今日の日経平均は、あと僅かで前日比+1000円という大暴騰でした。
しかも東証一部の騰落数は上昇1920、下落9、変わらず7となり
何と99.2%の銘柄が上昇するという記録的な全面高になりました。
しかし昨日の急落も今日の急騰も、正常な相場では有り得ないことで
結局海外の短期筋にオモチャにされただけだと思います。
この調子だと週明けの予測など全く分かりませんが
来週はFOMC、日銀金融政策決定会合が相次いで開催されますから
売り方の出番は先ず無いと考えて良いのではないでしょうか。
因みに、今日の暴投劇について
ロイターは日銀の追加緩和期待で買われたような報道をしていますが
もしそれが事実なら、追加緩和がサプライズにならないばかりか、新たな地雷になりかねません。
何故なら、ドル・円相場が118円台で、追加緩和があるかどうかは微妙な上に
日経平均株価が17000円overでは、総理官邸も悩ましいところではないでしょうか。
もし日銀が、自身の立場を貫けば、十中八九追加緩和はやらないでしょうし
万一実施すれば、それは政府の圧力に屈したとしか考えれず
アベノミクスの空中分解を意味すると思います。
ところで、NY市場は
ダウ・ナス・S&P500ともに、米国人が最も好むハンマー型のローソク足となり
投資家心理も含め、底入れを暗示しているのではないかとの見方がある様です。
何れにしても信用取り組みが改善すれば、自ずと下値を切り上げて行くのではないかと
個人的には考えています。
因みに、NYSEの騰落レシオはおよそ85%、ナスダックは80%という状況なので
如何に東京市場(61.3%)が売られ過ぎかということが良く分かります。
さて来週のことは今から考えますが、日米両中央銀行の金融政策会議が開かれる週だけに
これまでとは違い、静かな相場展開を予想しています。
