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日経平均株価
始値 27340.52
高値 27450.47(12:30)
安値 27251.24(09:32)
大引け 27413.88(前日比 -44.01 、 -0.16% )
売買高 10億9537万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆5463億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反落、前日の欧米株全面安でリスク回避の流れ
2.米経済指標を受けた金融引き締め強化の思惑で米長期金利上昇
3.為替市場で1ドル130円台の円安を誘発、株価下支え要因に
4.下値では押し目買いが入り、日経平均の下げは小幅にとどまる
5.全体売買代金は2兆5000億円台で4月25日以来の低水準
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比176ドル安と続落した。FRBによる金融引き締めが景気後退を招くとの懸念が強まり売りが優勢となった
東京市場では、前日の欧米株安を受け目先筋の利益確定売りが優勢となった。下値では押し目買いの動きが観測され、日経平均株価の下げは限定的だった。
2日の東京市場は、リスク回避目的の売りで日経平均は朝方に下値を試す動きをみせたが、その後は下げ渋る展開で、2万7400円台で売り物をこなした。前日の欧州株が全面安だったほか、米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに続落したことで、投資家心理が弱気に傾いた。米ISM製造業景況感指数が市場コンセンサスを上回り米景気の強さが確認された。これを受けてFRBによる金融引き締め強化の思惑から、米長期金利が上昇し、買い手控え要因となった。ただ、外国為替市場で1ドル=130円台まで円安が進んだことが全体相場の下支え要因となった。商いは低調で、プライム市場の売買代金は2兆5000億円台にとどまり、これは4月25日以来の低い水準だった。
個別では、売買代金トップとなったレーザーテック<6920>が売られたほか、ソニーグループ<6758>も軟調、任天堂<7974>、キーエンス<6861>なども下値を探った。武田薬品工業<4502>も値を下げ、リクルートホールディングス<6098>、ベイカレント・コンサルティング<6532>も軟調。OATアグリオ<4979>が急落、ラクスル<4384>が大幅安。ラクス<3923>、ペプチドリーム<4587>などの下げも目立った。
半面、ダブル・スコープ<6619>が商いを伴い急騰、ファーストリテイリング<9983>も買いを集めた。三菱重工業<7011>が堅調、太陽誘電<6976>も上昇した。日水製薬<4550>はストップ高に買われた。大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が大幅高を演じたほか、関西ペイント<4613>も物色人気、飯野海運<9119>も値を飛ばした。アステリア<3853>も高い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、TDK <6762>、太陽誘電 <6976>、東エレク <8035>、京セラ <6971>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約87円。うち54円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアステラス <4503>、テルモ <4543>、ソニーG <6758>、リクルート <6098>、エムスリー <2413>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約66円。
東証33業種のうち上昇は7業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)保険業、(3)ゴム製品、(4)その他金融業、(5)鉄鋼。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)医薬品、(3)精密機器、(4)サービス業、(5)水産・農林業。
■個別材料株
△イナリサーチ <2176> [東証S]
新日本科学 <2395> [東証P]によるTOB価格900円にサヤ寄せ。
△セキュア <4264> [東証G]
ヤフーに対する導入事例を公開。
△キャンバス <4575> [東証G]
「CBP501」臨床試験の順調な進捗を好感。
△メドレックス <4586> [東証G]
マイクロニードルのアプリケータに関する欧州特許査定を受領。
△関西ペ <4613> [東証P]
アフリカ子会社売却による自社株買い積極化など期待。
△大阪チタ <5726> [東証P]
ジェフリーズ証券が目標株価を1400円→3500円に引き上げ。
△フリュー <6238> [東証P]
SMBC日興証券が新規に買い推奨。
△WSCOPE <6619> [東証P]
EV向け電池需要高水準で買い戻し誘発。
△ワークマン <7564> [東証S]
5月既存店売上高が2ヵ月連続前年を上回る。
△レーサム <8890> [東証S]
TOBによる21%超の自社株買いがサプライズ。
▼INPEX <1605> [東証P]、石油資源 <1662> [東証P]
サウジに原油増産の準備と伝わる。
▼伊藤園 <2593> [東証P]
連続営業増益見通しも市場予想下回り失望売り。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)日水薬 <4550>、(2)WSCOPE <6619>、(3)大阪チタ <5726>、(4)関西ペ <4613>、(5)飯野海 <9119>、(6)松屋 <8237>、(7)内田洋 <8057>、(8)牧野フ <6135>、(9)東名 <4439>、(10)邦チタ <5727>。
値下がり率上位10傑は(1)OATアグリ <4979>、(2)フルマルHD <7128>、(3)MSOL <7033>、(4)ラクスル <4384>、(5)ピアラ <7044>、(6)アズワン <7476>、(7)シグマクシス <6088>、(8)伊藤園 <2593>、(9)ラクス <3923>、(10)ペプドリ <4587>。
【大引け】
日経平均は前日比44.01円(0.16%)安の2万7413.88円。TOPIXは前日比12.25(0.63%)安の1926.39。出来高は概算で10億9537万株。東証プライムの値上がり銘柄数は579、値下がり銘柄数は1192となった。東証マザーズ指数は660.54円(14.79円安)。
[2022年6月2日]
株探ニュース
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