kabukabumanさんのブログ
米9月利上げは混沌(東京市場は円高に注意!)
FRBは利上げの判断に際し雇用統計を重視しており
7月の声明文にも次の様な内容が盛り込まれています。
◇利上げの時期は雇用環境がさらに幾らか改善し
物価上昇率が年2%の目標に近づくと相当の自信が持てた時が適切
こうした微妙な言い回しは、金融市場に一定の配慮をしたものと考えられますが
一方で市場は疑心暗鬼に陥り、返って混乱している様にも思えます。
以下、○は早期利上げ賛成派、×は早期利上げ慎重派の言い分です。
○ 4~6月期のGDP伸び率は、年率換算で前期と比べて3・7%増(順調に回復)
○ 前回の雇用者数の伸びが+24万人に上方修正されたことで
市場には、9月利上げに正当性を与えるだけの、充分な雇用環境が整ったとの見方がある
○ 失業率は5.1%となり、前回の5.3%及び市場予想の5.2%を何れも下回った
× 8月雇用統計は非農業部門の雇用者数の伸びが前月比17万3000人となり
市場予想の+21.5~22.0万人を下回った
× 失業率は低下したが、労働参加率が低下したことは職を探している人が減少した可能性がある
× ドル高の影響で輸出関連企業を初めとした製造業の足取りが重くなり始めているのは不安要素
× 物価上昇率はドル高・原油安などの影響で、今後も目標を下回る状況が続く
さて、ここまではマスコミの報道内容そのままですが
東京市場にとって気掛かりなのは円相場です。
下図を見るとお解かりの様に、株価の暴落に並行して円ショートの急激な巻き戻しが起こっており
ドル/円相場は8/24に1ドル116円74銭という高値を付けました。
現在は119円付近ですが、米国の利上げがさらに現実味を帯びて来れば
再び円高に振れる可能性があるので注意して置くべきだと思います。
因みに海外勢の日本株売りは、先週の下げ幅から判断すると、ほぼ一巡したのではないかと思います。
むしろ外資系のバリューファンドは、暴落中に買い進んだ銘柄もあり
中長期的に東京市場が上昇トレンドに回帰するのは間違いないでしょう。
ただ短期的には米利上げに伴う疑心暗鬼相場を利用して
ヘッジファンドが再び仕掛ける可能性は大いにあると思います。
また11月はヘッジファンドの決算時期でもあり、45日ルールを考慮すれば
10月上旬までに出来るだけ利益を上げて置きたいという心理も働いている筈です。
さらに東京市場を売り崩す際の彼等の手口は、日経平均先物を売り建てるだけでなく
同時に相乗効果を狙って、しばしば円高や債券価格の上昇を演出するので
株式市場だけでなく、為替相場や債券相場にも注意して置く必要があります。
何れにしても、最も心配していた疑心暗鬼相場の長期化懸念が増しており
少なくとも米国の利上げが決定するまでは、気の抜けない地合いが続くものと思われます。
こんにちは。
嫌な相場が続きそうですね
これからはどう立ち回れば良いのか悩みます。
株は殆ど現金化したので、底値圏なら買いたいですが。
殆ど現金化されたのなら、暫く高みの見物でよろしいのでは^^
でもその判断は正解でしたね。流石です!
ただ個人的に、日本株はそろそろバーゲンセール状態だと考えています。
勿論急いで買う必要はありませんが
基本的には「何時買うか」の問題で
無難なのはやはりFOMC終了後ではないでしょうか。
但し一時的な含み損を良しとするなら、週明けでも構わないと思いますが
私は週明け早速含み損状態に逆戻りしそうです。