東京株式(大引け)=178円高、米株高と円安を追い風に切り返す

大引けの日経平均株価は前営業日比178円98銭高の3万2238円89銭と反発。プライム市場の売買高概算は12億8372万株、売買代金概算は3兆675億円。値上がり銘柄数は1061、対して値下がり銘柄数は715、変わらずは59銘柄だった。
きょうの東京市場は終始リスク選好の地合いだった。前日の米国株市場ではハイテク株中心に買われ、主要株価3指数が揃って上昇、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数の上げが目立った。特に半導体関連株が買われたことで、きょうの東京市場でも同関連を主軸に買い戻しの動きが顕在化し、全体指数の上昇に反映された。外国為替市場でドル高・円安が進んだことも輸出株やインバウンド関連株などに追い風となった形だ。日経平均は前日に先物主導で400円あまりの大幅な下げをみせていたこともあり、リバウンド狙いの買いを誘導したが、買い一巡後は戻り待ちの売りを浴びて伸び悩んだ。前日に決算発表ラッシュの最終局面を迎えており、きょうはその決算の内容で個別株の明暗が分かれた。全体売買代金は3兆円をかろうじて上回ったものの、7月26日以来の低水準となっている。
個別ではアドバンテスト<6857.T>、東京エレクトロン<8035.T>など売買代金上位の半導体主力株が買われたほか、ソフトバンクグループ<9984.T>も堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>が値を上げ、ファーストリテイリング<9983.T>も上昇した。日本郵船<9101.T>が高く、三菱商事<8058.T>、東京電力ホールディングス<9501.T>なども買われた。エムアップホールディングス<3661.T>が値上がり率トップとなり、レアジョブ<6096.T>はストップ高。ビーロット<3452.T>、メドレー<4480.T>なども急騰した。
半面、ダイキン工業<6367.T>が売りに押され、メルカリ<4385.T>が下落した。ダブル・スコープ<6619.T>が大きく値を下げ、エムスリー<2413.T>も売られた。電通グループ<4324.T>の下げも目立つ。ダブルスタンダード<3925.T>がストップ安に売り込まれ、マーケットエンタープライズ<3135.T>、エスクリ<2196.T>も急落。オープンハウスグループ<3288.T>も大幅安となった。
出所:MINKABU PRESS
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