日経平均は小幅反発、円安や上海株高支えに切り返すが上値重く

配信元:フィスコ
投稿:2018/11/12 15:38
日経平均は小幅反発。9日の米国市場でNYダウは201ドル安と5日ぶりに反落し、週明けの日経平均も米株安を嫌気して128円安からスタートすると、朝方には22046.29円
(前週末比203.96円安)まで下落する場面があった。その後は円相場の下落や中国・上海株の反発を支えにプラス圏へ切り返し、後場に入り一時22324.01円(同73.76円高)まで上昇した。しかし、本日は米国がベテランズ・デーの振替休日(債券・為替市場が休み)とあって海外の取引参加者は少なく、積極的に上値を追う動きも限定的だった。

大引けの日経平均は前週末比19.63円高の22269.88円となった。東証1部の売買高は12億3161万株、売買代金は2兆1529億円だった。業種別では、繊維製品、機械、鉱業が上昇率上位だった。一方、石油・石炭製品、非鉄金属、海運業が下落率上位だった。

個別では、ファーストリテ<9983>NTT<9432>、武田薬<4502>などがしっかり。
トヨタ自<7203>は小幅に上昇した。決算が好感された三井不<8801>は3%超高。市場予想を上回る増益決算となったダイフク<6383>が商いを伴って急伸し、ファナック
<6954>SMC<6273>安川電<6506>の上げも目立った。また、熊谷組<1861>JBR<2453>ブレインパッド<3655>などはストップ高水準で本日の取引を終えた。一方、ソニー<6758>村田製<6981>資生堂<4911>の軟調ぶりが目立ち、任天堂<7974>やソフトバンクG<9984>は小安い。積層セラミックコンデンサー(MLCC)
の需要鈍化懸念が広がった太陽誘電<6976>、業績予想を下方修正した三井金<5706>
などは急落。また、シンクロフード<3963>はストップ安水準まで売られた。

なお、取引終了後にはソフトバンクグループの通信子会社、ソフトバンクの新規上場が発表された。上場予定日は12月19日。
<HK>
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