kabukabumanさんのブログ

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円安を歓迎している場合ではないのかも

1月の経常収支は1兆5900億円の赤字、同貿易収支は2兆3400億円余りの赤字となり

原因の一つである輸入物価の値上がりを考えると

「円安もほどほどでなければ」という気持になります。

 

昨日日銀は追加緩和を見送りましたが異次元緩和を継続する方針は変えていません。

しかしあまり円安が進むと、むしろ景気に悪影響を与え兼ねないので

本音の部分では案外ジレンマを抱えている様な気がして仕方有りません。

 

ただ輸入物価が上昇しているのは円安は勿論ですが

多くの企業が長いデフレ不況時に生産拠点を海外に移したものの

現地のコスト(人件費など)が高騰し、製造原価が上昇したことも一因です。

 

ですから産業の空洞化を是正しない限り

日本の貿易収支を改善させることは極めて困難だと言えます。

 

しかし空洞化を食い止めるのは極めて難しい問題で
取り敢えずTPPなどの自由化を推し進めることが方法の一つだと考えられますが

今のところ解決の糸口はなかなか見えません。

従って内需の活性化、税制改正、様々な規制緩和など課題は山積しており

安倍政権と日銀は極めて難しい舵取りを迫られています。

 

ところで昨日の東京市場は日銀が追加緩和を見送ったにも関わらず売りは限定的で

「案ずるより産むが易し」という展開でしたが、相変わらず閑散相場が続いており

「SQの2日前は魔の水曜日」というジンクスが当たらないことを祈りたいと思います。

 

 

2件のコメントがあります
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    gaspさん
    2014/3/12 09:35
    なるほど、そうですね。
    そういうこともあって緩和をしなかった。
    のではなく、できなかた若しくはしない方が良いと判断したかもしれません。

    だとすれば、右も左もハンドルがきれないということにならないだろうか。
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    kabukabumanさん
    2014/3/12 11:06

    gaspさんおはようございます。

     

    ご覧になったかも知れませんが

    以下は今年1/6付けの日経新聞に掲載された記事からの抜粋です。

     

    「日本の未曽有の量的緩和政策はリスキーな実験だ。経済成長が加速すれば金利は上昇して、公的債務返済のコストは維持できない規模になる可能性があるからだ。しかし安部首相は日本を緩やかに死に至らしめるより、その実験のリスクを取ることを選択した。そして日本国民の熱烈な支持から判断すれば、普通の日本人も、そのリスクを取る覚悟は出来ているようだ」

     これは著名投資家ジョージ・ソロス氏の新年寄稿(NPO言論組織「プロジェクト」)の冒頭部分で、最初に「日本経済」について言及している。

     

    私がこの記事を読んで感じたことは

    ソロス氏の考えとしては、今現在日本株への投資はハイリスクだが

    日本のリーダーが意を決して経済改革を進めようとする姿勢は評価に値する。

    日本国民は団結心が強いので、案外成功する可能性もあり目は離せない。

     

    つまりアベノミクスを高く評価しながらも、今は投資機会ではない。

    裏を返せば日本経済が抱える問題が余りにも多過ぎて

    消費税増税や異次元緩和、法人税減税等で容易に改善するとは思えない。

    そう考えている様な気がします。

     

    結局、異次元緩和によって円安・株高という資産効果は生まれましたが

    実体経済が伴わない限り何時までもその効果を維持することは出来ません。

    ですからこの先日銀に出来ることと云えば

    少ないカードで匙加減しながらやり繰りするしか無い様な気がします。

     

    しかも慢性的な貿易赤字や経常収支が赤字に転じたことを考えると

    むしろ政府の経済政策や外交政策に日本経済の命運がかかっていると思います。

     

     

     

     

     

     

     

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