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【↑】日経平均 大引け| 急反発、円安追い風にリスク選好の買い優勢 (10月3日)
日経平均株価
始値 38459.13
高値 38856.75(09:03)
安値 38457.62(09:00)
大引け 38552.06(前日比 +743.30 、 +1.97% )
売買高 19億0664万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆2946億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は急反発、急速な円安が追い風材料に
2.石破新首相の発言で1ドル=147円台まで円安進行
3.半導体関連など買われ、全体相場の上げ足を助長
4.後半は狭いゾーンでのもみ合い、伸び悩む展開に
5.値上がり銘柄数は後場に減少も全体の78%占める
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比39ドル高と反発した。景気や雇用見通しの改善を受け、ハイテク株を中心に買いが優勢となった。
東京市場では、急速な円安を追い風に主力株をはじめ広範囲に買い戻された。日経平均株価は一時1000円を超えて上昇する場面もあった。
3日の東京市場は、リスク選好、日経平均は前日の下げ分をほぼ取り戻す形で急速に切り返した。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数数がいずれも小高く引けたことで投資家の不安心理が緩和され、一方で外国為替市場では石破新首相の発言を受け一時1ドル=147円台まで急激に円安方向に振れたことが、半導体関連などを中心に買いを呼び込んだ。ただ、本日の日経平均の高値は朝方取引開始直後につけており、その後は狭いゾーンのもみ合いながら、伸び悩み気味となった。緩む場面では買いが入り、おおむね3万8000円台後半でもみ合った。値上がり銘柄数は後場に入って減少したが、それでもプライム市場全体の78%強の銘柄が上昇。売買代金は3日続けて4兆円台前半の水準となり、株価の値幅の割にはやや盛り上がりを欠いた状態が続いている。
個別では、売買代金2位に入ったディスコ<6146>、同3位のレーザーテック<6920>、同4位の東京エレクトロン<8035>と半導体製造装置関連への買いが目立った。ファーストリテイリング<9983>が大きく上値を追い、トヨタ自動車<7203>も堅調。霞ヶ関キャピタル<3498>が商いを膨らませ値上がり率首位に買われた。エムスリー<2413>、Macbee Planet<7095>、住友ファーマ<4506>などが急伸をみせ、西武ホールディングス<9024>も大幅高。タツモ<6266>、サムコ<6387>なども物色人気。
半面、川崎重工業<7012>が冴えず、日立製作所<6501>も軟調な動き。みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクの一角が弱含み、ニトリホールディングス<9843>も売りに押された。兼松<8020>、楽天銀行<5838>が値を下げ、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>も利益確定売りに下落。チェンジホールディングス<3962>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、アドテスト <6857>、東エレク <8035>、SBG <9984>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約374円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はニトリHD <9843>、ダイキン <6367>、セブン&アイ <3382>、日東電 <6988>、日本取引所 <8697>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約17円。
東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)保険業、(2)海運業、(3)医薬品、(4)陸運業、(5)サービス業。一方、下落率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)銀行業、(3)鉄鋼、(4)空運業、(5)その他金融業。
■個別材料株
△アストロHD <186A> [東証G]
APS-R受注額「再度増額」と発表。
△霞ヶ関C <3498> [東証P]
25年8月期最高益・増配予想を好感。
△コラボス <3908> [東証G]
「コスト改善施策」奏功し25年3月期利益予想を上方修正。
△日本高純度 <4973> [東証P]
ンガポール拠点の資産運用会社が書簡送付で思惑。
△ABEJA <5574> [東証G]
日本語版医療LLM開発に共同研究開発機関として参画。
△TDK <6762> [東証P]
消費電力100分の1のAI用半導体開発に着手。
△西武HD <9024> [東証P]
上半期業績予想を上方修正。
△郵船 <9101> [東証P]
割安さ際立ち中東の地政学リスクもネガティブ材料とならず。
△東電HD <9501> [東証P]
武藤経産相が原発利用進める考えを示す。
△ファストリ <9983> [東証P]
9月国内ユニクロ既存店売上高が6ヵ月連続前年上回る。
▼ABCマート <2670> [東証P]
9月既存店売上高は31ヵ月連続前年上回るも伸び率が縮小。
▼兼松 <8020> [東証P]
株式売り出しで需給悪化懸念。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)霞ヶ関C <3498>、(2)エムスリー <2413>、(3)マクビープラ <7095>、(4)住友ファーマ <4506>、(5)西武HD <9024>、(6)タツモ <6266>、(7)ディスコ <6146>、(8)鎌倉新書 <6184>、(9)サムコ <6387>、(10)EMシステム <4820>。
値下がり率上位10傑は(1)兼松 <8020>、(2)トレファク <3093>、(3)楽天銀 <5838>、(4)東邦鉛 <5707>、(5)東京計器 <7721>、(6)大阪チタ <5726>、(7)石原ケミ <4462>、(8)シンフォニア <6507>、(9)ABCマート <2670>、(10)帝繊維 <3302>。
【大引け】
日経平均は前日比743.30円(1.97%)高の3万8552.06円。TOPIXは前日比31.75(1.20%)高の2683.71。出来高は概算で19億0664万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1291、値下がり銘柄数は309となった。東証グロース250指数は650.33ポイント(5.75ポイント高)。
[2024年10月3日]
株探ニュース
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