kabukabumanさんのブログ
☆☆☆株は心理戦
株は心理戦と言われる様に株式市場は駆け引きの場ですから
儲ける為には駆け引きの腕を磨くしかありません。
駆け引きで最もポピュラーな例は見せ板ですが
板情報の操作ほど有効な心理作戦は無いのでこれは結構頻繁に使われます。
また天変地異や戦争、テロなどのいわゆる地政学的リスクは心理戦を仕掛ける絶好のネタですし
仕手筋が多用する提灯付けや篩い落としといった手法も心理戦を利用した典型的な一例です。
この様に資金力のある者が個人の心理をコントロールすることによって稼ぐのは相場の常ですが
そうだと解かっていながら高値掴みをしてしまったり、安く投げ売ってしまうのは何故でしょう。
その第一の理由は相場を動かす側の資金力と追従する側の資金力との差にあります。
個人投資家の多くはなけなしの資金を元に投資しています。
そのため基本姿勢は守りですからたとえ株価の先行きを予測出来きたとしても
急落すると一旦退避せざるを得なくなります。
また投資家心理には株価が上がり始めると買いたくなり
下がり始めると売りたくなる傾向があり
これらが高値掴みをしたり安値で投げ出してしまう原因になっているのだと思います。
これが第二の理由です。
この様に相場の世界では集団心理を巧みに操られので
それに振り回される個人投資家は常にハンディを負うことになります。
そこで心理戦(駆け引き)に惑わされない投資家を目指すことが勝利の方程式になる訳ですが
まず銘柄を選ぶ時点で既に見えない敵が存在します。
それは買いたいという前提で銘柄分析を行うことです。
買いたいという思いが根底にあると、それを肯定したい気持ちが働くので客観的な判断を損ない兼ねません。
ですから銘柄選択に当たっては完全に売り買い中立の立場で調査分析する必要があります。
次に注意すべき敵は集団心理です。
心理学的に人は集団が採る行動に疑念を抱きながらも従う傾向があります。
例えば売り時ではないと判断しても周囲が売りに走ると自らの意思に反して売ってしまい
買うのは危険だと感じていても周囲が買うと釣られて買ってしまいます。
集団心理に呑み込まれない為の最良の方法は集団の心理を知ること
集団心理というものは大半の人が同じことを考え同じ行動を採る訳ですから
集団が考えることを推測して、ほんの少し先回りすることが成果獲得への道に繋がります。
例えば何らかの理由で株価が暴落した時
多くの人が投げる少し前に投げ、買いに転じる少し前に買い向かうといった具合です。
その為には過去の暴落事例を経時的にインプットして置かないといけませんが
まさに記録することがこういう時に役立つのです。
もう一つ解かり易い事例として地政学的リスクがあります。
この場合暴落後の株価回復は意外に早いことが多いのですが、その知識さえあれば
狼狽売りに付き合うことなく逆に安値を拾うことで成果を挙げることが可能になります。
それ以外の理由で暴落した場合でも相場の停滞或いは後退が長引くか否かを見極め
長引かないと判断すればいち早く集団と異なるポジションを採ればいいと思います。
しかしそうは言っても相場の先行き判断に自信がなければ集団心理に追随するしかありませんが
そんな時は決して臆することなく思い切って自分の判断を貫くことです。
自分自身で考えて下した決断は結果が裏目に出ても必ず次に繋がります。
追随してばかりいては利益はおろか明日に繋がる教訓さえ得られません。
それも無理という人は集団と同じ行動を採るしかありませんが
見極めた結果を次に生かすことが絶対に必要です。
因みに暴落には一定の流れがあり
株価が急落し始めると機械的な売り(システムトレード)が下落に拍車をかけます。
その結果全ての投資家が慌てて売り始め、売りが売りを呼びセリクラに至ります。
ですから最初の暴落で買い向かうと必ず高い確率で失敗します。
駆け引きに翻弄されない為には数多くの事例を経時的にインプットして置く必要があります。
その為には経験が物を言うのは事実ですが投資歴が長いだけでは意味がありません。
相場が大きく動いた時に集団がどの様な動きをしたか。
そして自分はどの様に判断しどの様な行動を起こしたか
さらにその顛末がどうなったのかを
成功体験や失敗体験として細かく記録して置くことが最も重要です。
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株を始たばかりの時は不安が一杯です。
失敗も沢山やらかします。
しかしそれら一つ一つが全て自分の財産になるんです。
要はそこに気付くか気付かないかで投資の腕前はう~んと差が付きます。
自分が迷ったこと、落ち込んだこと、嬉しかったことなど
出来るだけ多くの事例を記録して置くといいと思います。
特に経時的に記録して置いたことは後できっと役に立ちます。
例えば持ち株が暴落したとして翌日はどんな動きだったか、2日後、3日後は。
一週間後の株価はどうなっていたか。
最終的に元の株価に戻ったのか戻らなかったのか。
その時周囲はどの様に対処したか、自分はどうしたか。
暴落した日に成り行きで売れば良かったのか。
翌日でも売った方が良かったのか。
結局売らなかった方が良かったのか。
買い下がるべきだったのか・・・等々・・・情報は多ければ多いほど財産になります。
>>銘柄を選ぶ時点で既に見えない敵が存在します。
>>注意すべき敵は集団心理です。
んー、なるほど。。。確かに、です。。。
今日もありがとうございました。