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    (2015年の投資スタンス

    結論から言おう。
    2015年は世界経済にとって喜ばしい年というよりも、困難な問題に直面する年になるだろう。いづれにしても、過度な期待を戒めたい時期ではある。

    米国に端を発したリーマンショックからの立ち直り相場(金融緩和)から普通の相場への転換が図られる年になる。

    その米国の金融スタンスの変化が世界経済とりわけ金融市場における最大の関心事でる。
    とりわけ、米国の金利あげが市場にどの程度のネガティブなインパクトを与えるのか。
    又、ウクライナ問題に端を発するロシアと欧米との対立に加えてシェルガス革命などの原油価格の暴落がロシア経済にける負のインパクトが益々顕在化し、ロシア発の金融不安が意識される段階になる。
    加えて、中国経済及び政治不安など様々な問題やまだ顕在化されていない諸問題がある。
    一方、投資家の立場から考えた場合はどうだろうか。
    金融緩和によって、膨れ上がった資金が次の投資を探して虎視眈々とチャンスを伺っている。
    まだ先があるだろうと多くの投資家が将来に期待をかけるが
    前記したように、世界経済は楽観できるような状態ではない。
    投資家の期待は裏切られる結果になろう。

    ゆえに様々なネガティブな要素を十分に織り込むことができるか。
    つまり、15%以上の暴落をすることによって市場が過度にそれを織り込んだような株価形成になれば、優良な投資機会が又きたと考えてもよかろう。

    もし、大きな調整がないのであれば、それはまだ売り時が続いていると解釈ができよう。
    いまはそのような想定で大きなポートフォリオは控えておくことが肝要だと考える。

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