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日経平均株価
始値 32618.78
高値 32708.53(09:06)
安値 31913.74(15:00)
大引け 31913.74(前日比 -593.04 、 -1.82% )
売買高 16億8794万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆6521億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は5日ぶり大幅反落、600円近い下げで安値引け
2.朝方は高く始まるも、その後は先物主導で波乱の展開に
3.週末にメジャーSQ算出控え、先物主導の売りがかさむ
4.半導体関連に利益確定売り目立ち、投資マインド冷やす
5.大引けで3万2000円台割れ、売買代金は高水準に膨らむ
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比10ドル高と小反発した。FOMC控え様子見姿勢も出遅れ感のあった景気敏感株などを中心に買いが優勢となった。
東京市場では朝方に日経平均株価が高く始まったものの、その後はリスク回避の流れが一気に強まり、600円近い下落となる波乱含みの展開となった。
7日の東京市場は、朝方は買いが先行した。前日の欧州株市場で主要国の株価指数が総じて高かったことや、米国株市場でもNYダウやナスダック総合株価指数が小幅ながらプラス圏を維持したことを受けて、強気優勢の地合いだった。しかし、買い一巡後に日経平均は先物主導で値を崩した。これまで上昇相場を主導した半導体関連株に利食われる銘柄が目立っている。日経平均は後場に入ると押し目買いでいったん戻り足をみせたが、今週末にメジャーSQ算出を控えていることもあり、先物を絡めたインデックス売りに抗えず、後場後半になると売り直された。結局3万2000円台を下回り、この日の安値で引けた。プライム市場の売買代金は4兆6000億円台と高水準で、5月末の7兆円近い売買代金をこなして以来の大商いとなっている。
個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が大幅安となったほか、アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>、ソシオネクスト<6526>といった半導体主力株が大きく売られた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや、三菱商事<8058>、三井物産<8031>といった大手商社株、SMC<6273>など機械株も大幅に値を下げた。日本ゼオン<4205>が値下がり率トップに売られ、ワイエイシイホールディングス<6298>も急落。カチタス<8919>も大幅安となった。
半面、川崎重工業<7012>、IHI<7013>などが逆行高、スズキ<7269>も高い。岩谷産業<8088>は大幅高に買われた。JNSホールディングス<3627>、CIJ<4826>はストップ高、ユーザーローカル<3984>、RPAホールディングス<6572>が値を飛ばしたほか、円谷フィールズホールディングス<2767>などの上げも目立った。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はスズキ <7269>、オリンパス <7733>、シャープ <6753>、トクヤマ <4043>、川重 <7012>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約7円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、アドテスト <6857>、ダイキン <6367>、SBG <9984>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約265円。
東証33業種のうち上昇はゴム製品のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)証券商品先物、(3)非鉄金属、(4)情報・通信業、(5)石油石炭製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)機械、(2)電気機器、(3)医薬品、(4)精密機器、(5)繊維製品。
■個別材料株
△フロンテオ <2158> [東証G]
AIレビューツールでの新アルゴリズム実装を材料視。
△アイスタイル <3660> [東証P]
化粧品専門店の運営会社取得が支援材料。
△ユーザーロカ <3984> [東証P]
AI関連で抜群の業績成長を評価。
△キャンバス <4575> [東証G]
抗癌剤候補IDO/TDO阻害剤が日本で特許査定。
△CIJ <4826> [東証P]
AIソリューションやロボティクス分野で活躍。
△クミアイ化 <4996> [東証P]
農薬及び農業関連事業好調で23年10月期業績予想を上方修正。
△サークレイス <5029> [東証G]
チャットGPT活用の業務効率化開始でサービス拡大の思惑。
△RPA <6572> [東証P]
AIのホワイトカラー業務代替で商機膨らむ。
△キューブ <7112> [東証G]
5月既存店売上高が5カ月ぶりに前年同月を上回る。
△FLネット <9241> [東証G]
「まいぷれ」既存顧客の単価上昇に期待膨らむ。
▼レントラクス <6045> [東証G]
24年3月期営業利益予想を下方修正。
▼ジャムコ <7408> [東証P]
米ボーイング「787ドリームライナー」で納入遅れの可能性。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)JNS <3627>、(2)CIJ <4826>、(3)ユーザーロカ <3984>、(4)RPA <6572>、(5)化工機 <6331>、(6)岩谷産 <8088>、(7)円谷フィHD <2767>、(8)TOYO <5105>、(9)インフォMT <2492>、(10)日本通信 <9424>。
値下がり率上位10傑は(1)ゼオン <4205>、(2)カチタス <8919>、(3)ディスコ <6146>、(4)レーザーテク <6920>、(5)ワイエイシイ <6298>、(6)芝浦 <6590>、(7)ランドコンピ <3924>、(8)Dmミックス <7354>、(9)ジャムコ <7408>、(10)塩野義 <4507>。
【大引け】
日経平均は前日比593.04円(1.82%)安の3万1913.74円。TOPIXは前日比29.98(1.34%)安の2206.30。出来高は概算で16億8794万株。東証プライムの値上がり銘柄数は504、値下がり銘柄数は1268となった。東証マザーズ指数は786.29ポイント(2.24ポイント高)。
[2023年6月7日]
株探ニュース
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