住友鉱 <5713> 、KDDI <9433> 、バンナムHD <7832> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約29円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ダイキン <6367> 、ファナック <6954> 、テルモ <4543> 、トヨタ <7203> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約132円。
東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)非鉄金属、(4)海運業。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)輸送用機器、(3)保険業、(4)ガラス土石製品、(5)空運業。
■個別材料株
△ITbook <1447> [東証M]
全国の工務店・ハウスメーカーを紹介するサイト開設。
△三井松島HD <1518>
石炭価格の高騰受け象徴株として物色人気化。
△INPEX <1605>
WTI価格は7年8ヵ月ぶり高値に上昇。
△スーパーV <3094> [JQ]
JMHD <3539> が5%超の大株主浮上。
△エネチェンジ <4169> [東証M]
日東工 <6651> とEV充電サービスで提携。
△大阪チタ <5726> 、邦チタ <5727>
ロシア制裁発動に伴うチタン需給逼迫が株価刺激。
△サイジニア <6031> [東証M]
業績変貌の原動力となるグループ会社に期待。
△AIメカ <6227> [東証2]
はんだボールマウンタの大口受注を獲得。
△フジテック <6406>
350万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△ウィザス <9696> [JQ]
コスト圧縮効果などで22年3月期利益予想を上方修正。
▼ブリヂストン <5108> 、住友ゴ <5110>
原油価格高騰で業績への影響を懸念。
▼朝日放送HD <9405>
公募による自己株式の処分など発表。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ホウスイ <1352> 、(2)大平金 <5541> 、(3)大阪チタ <5726> 、(4)富士石油 <5017> 、(5)大紀ア <5702> 、(6)日本コークス <3315> 、(7)三井松島HD <1518> 、(8)邦チタ <5727> 、(9)INPEX <1605> 、(10)DOWA <5714> 。
値下がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)朝日放送HD <9405> 、(3)LIXIL <5938> 、(4)太平洋セメ <5233> 、(5)邦ガス <9533> 、(6)シナネンHD <8132> 、(7)A&D <7745> 、(8)ブラザー <6448> 、(9)千葉銀 <8331> 、(10)ブリヂストン <5108> 。
【大引け】
日経平均は前日比451.69円(1.68%)安の2万6393.03円。TOPIXは前日比37.23(1.96%)安の1859.94。出来高は概算で14億2553万株。東証1部の値上がり銘柄数は251、値下がり銘柄数は1875となった。日経ジャスダック平均は3592.98円(18.00円安)。
[2022年3月2日]
株探ニュース
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