東京株式(大引け)=213円高、2万9000円台回復も商いは低調

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/06/14 15:49
東京株式(大引け)=213円高、2万9000円台回復も商いは低調  週明け14日の東京株式市場は買い優勢の展開で、日経平均が2万9000円台を回復して引けた。前週末の米国株市場が堅調だったことや米長期金利が低位で安定していることを手掛かりにリスクを取る動きが強まった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比213円07銭高の2万9161円80銭と反発。東証1部の売買高概算は8億5423万株、売買代金概算は1兆9646億円。値上がり銘柄数は1109、対して値下がり銘柄数は972、変わらずは113銘柄だった。

 きょうの東京市場は、寄り直後に260円ほど高い場面があったが、その後はいったん上げ幅を縮小。しかし前場後半を境に再び買い意欲が高まった。前週末の米株市場でS&P500指数が過去最高値をつけたことが日本株の出遅れ感を浮き彫りとし、広範囲に買いを誘った。15~16日に開催されるFOMCの結果を見極めたいとの思惑はくすぶるが、米長期金利が足もと1.4%台で推移していることが、投資家の不安心理を抑制した。きょうは海運株が業種別値上がりトップに買われたほか、半導体関連株なども強い動きで全体相場を支えた。もっとも日経平均は一部の指数寄与度の高い値がさ株の上昇が後押しした部分も否めず、値上がり銘柄数は全体の5割強にとどまっている。売買代金も低調で1兆9000億円台にとどまり、今年1月18日以来の2兆円台割れとなった。

 個別では、ファーストリテイリング<9983.T>が大きく買われたほか、レーザーテック<6920.T>東京エレクトロン<8035.T>など半導体製造装置関連が高く、キーエンス<6861.T>ファナック<6954.T>も上昇した。神戸物産<3038.T>が値を飛ばし、日本郵船<9101.T>など海運株も高い。日本アジア投資<8518.T>が値上がり率トップに買われ、ビューティガレージ<3180.T>はストップ高。エイチ・アイ・エス<9603.T>も物色人気に。新電元工業<6844.T>も大幅高となった。

 半面、売買代金断トツとなった任天堂<7974.T>の下げが目立ったほか、武田薬品工業<4502.T>伊藤忠商事<8001.T>も軟調。オリンパス<7733.T>も値を下げた。gumi<3903.T>プロレド・パートナーズ<7034.T>が急落、フリービット<3843.T>エイチーム<3662.T>なども大幅安となった。ヤーマン<6630.T>スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684.T>なども売られた。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ

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