FOMCを控えるなか、買一巡後はこう着感が強まる【クロージング】

配信元:フィスコ
投稿:2023/12/13 16:17
*16:17JST FOMCを控えるなか、買一巡後はこう着感が強まる【クロージング】 13日の日経平均は3日続伸。82.65円高の32926.35円(出来高概算14億7000万株)で取引を終えた。前日の米国市場で主要株価指数が上伸した流れを受けて、ハイテク関連株を中心に買いが先行。日経平均は前場中盤には33104.47円まで上げ幅を広げる場面があった。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果やパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見内容を見極めたいと考える投資家も多く、買い一巡後は33000円を挟んだこう着が続いた。

東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が800を超え、やや値下がり数が上回った。セクター別では、機械、銀行、精密機器、電気機器など9業種が上昇。一方、鉱業、海運、建設、食料品など24業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、ソフトバンクG<9984>ダイキン<6367>が堅調だった半面、ファーストリテ<9983>、TDK<6762>デンソー<6902>セコム<9735>が軟化した。

前日の米国市場は、11月の米消費者物価指数(CPI)はほぼ市場予想通りの結果となり、利下げ観測を背景にした買いが継続。東京市場もこの流れが波及した。また、12月の日銀全国企業短期経済観測(短歌)で製造業の景況感が3期連続で改善したことが刺激材料になったほか、ハイテク関連株投資で定評のある投資会社の上場投資信託(ETF)が米マイクロソフト株やメタ・プラットフォームズ株を買ったことが米国市場で話題となり、東京市場でも半導体など人工知能(AI)関連株に資金が向かったことも相場を支えた。

注目のFOMCは、政策金利の据え置きが見込まれているが、今回は政策金利見通し(ドットチャート)が発表され、2024年末の中央値が前回の2回の利下げから変化があるのか注目されている。また、パウエル氏の会見では、来年の利下げの開始時期について言及するかにも関心が集まっている。ただ、FOMCを波乱なく通過しても、来週には日銀の金融政策決定会合が控えていることから、引き続き積極的な売買は手控えられそうだ。

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配信元: フィスコ

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