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ドウシシャのニュース
3日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は7日ぶり反発、米ハイテク株高で市場心理好転し押し目買い活発
・ドル・円は上げ渋り、国内勢は買い一服
・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がファーストリテ<9983>
■日経平均は7日ぶり反発、米ハイテク株高で市場心理好転し押し目買い活発
日経平均は7日ぶり反発。413.93円高の22123.93円(出来高概算6億9249万株)で前場の取引を終えている。
前週末7月31日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は114.67ドル高の26428.32ドル、ナスダックは157.46ポイント高の10745.27ポイントで取引を終了した。追加財政策を巡る交渉の合意のめどがたたないことへの失望感から、寄り付き後に下落した。しかし、7月シカゴ購買部協会景気指数が予想外の改善を示したほか、好決算を受けた主要ハイテク株の上昇が下支えとなり引けにかけては大きく上昇に転じた。
米国株高を受けた今日の東京市場は買いが先行した。米国市場でハイテク株が買われたことなどで市場心理が好転した。また、先週末までの6日続落で日経平均が1200円近く下げた後ということもあり、押し目買いが入りやすかった。さらに、外為市場で一時1ドル=106円40銭台と先週末7月31日の円の高値から2円20-30銭ほど円安・ドル高に振れ、円高一服となったことも買い安心感となった。
個別では、PCR診断キット用部材が寄与して第1四半期大幅増益となった保土谷<4112>、21年3月期の利益予想を上方修正したスクロール<8005>がストップ高買い気配となったほか、21年3月期第1四半期(20年4-6月)が市場予想を上回る増益決算となったZホールディングス<4689>が15%を超す大幅高となり、同じく21年3月期第1四半期(20年4-6月)連結営業利益が大幅増となったテクノスジャパン<3666>、グリムス<3150>、テクマトリックス<3762>、ドウシシャ<7483>が10%前後の大幅上昇となった。また、日本経済新聞の記事中でオリジナルグッズの作成・販売サービス「スズリ」が紹介されたGMOペパボ<3633>も上昇した。
一方、第1四半期連結営業利益が前年同期比9.8%減となったコムチュア<3844>、20年12月期業績予想を下方修正したインフォマート<2492>がストップ安となり、21年3月期連結営業利益が前期比79.4%減予想と発表したカシオ<6952>が10%を超す下げとなった。また、米コンビニを2兆円で買収すると報じられた7&iHD<3382>が資金負担の増大が警戒され下げた。
セクターでは、海運業、情報・通信業、ガラス土石製品、保険業、水産・農林業などが上昇率上位。一方、空運業、石油石炭製品、小売業の3業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の74%、対して値下がり銘柄は22%となっている。
前場の東京株式市場は買い優勢の展開だったが、先週末までの日経平均は今年初めての6日続落となり、相場の変調を指摘する向きもある。ここで当面の留意点を簡単に整理しておこう。
まず、マクロ経済環境。当面、注意すべきは海外の経済統計だろう。今日の前場には7月の財新中国製造業PMIが発表された。結果は52.8で前月の51.2から上昇し、好不況の分かれ目となる50を3カ月連続で上回った。これに続き、今晩に7月米ISM製造業景況指数、5日には、7月米ADP全米雇用リポート、6月米貿易収支、7月米ISM非製造業景況指数、7日には7月中国貿易統計、そして、7月米雇用統計で今週を締めくくる。今週は株式市場に影響の大きい経済統計の発表が目白押しとなり注意が必要だ。
次に4-6月期決算発表だが、今日のイビデン<4062>、明日のソニー<6758>、5日のホンダ<7267>、6日のSUMCO<3436>、任天堂<7974>など、相場全体に影響しそうな決算発表が続く。また、決算発表ではないが、明日4日には国内ユニクロの7月の月次売上高が発表される。足元の消費動向を占う上で注目する向きも多く、チェックしたい。
決算発表に絡み、特に今日以降のアドバンテスト<6857>の値動きに注目したい。先週末の同社株は前日引け後に発表された20年4-6月期決算を受けストップ安比例配分となった。今日前場は先週末終値を挟んだ動きだが、今後、同社株への押し目買いが低調ならば、決算発表で急落した銘柄には手を出しづらい。一方、ここから押し目買いが旺盛となれば、他の急落銘柄の戻りもある程度期待できるかもしれない。アドバンテストの値動きが相場の先行きを占う手掛かりの一つとなりそうだ。
そして、新型コロナ。感染拡大への警戒感が強い一方、ワクチンや治療薬の開発進展への期待も大きい。この中で5日に米モデルナが4-6月期決算を発表する。決算発表に合わせ、開発中のワクチンについて何らかの言及があり、相場に影響する可能性もある。アンテナを高くしておきたい。
最後に注意点をひとつ。8月は特に外国人投資家が長期の休暇に入る傾向がある。ここから先、市場参加者が徐々に減少し、相場は少しの売買で値幅が大きくなる可能性がある。当面は上記のように市場変動要因が多く、予想外に相場が乱高下する場面も想定される。そうした環境を利用した「仕掛け的な売買」には振り回されないよう十分に注意したい。
さて、後場の東京株式市場で日経平均は底堅く推移しそうだ。このところ下げの大きな要因となったのは低調な4-6月期決算だ。これに絡み注目された今日のアドバンテストの値動きは上述のように落ち着いた動き。また、7月28日に21年3月期業績予想を下方修正し株価が下落していたファナック<6954>は今日の前場は押し目買いで反発している。企業業績に対する極端な警戒感は後退しつつあるようにも捉えられる。先週末までの日経平均の6日続落で目先の売り一巡感も台頭しており、ここから下げても下値は限定的と考えられよう。
■ドル・円は上げ渋り、国内勢は買い一服
3日午前の東京市場でドル・円は上げ渋り。週明け東京市場は日経平均株価の強含みを背景に仲値にかけて105円半ばから106円40銭台に浮上したが、その後買いは続かず失速。一方、ユーロ・ドルは1,1740ドル付近に下げた後は底堅く推移し、ドルを下押ししたようだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円72銭から106円43銭、ユーロ・円は124円54銭から125円17銭、ユーロ・ドルは1.1774ドルから1.1797ドル。
■後場のチェック銘柄
・アドウェイズ<2489>、アイティメディア<2148>など、23銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がファーストリテ<9983>
■経済指標・要人発言
【要人発言】
・カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁
「非常に厳しいロックダウンを4-6週間導入すれば米国経済に寄与」
【経済指標】
・日・1-3月期GDP2次速報改定値:前期比年率-2.2%(予想:-2.8%、2次速報:-2.2%)
・中・7月財新製造業PMI:52.8(予想:51.2、6月:51.2)
<国内>
特になし
<海外>
・15:30 スイス・7月消費者物価指数(前年比予想:-1.2%、6月:-1.3%)
<HH>
・日経平均は7日ぶり反発、米ハイテク株高で市場心理好転し押し目買い活発
・ドル・円は上げ渋り、国内勢は買い一服
・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がファーストリテ<9983>
■日経平均は7日ぶり反発、米ハイテク株高で市場心理好転し押し目買い活発
日経平均は7日ぶり反発。413.93円高の22123.93円(出来高概算6億9249万株)で前場の取引を終えている。
前週末7月31日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は114.67ドル高の26428.32ドル、ナスダックは157.46ポイント高の10745.27ポイントで取引を終了した。追加財政策を巡る交渉の合意のめどがたたないことへの失望感から、寄り付き後に下落した。しかし、7月シカゴ購買部協会景気指数が予想外の改善を示したほか、好決算を受けた主要ハイテク株の上昇が下支えとなり引けにかけては大きく上昇に転じた。
米国株高を受けた今日の東京市場は買いが先行した。米国市場でハイテク株が買われたことなどで市場心理が好転した。また、先週末までの6日続落で日経平均が1200円近く下げた後ということもあり、押し目買いが入りやすかった。さらに、外為市場で一時1ドル=106円40銭台と先週末7月31日の円の高値から2円20-30銭ほど円安・ドル高に振れ、円高一服となったことも買い安心感となった。
個別では、PCR診断キット用部材が寄与して第1四半期大幅増益となった保土谷<4112>、21年3月期の利益予想を上方修正したスクロール<8005>がストップ高買い気配となったほか、21年3月期第1四半期(20年4-6月)が市場予想を上回る増益決算となったZホールディングス<4689>が15%を超す大幅高となり、同じく21年3月期第1四半期(20年4-6月)連結営業利益が大幅増となったテクノスジャパン<3666>、グリムス<3150>、テクマトリックス<3762>、ドウシシャ<7483>が10%前後の大幅上昇となった。また、日本経済新聞の記事中でオリジナルグッズの作成・販売サービス「スズリ」が紹介されたGMOペパボ<3633>も上昇した。
一方、第1四半期連結営業利益が前年同期比9.8%減となったコムチュア<3844>、20年12月期業績予想を下方修正したインフォマート<2492>がストップ安となり、21年3月期連結営業利益が前期比79.4%減予想と発表したカシオ<6952>が10%を超す下げとなった。また、米コンビニを2兆円で買収すると報じられた7&iHD<3382>が資金負担の増大が警戒され下げた。
セクターでは、海運業、情報・通信業、ガラス土石製品、保険業、水産・農林業などが上昇率上位。一方、空運業、石油石炭製品、小売業の3業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の74%、対して値下がり銘柄は22%となっている。
前場の東京株式市場は買い優勢の展開だったが、先週末までの日経平均は今年初めての6日続落となり、相場の変調を指摘する向きもある。ここで当面の留意点を簡単に整理しておこう。
まず、マクロ経済環境。当面、注意すべきは海外の経済統計だろう。今日の前場には7月の財新中国製造業PMIが発表された。結果は52.8で前月の51.2から上昇し、好不況の分かれ目となる50を3カ月連続で上回った。これに続き、今晩に7月米ISM製造業景況指数、5日には、7月米ADP全米雇用リポート、6月米貿易収支、7月米ISM非製造業景況指数、7日には7月中国貿易統計、そして、7月米雇用統計で今週を締めくくる。今週は株式市場に影響の大きい経済統計の発表が目白押しとなり注意が必要だ。
次に4-6月期決算発表だが、今日のイビデン<4062>、明日のソニー<6758>、5日のホンダ<7267>、6日のSUMCO<3436>、任天堂<7974>など、相場全体に影響しそうな決算発表が続く。また、決算発表ではないが、明日4日には国内ユニクロの7月の月次売上高が発表される。足元の消費動向を占う上で注目する向きも多く、チェックしたい。
決算発表に絡み、特に今日以降のアドバンテスト<6857>の値動きに注目したい。先週末の同社株は前日引け後に発表された20年4-6月期決算を受けストップ安比例配分となった。今日前場は先週末終値を挟んだ動きだが、今後、同社株への押し目買いが低調ならば、決算発表で急落した銘柄には手を出しづらい。一方、ここから押し目買いが旺盛となれば、他の急落銘柄の戻りもある程度期待できるかもしれない。アドバンテストの値動きが相場の先行きを占う手掛かりの一つとなりそうだ。
そして、新型コロナ。感染拡大への警戒感が強い一方、ワクチンや治療薬の開発進展への期待も大きい。この中で5日に米モデルナが4-6月期決算を発表する。決算発表に合わせ、開発中のワクチンについて何らかの言及があり、相場に影響する可能性もある。アンテナを高くしておきたい。
最後に注意点をひとつ。8月は特に外国人投資家が長期の休暇に入る傾向がある。ここから先、市場参加者が徐々に減少し、相場は少しの売買で値幅が大きくなる可能性がある。当面は上記のように市場変動要因が多く、予想外に相場が乱高下する場面も想定される。そうした環境を利用した「仕掛け的な売買」には振り回されないよう十分に注意したい。
さて、後場の東京株式市場で日経平均は底堅く推移しそうだ。このところ下げの大きな要因となったのは低調な4-6月期決算だ。これに絡み注目された今日のアドバンテストの値動きは上述のように落ち着いた動き。また、7月28日に21年3月期業績予想を下方修正し株価が下落していたファナック<6954>は今日の前場は押し目買いで反発している。企業業績に対する極端な警戒感は後退しつつあるようにも捉えられる。先週末までの日経平均の6日続落で目先の売り一巡感も台頭しており、ここから下げても下値は限定的と考えられよう。
■ドル・円は上げ渋り、国内勢は買い一服
3日午前の東京市場でドル・円は上げ渋り。週明け東京市場は日経平均株価の強含みを背景に仲値にかけて105円半ばから106円40銭台に浮上したが、その後買いは続かず失速。一方、ユーロ・ドルは1,1740ドル付近に下げた後は底堅く推移し、ドルを下押ししたようだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円72銭から106円43銭、ユーロ・円は124円54銭から125円17銭、ユーロ・ドルは1.1774ドルから1.1797ドル。
■後場のチェック銘柄
・アドウェイズ<2489>、アイティメディア<2148>など、23銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がファーストリテ<9983>
■経済指標・要人発言
【要人発言】
・カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁
「非常に厳しいロックダウンを4-6週間導入すれば米国経済に寄与」
【経済指標】
・日・1-3月期GDP2次速報改定値:前期比年率-2.2%(予想:-2.8%、2次速報:-2.2%)
・中・7月財新製造業PMI:52.8(予想:51.2、6月:51.2)
<国内>
特になし
<海外>
・15:30 スイス・7月消費者物価指数(前年比予想:-1.2%、6月:-1.3%)
<HH>
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