kabukabumanさんのブログ
中国の第二四半期GDPに疑惑(今日第三四半期GDPの発表)
今日午前11時頃、中国の第三四半期(7-9 月期)GDP統計が発表されます。
事前予想は前年比+6.8%ですが
そもそも7/15 に発表された第二四半期の実質GDP、前年比+7.0%が疑問視されています。
先ず、第二四半期GDP発表直後に国家統計局が開いた記者会見の席上で
中国人記者から+7%という数字は良過ぎるのではないかという質問があったそうです。
しかしこの問い対して、当局から明確な根拠が示されることはなかったとのことでした。
因みに、JCER(日本経済研究センター)が9/28 に公表した研究レポートでは
中国の第二四半期実質GDP成長率は、+5%程度であった可能性が高いと報告されています。
(詳細は以下のpdfファイルを開いてご確認下さい)
https://www.jcer.or.jp/report/econ100/index4924.html
さらに、日本経済新聞社などが10/1 にまとめたエコノミスト調査によると
中国の2015年度GDP成長率は、政府が目標とする+7.0%は達成可能という予想と
実際の成長率は既に4~5%まで落ち込んでいるという意見に分かれており
元々疑問視されていた中国の統計資料に対する信頼性が、改めて問題視されている様です。
こうなると、今日発表される第三四半期のGDP成長率(市場予想+6.8%)が
事前予想を多少上回ったとしても、中国の景気後退懸念が払拭されることはなく
逆に予想を下回れば、市場に与えるマイナスのインパクトは思いの外大きくなる様な気がします。
取り敢えず、今日の前場は静観して置いた方が良さそうですね。
またGDPと同時刻に発表される、9月鉱工業生産前年比(予想+6.0%)
及び、9月小売売上高前年比(予想+10.8%)にも合わせて注目したいと思いますが
再び中国ネタが地雷にならない様願いたいものです。