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三菱UFJフィナンシャル・グループのニュース
■今週の相場ポイント
1.日経平均は3週ぶり反発、一時3万9000円台回復
2.米株市場は最高値更新、インフレ警戒感が後退
3.日本株は軟調地合い、レーザーテク株安や円高で
4.エヌビディア連日高、国内半導体株に買い戻しも
5.週末様子見ムード強まる、米雇用統計の発表控え
■週間 市場概況
今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比196円(0.5%)高の3万8683円と、3週ぶりに上昇した。
今週は終始、膠着感の強い相場展開だった。週末の米雇用統計の発表を控え様子見ムードが拡大。積極的に上値を追う動きは限られ、一方で下値では押し目買いが入るなど底堅く推移した。
週明け3日(月)の東京株式市場は前週末から反発。日経平均は大幅高で一時3万9000円台を回復した。米国で物価指標が事前予想と一致し、鈍化傾向をみせたことでインフレに対する警戒感が後退。米長期金利が低下して株式の相対的な割高感が和らぎ、前週末の米国株市場は大きく上昇し、東京市場もこの流れを引き継いだ。4日(火)は小幅に反落。利益確定の動きが出て終始マイナス圏で推移する軟調な地合いだった。下値では押し目買いが入り底堅さはみられた。5日(水)も下落。レーザーテック <6920> [東証P]など半導体関連の一角が売られ、市場センチメントが悪化してリスク回避ムード一色に。米金利低下を背景に為替市場で円高が進んだことも警戒された。米株市場で主要株価指数が最高値を更新するなど上昇が続くなか、東京市場は6日(木)にようやく切り返した。先物主導で買い戻しが流入。米エヌビディア
■来週のポイント
来週は11~12日に行われる米FOMC、13~14日に行われる日銀金融政策決定会合が焦点となりそうだ。特に日銀会合で国債買い入れの減額が示されれば、国内金利が上昇し株式市場には逆風となることも予想される。
重要イベントとしては、前述した米FOMCと日銀会合のほか、国内では13日朝に発表される4-6月期法人企業統計調査、14日のメジャーSQ算出が注目される。海外では、12日に発表される中国5月の消費者物価指数と生産者物価指数、米国5月消費者物価指数に注視が必要だろう。
■日々の動き(6月3日~6月6日)
【↑】 6月 3日(月)―― 大幅続伸、NYダウ上昇でリスク選好の買い優勢
日経平均 38923.03( +435.13) 売買高16億7604万株 売買代金 4兆1313億円
【↓】 6月 4日(火)―― 反落、NYダウ下落や円高で利益確定売り優勢
日経平均 38837.46( -85.57) 売買高17億0486万株 売買代金 4兆2707億円
【↓】 6月 5日(水)―― 続落、半導体関連など主力株中心に売り優勢
日経平均 38490.17( -347.29) 売買高17億1743万株 売買代金 4兆6224億円
【↑】 6月 6日(木)―― 3日ぶり反発、米ハイテク株高を受け買い優勢
日経平均 38703.51( +213.34) 売買高16億5286万株 売買代金 4兆2683億円
【↓】 6月 7日(金)―― 小反落、米雇用統計を控え様子見姿勢が強まる
日経平均 38683.93( -19.58) 売買高13億4640万株 売買代金 3兆4623億円
■セクター・トレンド
(1)全33業種中、20業種が値下がり
(2)値下がり率トップはトヨタ <7203> など自動車。輸出株はダイキン <6367> など機械も下落したが、
オリンパス <7733> など精密機器やソニーG <6758> など電機は堅調
(3)内需株はまちまち。三菱倉 <9301> など倉庫・運輸が値上がり率トップに買われたが、
大和ハウス <1925> など建設、小田急 <9007> など陸運は売られた
(4)金融株もまちまち。大和 <8601> など証券、日本取引所 <8697> などその他金融は上昇したが三菱UFJ <8306> など銀行、第一生命HD <8750> など保険は値下がり
(5)INPEX <1605> など鉱業、ENEOS <5020> など石油、住友鉱 <5713> など非鉄といった資源株も軟調
■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
1(1) データセンター
2(3) 半導体
3(9) 地方銀行
4(5) 人工知能
5(6) 金利上昇メリット
※カッコは前週の順位
株探ニュース
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