タグ:スティーブン・キング のブログ

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  • 「ミステリ・マガジン」三月号が昨年度の翻訳ミステリの回顧特集をおこなっていて、〈私のベスト3〉という三十人の回答をならべている。 本誌の読者が知っているであろう名前をあげれば、たとえば村上春樹氏は、1「ファイアスターター」(S・キング)、2「レイチェル・ウェレスをさがせ」(R・パ-カー)、3「魔性の殺人」(L・サンダース)で、とくに、スティーブン・キングを称揚している。 (文芸誌、週刊誌の書評家が、ミステリをせ... ...続きを読む

    タグ:ファイアスターター スティーブン・キング 
    登録日時:2015/09/23(23:45)  
  • この間、読売書評で宮部みゆきが書いていた。 「ドクター・スリープ」は五つ星の評価だと。 「シャイニング」、「ドクター・スリープ」の順で、オイラは読んでみた。 そして、なにか思いにならない想いが生じてきた。 心の中にわだかまっているその想いを、すぐ言葉にできずにいる。 オモロイのだけれども、何かが、わだかまっている。 そう思って、読み損ねていた直近の日経書評を目にすると、 同じく「ドクター・スリープ」評を、作家の... ...続きを読む

    タグ:スティーブン・キング ドクター・スリープ 
    登録日時:2015/07/29(02:05)  
  • 文体ライト系、完全プロット型。スティーブン・キングの長編第三作。書きたい初心者には、完全プロット型で学ぶより他に仕方がないように思える。 ホラーだから怖いというよりも、たまに出てくる冗談がオモロかったりする。(下刊冒頭に出てくる”長期滞在者”という表現とか) 登場する亡霊として、「犬男」がオイラのお気に入り。両刀遣いの男性亡霊に惚れてしまい、「犬男」はこき使われる。哀れな笑いがそこにあったりする。 現代が舞台の... ...続きを読む

    タグ:シャイニング スティーブン・キング 桜庭一樹 
    登録日時:2015/07/22(02:43)  
  • 主人公ジャックの採用面接。ジャックの視点で話が展開する三人称。文体はライト系だけれども、色々な狙いも感じられる書き方。 面接官との会話がメインで、その会話から、採用される予定のホテルに問題があることを知る。前任者は、家族を皆殺しにして、散弾銃で自殺していたのだ。 ★「シャイニング」  スティーブン・キング著 深町眞理子訳 文春文庫   600円+税 1986.11.10.第1刷 1993.9.25.第9刷 石川... ...続きを読む

    タグ:「シャイニング」 スティーブン・キング 石川達三 
    登録日時:2015/07/15(02:46)  
  • は、ジャック・ニコルソン扮する父親が、タイプで真面目に盛んに仕事をしていると思ったら、ひたすら意味のない文章を綴っていただけだったと判明するところだ。 そんなことを、ずいぶん昔にマエストロ掲示板に書いたことがある。 ところが、オイラと同じことを思っていた作家がいたことにまず驚き、しかも、その場面が原作にはないとその作家が教えてくれたことに、またまた驚いてしまった。 ★「ドクター・スリープ 上・下」  スティーブ... ...続きを読む

    タグ:スティーブン・キング ドクター・スリープ 
    登録日時:2015/07/13(02:20)  
  • (略)”イン・メディアス・レス” という言葉をご存じだろうか。”いきなり話の核心へ” を意味するラテン語で、古来より正統的な小説作法のひとつとされてきたものだが、私個人としてはあまり好きでない。 ”イン・メディアス・レス” はフラッシュ・バックを必要とする。四〇年代から五〇年代の映画を思わせる凡庸で陳腐な手法だ。画面がぼやけ、声にエコーがかかると、とつぜん十六ヶ月前で、ついさっきまで泥まみれになってブラッドハウ... ...続きを読む

    タグ:スティーブン・キング 「書くことについて」 
    登録日時:2014/12/02(01:27)  
  • 養老孟司はスティーブン・キングをよく読むと、書籍で語っていた。まだまだ小説を読むという経験時間の少ないオイラにとって、彼はよく知らない作家の一人だ。 いま手にしている書籍の表紙には、そのスティーブン・キングが写っている。彼は両足をデスクの上に投げ出して、腿の上でペンを走らせている。なかなか筋骨質な体をしている。デスクと椅子のあいだでは、愛犬がこちらに顔をむけている。 彼の作品をまだ一冊も読んでいないというのに、... ...続きを読む

    タグ:スティーブン・キング 「書くことについて」 
    登録日時:2014/11/30(23:32)