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東京海上ホールディングスのニュース
■今週の相場ポイント
1.日経平均は2週続伸、方向感つかみにくい展開
2.前週の反動で月曜は大幅安、米統計巡る思惑も
3.火曜は一転大幅高、欧米株上昇や円安で買い戻し
4.米雇用統計は大幅下方修正、9月利下げ観測高まる
5.植田発言で安心感もジャクソンホール控え様子見
■週間 市場概況
今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比301円(0.8%)高の3万8364円と、2週連続で上昇した。
今週は上下に方向感のつかみにくい相場だった。全体相場は前週大きく上昇しただけに、その反動も出たが、一方で下値では買いが入るなど底堅さも見られた。夏枯れ相場で手掛かり材料に欠けるなか、米国株と為替の動向がもっぱら材料視された。
週明け19日(月)の東京株式市場は前週末から大幅反落。前場は売り買い交錯の状況だったが、後場に入って急速に値を崩し、日経平均は一時700円あまり値下がりする場面があった。前週に大きく上昇した反動が出たことに加え、為替市場での円高進行が嫌気された。過去の米雇用統計が下方修正されるとの思惑がにわかに浮上し、これも相場の重荷となった。20日(火)は一転して大幅高。前日の欧米株市場が上昇したことを受け、東京市場でも投資家のセンチメントが改善した。為替が円安に振れたことも追い風となり、主力ハイテク株中心に幅広く買い戻された。21日(水)は下落。前日の米株安の流れを引き継ぎ、売り優勢の地合いに。ただ下値は堅く、売り一巡後は下げ渋った。22日(木)は上昇。米労働省が前日発表した雇用統計の年次改定で雇用者数が大幅に下方修正され、同日の米株市場では景気減速が意識されたが、米連邦準備制度理事会(FRB)による9月利下げの可能性が高まったとの見方から全体相場は上昇。東京市場も堅調に推移した。23日(金)も上昇。この日、植田日銀総裁が衆参両院の閉会中審査に出席し、今月の相場急落後にハト派姿勢を示した内田副総裁とは「金融政策の考え方に違いはない」と発言した。これを受けて市場に安心感が広がったが、この日夜にジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を控えていることもあって様子見ムードも強かった。
■来週のポイント
来週は28日に予定されているエヌビディア
重要イベントとしては、国内では30日朝に発表される7月の完全失業率、有効求人倍率、鉱工業生産が注目される。海外では27日に発表される米国8月コンファレンスボード消費者信頼感指数、30日に発表される米国7月の個人所得と個人支出、31日に発表される中国8月製造業PMIに注視が必要だろう。
■日々の動き(8月19日~8月23日)
【↓】 8月19日(月)―― 6日ぶり反落、円高進行でリスク回避の売り優勢
日経平均 37388.62( -674.05) 売買高17億1772万株 売買代金 4兆1613億円
【↑】 8月20日(火)―― 急反発、欧米株高や円安でリスク選好の買い優勢
日経平均 38062.92( +674.30) 売買高17億3502万株 売買代金 3兆9630億円
【↓】 8月21日(水)―― 反落、米株安や円高でリスク回避の売り優勢
日経平均 37951.80( -111.12) 売買高13億9045万株 売買代金 3兆4629億円
【↑】 8月22日(木)―― 反発、米株高を受け3万8000円台を回復
日経平均 38211.01( +259.21) 売買高13億4022万株 売買代金 3兆6468億円
【↑】 8月23日(金)―― 続伸、日銀総裁発言を受け買い安心感
日経平均 38364.27( +153.26) 売買高13億1720万株 売買代金 3兆4008億円
■セクター・トレンド
(1)全33業種中、19業種が値上がり
(2)輸出株は値上がり率トップとなったHOYA <7741> など精密機器は上昇したが、
コマツ <6301> など機械やトヨタ <7203> など自動車は下落
(3)セブン&アイ <3382> など小売、三菱倉 <9301> など倉庫・運輸、西武HD <9024> など陸運といった内需株が高い
(4)金融株はオリックス <8591> などその他金融が堅調も三井住友FG <8316> など銀行、東京海上 <8766> など保険は売られた
(5)値下がり率トップのINPEX <1605> など鉱業をはじめ三井物 <8031> など大手商社、コスモHD <5021> など石油といった資源株が安い
■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
1(2) 円高メリット
2(16) バイオテクノロジー ── 関連報道を刺激材料に需給面の追い風も
3(4) 半導体
4(1) 防災
5(3) 好配当
※カッコは前週の順位
株探ニュース
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