一般的にはPBRが1倍を下回っていたり株価がBPS以下であれば割安だと言われますが
実際にはこれらの値を大きく割り込んでいる銘柄や業種は少なくありません。
東証のHPをご覧になればお解かり頂けますが、平成23年3月末現在の東証一部の平均PBRは0.9倍ですし
これが銘柄別になると上は10倍以上から下は0.1倍以下まで大きな差があります。
しかし注意すべきことはこれらのデータはリアルタイムではなく既に古いということです。
また株価の水準は相対的なものですから、同業他社との比較やチャートで判断するべきです。
但し相場が波動性である以上、トレンドラインが底を暗示していても必ずそうなる保証は無いので
もし底値で買えたとしたらそれはたまたま運が良かっただけに過ぎないと思います。
しかし一旦底を打った銘柄はチャートからある程度予測出来ますからただの運任せではありません。
つまり底値を判断するのではなく
底値を脱したと思われる局面を見極めることの方が合理的という訳です。
ところで誰でも株を買う時は1円でも安く買いたいと思いますが
底値で買えたのかどうかは買った後にならないと解かりません。
もし買った後で下がれば損切りするかナンピンするかもしくはそのまま我慢するかの選択を迫られ
いたずらにストレスが増えるだけです。
ですから底値に拘らずご自身の損切りルールに沿って許容範囲を広げてみてはどうでしょう。
例えば買値から5%下げたら損切りすると決めている人が、ある銘柄を100円で買いたいと思った時
許容範囲を5%広げて最終的には105円でもOKだと考えるのです。
ちょっと矛盾している様ですが
100円で買うと決めない方が結果的に100円以下で買えることに繋がるのではないかという発想です。
個人的な事例でお話すると100円の株が80円まで下げたら買う予定だとします。
以前の私なら80円に指値を入れて置き、何日か後にでも約定すればラッキー!でしたが
今は80円に指値をせず80円になれば75円に、75円になれば70円という様に指値を段階的に下げ
80円以下のレンジで下げ止りの兆候が見られたらそこから少し待って買いを入れるようにしています。
ですから約定させたい時は成り買いすることも少なくありません。
たまたま80円が底値だった場合は85円で買うこともありますし
後に60円まで下げたのに途中75円で約定してしまったとしても、その時はきっぱりと割り切るしかありません。
それでも80円で約定して喜んでいた時に比べればパフォーマンスは確実に改善したと思います。
これは買いたい気持ちが強いと、どうしても自分の意思より早めに買ってしまうことが多いので
少しでも我慢しようと自分なりに工夫した結果だろうと思います。
因みに底値付近かな?と感じる銘柄
例えば需給の悪化で数ヶ月ダラダラ下続けた後に漸く下げ止まった銘柄や
一相場終わった後に株価が短期~長期間に亘り3分の1辺りまで下げた銘柄を見付けた時は
念の為業績や材料の有無などを調べてマークしています。