6日（金）10月の米国雇用統計が発表された。結果はマイナス19万人減で失業率も10.2％まで上昇となり、市場予想を超えて悪化した。米国市場は寄り付きから下げて始まったが、引けではプラスで引けている。　　このことからすれば市場はすでに折り込み済みで次の材料を待っている状況に思われる。企業業績的にはリストラ効果もあってか最悪期は脱しつつあり、後は実需が回復してくれば更に好転していくのは間違いない。問題なのはどの... ...続きを読む

最近経済指標はそれほど注目してはいなかったが、今日明日と興味のある指標が発表される。ひとつは今日ADP雇用統計(10月)で、雇用動向を占う意味で市場から材料視される可能性が高い。市場予想（マイナス19万人）と乖離がなければインパクトはない。もうひとつは日本時間5日午前4：15に発表されるFOMCでの政策金利。政策金利としては変更がない予想だが、当局のインフレに対する見方と金融緩和の方向性が材料視される可能性... ...続きを読む

先週末の米国市場が暴落したこともあって、どの水準まで下げてくるか注目していたが、思っていたよりも下げ幅は限定的であった。香港市場は前場は寄り付きから売られたが、後場から引けにかけて徐々に下げ幅を縮小している。下げ幅を縮小した背景はやはり相対的に香港市場が有望とみている投資家が多いからだと思う。下げると買いに入る投資家が多いことは中長期的に底堅い値動きになると思われる。持ち株の蒙牛（2319）は上値抵抗ライン... ...続きを読む

経営難に陥っている米国金融サービス会社ＣＩＴグループ今週末にも破産法の適用を申請する可能性が高まったらしい。再び米国の景気減速懸念がクローズアップされたのかNYダウは大幅安でドルも90円台まで売り込まれた。米国の第三四半期GDPが3.5％プラスとなり、NYダウが大幅続伸したのが木曜日だったが、翌日には暴落するというまさに一喜一憂な展開だ。あまり真に受けてると疲れてしまう。これを受けて来週月曜日の相場も再び売... ...続きを読む

日本企業と言っても輸出関連企業について。最近の円高は一向に収まる気配がない。とりあえずは80円程度までは予測されて入るものの、このような状態がいつまでも続けば輸出関連企業の収益性が更に悪化していくことになる。特に注目されるのは08年度３月時の為替レート。想定為替レートはだいたい95円から100円程度が多いと思うが、このまま更に円高が進行した場合、08年度の企業業績は更に大幅下方修正を余儀なくされる可能性もありえ... ...続きを読む

最近の急激な円高により輸出関連企業の収益性が悪化しており08年３月期決算は相当悪い数字がでてきそう。ファストリテーリングなど一部の企業はおいといて、総じて下方修正になる見込み。09年も景気減速から企業業績が振るわない。2010年頃になるとやや持ち直すという見方が少なくない。株価は一般的に半年先を織り込むのならば、今年の夏あたりからではないか。また、今年は確実に選挙がある。9月１０日くらいが任期だったような気がす... ...続きを読む

そろそろ高値警戒感を意識するようになってきたらしい。往々にして株式市場が短期で上昇すると、それに伴って不安も増大していく。果たしてこのまま継続的に上昇するのであろうかと。長期的には上昇トレンドは不変だと思っている人が多いのは間違いないが、誰もがすんなりうまくいくとは思っていないと思われる。私見では実際大きな問題ではなくとも、些細なことをクローズアップさせることで市場に刺激を与えて値幅の差益を窺う投機家のある... ...続きを読む

昨日中国の第三四半期GDPが8.9％と報じられた（市場予想は9.0％）。他の先進諸国と比べれば相当良いが、どうも物足りなく感じてしまう。それだけ中国に対する期待感が高いということなのか、それともこのくらいは当たり前の水準と思っているからかもしれない。いずれにしてもこの数字ではインパクトがない。それほど良いわけでもないが、悪くもない。目下の方向感のない株式市場のトレンドを大きく変えるには至らない。今後の大きな... ...続きを読む

最近やや円安に転じている。聞くところでは投機筋が過度なドル売りポジションを解消したことが一因らしい。ついこの間までは88円台まで円高となっており、ブレイク寸前だと思っていたが意外にも一服した感がある。後はどこまで円安に進むかに注目。１１月のFOMCにおいても金融緩和が継続される見通しであり、大きなサプライズはないと思うが、あるとすれば雇用統計の内容次第ではあり得る。個人的な希望としては105円くらいまで戻し... ...続きを読む

今週（金）22日には注目の中国第三四半期GDPが発表される予定。アナリスト予想では8％超とみているらしいが、市場関係者は実際の数字を見極めてから次のアクションをおこすと思われる。私見では市場予想を上回って9.0％もありえるかもなんて妄想中。あれだけ大型経済対策をやってるわけだし、指標的には嫌でもプラスになるのは間違いない。ただ、懸念すべきは最近国務院が生産過剰業種に対してアナウンスを強めている点。今のところ... ...続きを読む

商品価格の中でも比較的生活に影響がありそうなものは原油価格だと思う。特に普段自動車に乗る人であれば関心が高い。このままニューヨーク原油先物価格が80米ドルを突破すれば他の商品価格にも波及する可能性が高い。となると目先はインフレ気味になり金融当局も利上げを検討する展開になりえる。利上げ観測が浮上するならば再びドル高円安もありえる。もちろん経済情勢も考慮されるだろうけど。しかしながら結局のところインフレトレンド... ...続きを読む