日経平均は反落、米金利上昇でグロース株売り、レーザーテック3%超安

配信元:フィスコ
投稿:2022/02/07 16:03
日経平均は反落。4日の米国市場でNYダウは続落し、21ドル安となった。1月雇用統計が予想外に強い内容だったことから、金融引き締め観測が強まるとともに幅広い年限で金利が上昇。ただ、アマゾン・ドット・コムの急伸を受けてハイテク株は堅調に推移した。もっとも、東京市場ではアマゾン急伸を前週末に織り込んでおり、週明けの本日は米金利上昇に伴ってグロース(成長)株を中心に売りが先行。日経平均は112円安からスタートすると、朝方には27085.32円(前週末比354.67円安)まで下落する場面があった。

大引けの日経平均は前週末比191.12円安の27248.87円となった。東証1部の売買高は13億0218万株、売買代金は3兆0141億円だった。業種別では、海運業、精密機器、金属製品が下落率上位だった。一方、保険業、銀行業、パルプ・紙が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の60%、対して値上がり銘柄は36%となった。

個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が3%超下落し、前週末に大きく買われた郵船<9101>も本日は一転して5%超下落した。その他売買代金上位では川崎船<9107>商船三井<9104>東エレク<8035>などが軟調で、トヨタ自<7203>は小幅に下落。SUMCO<3436>は台湾企業の大規模投資が売り材料視されたようで、決算発表銘柄ではオリンパス<7733>太陽誘電<6976>が急落した。また、OKK<6205>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、ソフトバンクG<9984>は2%超の上昇。一部で中国アリババ集団株売却の可能性が指摘された。米金利上昇により三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>といった金融株も堅調。ソニーG<6758>は小じっかり。決算発表銘柄では三井不<8801>スクエニHD<9684>三菱重<7011>が買われた。また、新日本製薬<4931>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。
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