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【↑】日経平均 大引け| 反発、米中貿易協議合意への期待で上げ幅拡大 (4月3日)

配信元:株探
投稿:2019/04/03 16:32

日経平均株価
始値  21563.64
高値  21722.72(14:38)
安値  21489.95(09:18)
大引け 21713.21(前日比 +207.90 、+0.97% )

売買高  12億9207万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆4166億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反発、朝方買い先行でいったんもみ合った後上げ幅広げる
 2.景気減速懸念後退のなか、米ナスダック指数上昇やドル高円安など追い風
 3.米中貿易交渉の合意近しとの見方で心理改善、日経平均は引け際に締まる
 4.海外筋とみられる先物買い戻しや現物実需買いが全相場押し上げに寄与
 5.ファーストリテが指数上昇に寄与、半導体や機械株などへの買いも目立つ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは79ドル安と4日ぶりに反落した。前日急伸の反動による利益確定売りや、通期業績予想を下方修正したドラッグストア大手のウォルグリーンが急落し指数を押し下げた。

 東京市場では買い先行で始まり、日経平均株価は朝方もみ合った後、急速に上げ幅を広げた。後場も高値圏で売り物を吸収しほぼ高値引けに近い水準で着地した。

 3日の東京市場は東京市場は上値指向の強い展開となった。前日の米国株市場でハイテク株比率の高いナスダック総合指数が4日続伸したことや、為替がドル高・円安含みで推移したことも支援材料となった。米中の経済指標が世界景気減速に対する懸念を後退させているほか、米中貿易協議で合意が近づいているとの見方も市場心理を改善させている。株式需給面では海外短期筋とみられる先物買い戻しや現物株への実需買いが観測され、全体指数を押し上げた。日経平均は引け際に締まり、大引けでも200円を上回る上昇で着地した。ファーストリテ1銘柄で日経平均を100円強押し上げた形だ。ただし、値上がり銘柄数は1480で全体の約7割を占めており、全体的に買い意欲旺盛な地合いだった。

 個別では、ファーストリテイリング<9983>が売買代金トップで大幅高となった。東京エレクトロン<8035>信越化学工業<4063>など半導体関連への買いが目立ったほか、ファナック<6954>SMC<6273>など機械セクターにも資金が流入した。任天堂<7974>も堅調だった。ジャパンマテリアル<6055>が値を飛ばし、ツガミ<6101>も活況高。タツモ<6266>も大きく上値を追った。KLab<3656>が大幅高、CKD<6407>セントラル硝子<4044>も物色人気となった。
 半面、ZOZO<3092>が値を下げ、第一三共<4568>も下落。出光興産<5019>住友不動産<8830>なども売りに押された。アトラエ<6194>が続急落で値下がり率トップ、クボテック<7709>が大きく利食われた。ノーリツ鋼機<7744>が安く、雪印メグミルク<2270>アイスタイル<3660>などの下げも目立つ。パーク24<4666>も下落した。
 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>ファナック <6954>東エレク <8035>信越化 <4063>TDK <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約168円。うち104円はファストリ1銘柄によるもの。一方、マイナス寄与の上位5銘柄は中外薬 <4519>アステラス <4503>第一三共 <4568>セコム <9735>テルモ <4543> 。押し下げ効果は約24円。

 東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)証券商品先物、(3)非鉄金属、(4)機械、(5)電気機器。一方、下落率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)石油石炭製品、(3)食料品、(4)電気・ガス業、(5)医薬品。

■個別材料株

アダストリア <2685>
 3月既存店売上高が2ヵ月連続で前年上回る。
KLab <3656>
 「キャプテン翼」を中国当局が輸入許可と伝わる。
ツガミ <6101>オークマ <6103>
 中国景気刺激策と5G投資本格化への思惑。
アンリツ <6754>
 韓国5Gスマホ商用化で買い戻し誘発。
村田製 <6981>
 コンデンサー値上げ効果発現と米中貿易協議の進展観測も追い風。
三益半導 <8155>
 岩井コスモ証券が投資判断「A」を継続。
七十七 <8341>
 野村證券が投資判断を「バイ」に格上げ。
郵船 <9101>商船三井 <9104>
 中国景気減速の懸念後退で買い戻し継続。
ナルミヤ <9275> [東証2]
 3月既存店売上高が5ヵ月連続で前年実績上回る。
ファストリ <9983>
 3月国内ユニクロ既存店売上高が2ヵ月連続で前年実績を上回る。

串カツ田中 <3547> [東証M]
 3月既存店売上高が4ヵ月ぶりに前年割れ。
AGC <5201>
 金融機関4行による株式売り出しで需給悪化を懸念。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)マルマエ <6264> 、(3)Jマテリアル <6055> 、(4)帝国電 <6333> 、(5)ツガミ <6101> 、(6)タツモ <6266> 、(7)スクリン <7735> 、(8)KLab <3656> 、(9)ロジスネクス <7105> 、(10)RSテクノ <3445>
 値下がり率上位10傑は(1)アトラエ <6194> 、(2)スプリックス <7030> 、(3)クボテック <7709> 、(4)ノーリツ鋼機 <7744> 、(5)リブセンス <6054> 、(6)雪印メグ <2270> 、(7)アイスタイル <3660> 、(8)JCRファ <4552> 、(9)ツツミ <7937> 、(10)ラクトJ <3139>

【大引け】

 日経平均は前日比207.90円(0.97%)高の2万1713.21円。TOPIXは前日比10.08(0.63%)高の1621.77。出来高は概算で12億9207万株。東証1部の値上がり銘柄数は1480、値下がり銘柄数は588となった。日経ジャスダック平均は3435.20円(11.54円高)。

[2019年4月3日]

株探ニュース
配信元: 株探
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