kabukabumanさんのブログ

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10月後半の投資戦略で注意して置きたいこと

今回の四半期決算は、従来に比べ円安効果があまり期待出来ないのではないかと考えています。

その理由ですが、輸出企業の中には中国向けのウェイトが高い企業も多いことから

特に機械セクターは中国の景気後退が重しになる可能性が高く

スマホ関連企業も中・韓の景気に影響を受けるのではないかと危惧しています。


また近頃の円相場は上値が重く、1ドル119円台で推移しているため

輸出企業の通期業績見込みが控え目になり

四半期は好調でも売られるパターンが増えるのではないかと少々気掛かりです。


一方で、輸入のウェイトが高い外食産業や食品企業の一部では

原価の高騰による業績の下押しが考えられます。


また、これまで相場を牽引して来たインバウンド銘柄も、業績の大幅な伸びは予想されますが

大半の銘柄が割高な水準にあることから、期待値はかなり高いと言えそうです。

つまり、ぎりぎり二桁増のレベルでは、失望売りが優先することも考えて置くべきでしょう。


その他最近テーマ株として買われている

自動運転・マイナンバー・サイバーセキュリティ・郵政関連銘柄などは、元々業績不振の企業が多く

毎度お馴染の決算内容であれば、一時的にせよ大きく売られる可能性が高いと思います。


さらに注意して置くべきことは、10月30日に日銀の金融政策決定会合が予定されており

市場では追加緩和への期待から、事前の株価上昇が予想されます。

しかも四半期決算の発表は月末から月初に集中していますから

追加緩和の有無、またはその内容次第では、材料出尽くしや失望感で売られる可能性があります。


特に注意したいのは、ノンバンクや不動産銘柄の高値掴みで

安いうちに仕込んだ人は良いとしても、値上がり途上で買った人は

10月30日までに含み益が発生した場合、一旦利確することも考えて置くべきではないでしょうか。


追加緩和の可能性が高いのに随分弱気だと思われるかも知れませんが

昨年の追加緩和は、市場関係者の大半が予想していなかった、謂わばサプライズ緩和でした。

それ故、黒田バズーカ第2弾とまで言われましたが

今年は国内外を問わず、多くの市場参加者が期待しており、株価も既に織り込み始めています。


つまり追加緩和があったとしても、内容次第では

バズーカどころか空砲に終わる可能性もあると考えています。

それでも株式市場にとっては無いよりマシですが

要は期待と結果のバランスが問題で、昨年と同じイメージを描いて事前に投資をすれば

見事に肩透かしを喰らう様な気がします。


市場はサプライズにはプラスに反応しますが

サプライズでなければマイナスに反応することが少なくありません。

しかもそれらは自分自身ではなく、市場が決めるので実に厄介です。


因みに、業績に最も安定感があるのは建設株だと思います。

ところが、先日横浜のマンションで発覚した手抜き工事の影響で

建設セクターの株価は全体的に失速しています。


最後の一行は他人の不幸に付け込む様で誠に心苦しいのですが m(_ _)m

建設セクターの押し目は絶好の買場だと考えています。



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