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株価指数先物【引け後】 +1σと+2σによるレンジに移行

配信元:株探
投稿:2024/12/03 18:26

大阪12月限
日経225先物 39150 +680 (+1.76%)
TOPIX先物 2748.0 +37.5 (+1.38%)

 日経225先物(12月限)は前日比680円高の3万9150円で取引を終了。寄り付きは3万8690円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8615円)を上回り、買いが先行した。直後に付けた3万8590円を安値にロングが強まり、現物の寄り付き時には一気に3万9000円を回復した。節目の3万9000円に乗せたことで、いったんは達成感も意識され、前場中盤にかけては3万8870円から3万9070円辺りでの推移が続いた。ただし、25日移動平均線(3万8750円)を上回る値動きから、前場終盤にはショートカバーが強まり、ボリンジャーバンドの+1σ(3万9250円)水準に接近した。

 ランチタイムでは3万9120円~3万9200円辺りでの推移だったが、現物の後場の取引開始時に一段高となり、後場中盤に一時3万9430円まで買われた。買い一巡後は3万9380円~3万9430円で保ち合い、終盤にかけては持ち高調整に伴うロング解消の動きにより上げ幅を縮めた。

 日経225先物は、米半導体株が買われた流れを引き継ぐ形となり、現物の寄り付き時に節目の3万9000円を突破。前場終盤にかけて+1σ水準を捉えたことで、短期的には達成感が意識されやすいところだった。ただし、後場の取引開始後に+1σを明確に突破したことで、ショートカバーの動きが強まったようだ。

 米バイデン政権が発表した対中半導体規制で、日本やオランダなどの主要同盟国に適用除外が認められたと報じられたことが、半導体株への物色を一段と強める形となり、先物市場でショートカバーに向かわせたとみられる。前日には年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の実質運用利回り引き上げで、株式の比率拡大の思惑が高まっていたこともあり、ロングが入りやすい需給状況だったと考えられる。

 日経225先物は+1σを上回ってきたことから、同水準での底堅さを見極めつつ、+2σ(3万9790円)とのレンジに移行する可能性が出てきた。バンドは徐々に上向きで推移し、バンドに沿ったリバウンドが意識されるため、短期的に過熱感が警戒されたとしても、ショートは避けておきたい。+1σをキープできず、節目の3万9000円に接近する局面では、押し目狙いのロング対応に向かわせよう。

 NT倍率は先物中心限月で14.24倍に上昇した。前日に弱い値動きだったファーストリテイリング <9983> [東証P]が買われたほか、東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]など、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均型を牽引。一時14.27倍まで上昇し、200日線(14.28倍)に接近する場面もみられた。

 これにより、前日の14.12倍まで低下したリバランスの動きは一巡したと考えられる。ただし、200日線のほか、14.31倍辺りに位置する25日、75日線を捉えてくるようだと、NTロングによるスプレッド狙いの動きが入りやすい。

 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万7125枚、ソシエテジェネラル証券が2万0618枚、日産証券が6868枚、サスケハナ・ホンコンが6514枚、JPモルガン証券が4691枚、バークレイズ証券が3689枚、モルガンMUFG証券が3005枚、野村証券が2512枚、ビーオブエー証券が2366枚、BNPパリバ証券が1923枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万7137枚、ソシエテジェネラル証券が2万5506枚、日産証券が9668枚、バークレイズ証券が6032枚、JPモルガン証券が5421枚、モルガンMUFG証券が3403枚、ゴールドマン証券が2886枚、シティグループ証券が2252枚、ビーオブエー証券が2106枚、みずほ証券が1801枚だった。

株探ニュース
配信元: 株探
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