東京株式(大引け)=20円高、手掛かり材料難のなか閑散商状も小幅続伸

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2017/06/26 15:44
 26日の東京株式市場は、手掛かり材料難で方向感が定まりにくい展開。日経平均株価は朝高後に伸び悩んだが、売りをこなし切りプラス圏で着地した。

 大引けの日経平均株価は前週末比20円68銭高の2万153円35銭と小幅続伸。東証1部の売買高概算は13億9560万株、売買代金概算は1兆7505億9000万円。値上がり銘柄数は1104、対して値下がり銘柄数は775、変わらずは142銘柄だった。

 きょうの東京市場は、日経平均が引き続き狭いレンジでの往来となった。前週末の欧州株が総じて軟調だったほか、NYダウが小幅ながら4日続落と冴えない動き。為替がやや円安方向に振れたこともあって、主力輸出株の一角には追い風となったが、影響は限定的だった。日経平均は寄り後に上げ幅を広げ、一時2万200円台目前まで上値を伸ばす場面もあったが、その後は伸び悩み、2万150円近辺で売り買いを交錯させた。原油安一服を受け資源関連に高いものが目立ち、食品や水産などのディフェンシブセクターも買い優勢だった。6、12月決算企業の駆け込み権利取りの買いも散見された。ただ、外国人などの市場参加者が少なく商いは盛り上がらなかった。売買代金は1兆7000億円台にとどまり、4月17日以来約2カ月ぶりの低水準となった。

 個別では、任天堂<7974.T>が群を抜く売買代金を集め上昇、東京エレクトロン<8035.T>も堅調。ソニー<6758.T>JT<2914.T>もしっかりだった。中小型株には集中的な物色人気を集める銘柄も相次ぎ、enish<3667.T>ジーンズメイト<7448.T>土木管理総合試験所<6171.T>などがストップ高に買われている。また、芦森工業<3526.T>タツタ電線<5809.T>なども値を飛ばした。ファンコミュニケーションズ<2461.T>フタバ産業<7241.T>も大きく上値を追った。

 半面、東芝<6502.T>が値を下げ、村田製作所<6981.T>も冴えない。三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>も売りに押された。大日本住友製薬<4506.T>が大幅安、田淵電機<6624.T>も売られた。エイチ・アイ・エス<9603.T>が下落、東急不動産ホールディングス<3289.T>も下値を探る展開となった。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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