あす（１７日）の株式相場見通し＝ＦＯＭＣ前に見送り、手掛かり材料難際立つ

　あす（１７日）の東京株式市場は、米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）の内容発表とイエレン米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）議長の会見を目前にして、売り買いともに手控えムードが強まりそうだ。日経平均株価は小幅続落を予想する。
　１６日の東京株式市場は、先週末までの日経平均株価５日続伸に対する過熱感もあり、売り優勢の展開となった。日経平均株価終値は、前週末比３６円安の１万５９１１円と６日ぶりに小幅反落した。
　保有するアリババ株の上場に伴う含み資産拡大期待で、連日堅調な値運びをみせているソフトバンク<9984.T>１銘柄で、きょうは日経平均株価を３４円程度押し上げる結果となった。ソフトバンク１社の活況により日経平均株価の下落幅がかなり圧縮されていることになる。売買代金から判断しても、ソフトバンクを除くと見送りムードが支配的な地合いとなっている。
　日程面では、インターネット広告分野およびＥコマース分野の運用をサポートするロックオン<3690.T>が東証マザーズに新規上場する。このほか、菅官房長官が沖縄訪問、８月の訪日外国人客数に注目。海外では、イエレンＦＲＢ議長会見、米４～６月期の経常収支、米８月の消費者物価指数が焦点となる。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）