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【↑】日経平均 大引け| 続伸、日銀総裁発言を受け買い安心感 (8月23日)
日経平均株価
始値 38278.18
高値 38424.27(13:28)
安値 38053.47(11:04)
大引け 38364.27(前日比 +153.26 、 +0.40% )
売買高 13億1720万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆4008億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は153円高と続伸、後場に入り買い直される
2.植田日銀総裁の発言を受け市場には買い安心感が広がる
3.今晩のパウエルFRB議長の講演を前に様子見姿勢も
4.三菱重工やIHI、川重、三井住友FGなどが買い先行に
5.レーザーテクや東エレク、ディスコなど半導体株は安い
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比177ドル安と反落した。FRBによる大幅利下げ観測が後退しハイテク株を中心に売りが優勢となった。
東京市場では、日経平均株価は続伸。日米金融政策が意識されるなか、株価も上下に振れる展開となった。
前日の米株式市場では、NYダウは反落しハイテク株も軟調だった。ただ、為替が円安に振れたこともあり、寄り付きの日経平均は値を上げてスタートした。本日は日銀の植田和男総裁が衆参両院の閉会中審査に出席するほか、今晩にはジャクソンホール会議でパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が講演を予定していることから神経質な値動きとなり、買い一巡後は売りに押され前場はマイナス圏で取引を終えた。後場に入ると買い直され、日経平均は再びプラス圏に浮上した。植田総裁が金融政策に関して「内田真一副総裁との間で違いはない」と発言。今月の相場急落後にハト派姿勢を示した内田副総裁と同スタンスであることを示したことから市場には安心感が広がった。パウエルFRB議長の講演を控え、大引けにかけては様子見姿勢も強まった。
個別銘柄では、三菱重工業<7011>やIHI<7013>、川崎重工業<7012>が高く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が値を上げた。ソフトバンクグループ<9984>やリクルートホールディングス<6098>、ファーストリテイリング<9983>が堅調でトヨタ自動車<7203>がしっかり。キーエンス<6861>や信越化学工業<4063>、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も買われた。
半面、レーザーテック<6920>やディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>が安く、アドバンテスト<6857>やKOKUSAI ELECTRIC<6525>、ルネサスエレクトロニクス<6723>が値を下げた。日立製作所<6501>や三菱商事<8058>、商船三井<9104>が軟調でメルカリ<4385>やフジクラ<5803>、住友林業<1911>が下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、信越化 <4063>、テルモ <4543>、ダイキン <6367>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約128円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、レーザーテク <6920>、KDDI <9433>、三菱商 <8058>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約154円。
東証33業種のうち上昇は29業種。上昇率の上位5業種は(1)その他金融業、(2)精密機器、(3)建設業、(4)証券商品先物、(5)機械。一方、下落はの4業種のみで下落率の上位から(1)卸売業、(2)海運業、(3)電気機器、(4)情報・通信業。
■個別材料株
△東北新社 <2329> [東証S]
3D社のデューディリを条件付き受け入れ。
△イオレ <2334> [東証G]
「らくらく連絡網」でクイズ型広告の配信開始。
△オリコンHD <2498> [東証S]
期末一括配当予想を75円増額修正。
△リネットJ <3556> [東証G]
「環境省がリサイクル事業者の税優遇を要望」との報道。
△川本産業 <3604> [東証S]
エムポックス(サル痘)重症型アジアで初確認。
△ベイシス <4068> [東証G]
丸文 <7537> との協業でローカル5G拡大に向けた無線エリア設計伴走サービスを開始。
△Sansan <4443> [東証P]
三十三銀行が「Sansan」を全行に採用。
△シャープ <6753> [東証P]
ソフトバンク <9434> による1000億円出資案が伝わる。
△さいか屋 <8254> [東証S]
自民党総裁選巡る世論調査で小泉進次郎氏が首位と伝わる。
△旭情報 <9799> [東証S]
9月末を基準日とする1株から2株への株式分割を好感。
▼アドテスト <6857> [東証P]、レーザーテク <6920> [東証P]
米SOX指数3%超安の逆風で売り圧力。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ジャノメ <6445>、(2)松風 <7979>、(3)テスHD <5074>、(4)シャープ <6753>、(5)ファイバーG <9450>、(6)Sansan <4443>、(7)三浦工 <6005>、(8)清水建 <1803>、(9)Dmミックス <7354>、(10)サンウェルズ <9229>。
値下がり率上位10傑は(1)Jディスプレ <6740>、(2)エアトリ <6191>、(3)LINK&M <2170>、(4)大黒天 <2791>、(5)テラスカイ <3915>、(6)メック <4971>、(7)BEENOS <3328>、(8)トリケミカル <4369>、(9)テクマト <3762>、(10)ケンコーマヨ <2915>。
【大引け】
日経平均は前日比153.26円(0.40%)高の3万8364.27円。TOPIXは前日比13.32(0.50%)高の2684.72。出来高は概算で13億1720万株。東証プライムの値上がり銘柄数は949、値下がり銘柄数は641となった。東証グロース250指数は640.52ポイント(1.33ポイント高)。
[2024年8月23日]
株探ニュース
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