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【↓】日経平均 大引け| 急反落、新型肺炎の感染拡大を嫌気し2万3000円割れ (1月30日)

配信元:株探
投稿:2020/01/30 16:14

日経平均株価
始値  23284.58
高値  23318.57(09:06)
安値  22892.95(14:20)
大引け 22977.75(前日比 -401.65 、 -1.72% )

売買高  13億6771万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆5135億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は急反落、400円強の下げで2万3000円大台割り込む
 2.中国の新型肺炎の感染拡大を嫌気、香港株安などが投資家心理悪化を助長
 3.半導体関連株や機械セクターが売られ、先物を絡めた売りで後場一段安に
 4.終盤やや下げ渋るものの戻し切れず、昨年11月1日以来の安値圏で着地
 5.8割以上の銘柄が下落、TOPIXの浮動株比率見直しで売買代金は膨らむ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは11ドル高と小幅に続伸した。FOMCで低金利政策の長期化観測が強まったことから全体相場は堅調に推移した。ただ、新型肺炎への警戒感もあり引けにかけ伸び悩んだ。

 東京市場では、大きくリスクオフに傾き日経平均株価は400円強の下げで2万3000円大台を割り込んで引けた。

 30日の東京市場は、中国で発生した新型肺炎の感染拡大を嫌気する形でリスク回避の売りに晒される格好となった。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が続伸したものの後半失速しており、日経平均は朝方から下値模索の動きとなったが、後場に入って一段安となり、下げ幅は一時490円近い下げに見舞われた。香港株市場が前日に続き大きく下げており、これを横目に先物を絡めた売りが全体を押し下げた。半導体関連株が安いほか、機械セクターなども幅広く売られ、値下がり銘柄数は全体の84%を占めている。後場後半は下げ渋ったものの、400円あまりの下げで2万3000円台を割り込み、昨年11月1日以来約3カ月ぶりの安値に沈んだ。なお、大引けでTOPIXの浮動株比率見直しに伴う売買があり、東証1部の売買代金は2兆5000億円台まで膨らんだ。

 個別では、売買代金トップのソニー<6758>が値を下げ、東京エレクトロン<8035>も下落した。任天堂<7974>トヨタ自動車<7203>も軟調。信越化学工業<4063>が売りに押され、資生堂<4911>武田薬品工業<4502>なども下げた。SCREENホールディングス<7735>はストップ安で値下がり率トップに売り込まれた。ゼンリン<9474>コムチュア<3844>なども大幅下落した。エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>オルトプラス<3672>も安い。
 半面、ファナック<6954>が頑強、サイバーエージェント<4751>も商いを伴い上昇した。このほか、ダイトウボウ<3202>がストップ高、ユニチカ<3103>も値を飛ばした。日本エアーテック<6291>シキボウ<3109>ニイタカ<4465>なども大きく買われ、新型肺炎の対策関連株に値を飛ばすものが目立っている。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954>サイバー <4751>オムロン <6645>アステラス <4503> 、コナミHD <9766> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約18円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>東エレク <8035>アドテスト <6857>ファストリ <9983>TDK <6762> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約136円。

 東証33業種のうち上昇は証券商品先物のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)繊維製品、(3)保険業、(4)その他金融業、(5)銀行業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)電気機器、(2)ガラス土石製品、(3)機械、(4)精密機器、(5)海運業。

■個別材料株

Vコマース <2491>
 20年12月期営業益予想11%増で1円増配へ。
バリューデザ <3960> [東証M]
 12月度ハウスプリペイド事業取扱高は前月比24%増。
日精化 <4362>
 第3四半期営業益11%増で通期計画進捗率81%。
ビオフェル <4517>
 今期経常を14%上方修正。
サイバー <4751>
 10-12月期(1Q)経常は50%増益で着地。
カナレ電気 <5819>
 20年12月期営業益予想38%増が買い手掛かり
横河ブHD <5911>
 今期経常を7%上方修正、配当も3円増額。
鉱研工業 <6297> [JQ]
 4-12月期(3Q累計)経常が8.6倍増益で着地。
SHOEI <7839>
 第1四半期営業益24%増で上半期計画進捗率55%
コメリ <8218>
 1.58%に相当する80万株を上限に自社株買いを実施。

スクリン <7735>
 今期経常を49%下方修正、配当も51円減額。
ゼンリン <9474>
 今期経常を一転42%減益に下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ダイトウボウ <3202> 、(2)サイバー <4751> 、(3)ユニチカ <3103> 、(4)SHOEI <7839> 、(5)エアーテック <6291> 、(6)横河ブHD <5911> 、(7)ニイタカ <4465> 、(8)Vコマース <2491> 、(9)大研医器 <7775> 、(10)シキボウ <3109>
 値下がり率上位10傑は(1)スクリン <7735> 、(2)鋳鉄管 <5612> 、(3)ゼンリン <9474> 、(4)イントラスト <7191> 、(5)イーブック <3658> 、(6)コムチュア <3844> 、(7)gumi <3903> 、(8)ダイジェト <6138> 、(9)小野測器 <6858> 、(10)コーセーRE <3246>

【大引け】

 日経平均は前日比401.65円(1.72%)安の2万2977.75円。TOPIXは前日比25.18(1.48%)安の1674.77。出来高は概算で13億6771万株。東証1部の値上がり銘柄数は296、値下がり銘柄数は1819となった。日経ジャスダック平均は3773.93円(76.72円安)。

[2020年1月30日]


株探ニュース
配信元: 株探
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