日経平均は3日ぶり反発、円安好感し一時200円超高

配信元:フィスコ
投稿:2018/04/24 16:47
日経平均は3日ぶり反発。23日の米国市場でNYダウは小幅に4日続落したが、長期金利が節目の3%に迫るまで上昇。為替市場では1ドル=108円台後半まで円安が進み、本日の日経平均はこれを好感して140円高でスタートした。朝方に伸び悩む場面も見られたが、輸出株や出遅れ感の強い金融株、不動産株などが買われ、じりじりと上げ幅を拡大する展開となった。後場に入ると政策期待を背景とした中国株の上昇なども支援材料となり、引けにかけて22304.69円(前日比216.65円高)まで上昇する場面があった。

大引けの日経平均は前日比190.08円高の22278.12円となった。東証1部の売買高は14億6994万株、売買代金は2兆4349億円だった。業種別では、石油・石炭製品、海運業、銀行業、空運業が上昇率上位だった。一方、下落したのは非鉄金属、水産・農林業の2業種のみだった。

個別では、ソニー<6758>ファナック<6954>などが堅調で、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、トヨタ自<7203>は2%高となった。マネックスG<8698>やソフトバンクG<9984>は小幅に上昇。中国の政策期待からコマツ<6301>などが買われ、業績観測が報じられた日立<6501>やレーティング引き上げ観測のヤマハ<7951>も上げが目立った。また、宮越HD<6620>が連日でストップ高を付けたほか、業績上方修正のCEHD<4320>が東証1部上昇率トップとなった。一方、武田薬<4502>花王<4452>
などが軟調で、ファーストリテ<9983>JT<2914>も小幅に下げた。ロシア企業に対する米経済制裁を巡り住友鉱<5713>などの非鉄金属株が大きく売られた。
IHI<7013>は説明会を受けて後場急落。また、NSW<9739>とともに決算発表のコクヨ<7984>、月次売上高発表のしまむら<8227>などが東証1部下落率上位に顔を出した。
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