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セントラル警備保障のニュース
今週の株式市場は、米中貿易戦争への警戒を背景に仕掛け的な売りが続き、日経平均株価は大幅に3週続落した。
週初の2日は前場こそ為替が円安方向に振れたことで強含む場面もあったものの、後場入ると米中貿易摩擦問題を意識した仕掛的な売りが出て一変、日経平均は急速に値を崩し2ヵ月半ぶりに2万2000円大台を割り込み急反落した。下げ幅は一時500円を超える場面もあった。
翌3日は前日の米株高で高く始まったものの、買い一巡後は中国をはじめとする軟調なアジア株市場を横にらみにヘッジファンドの仕掛け的な売りが続き乱高下の展開となった。終盤に中国・上海株市場の持ち直しに連動する形で買い戻しが入り日経平均は小幅続落にとどまった。4日は前日の米株安と円高基調が嫌気され売り優勢の展開となり3日続落した。5日は6日に予定される米中両国の追加関税発動を前に買い手控えムードが強く、後場に入ると一気に下げ幅を拡大し、大幅に4日続落した。全33業種が下落する全面安商状となった。
週末の6日は前日に米株市場が大幅反発したことを受け、リスクオフの反動で朝方から買い戻しが入り買い優勢の展開となった。午後1時過ぎにトランプ米政権が中国に対し追加関税を発動したが、織り込み済みで悪材料出尽くしとの見方から日経平均の上げ幅は拡大し、5日ぶりに急反発した。
日経平均株価は、前週比516円(2.32%)安の2万1788円と大幅に3週続落して取引を終えた。週間の値幅は849円と、前週の518円から拡大した。
来週は米中両国の追加関税発動による影響を見極めようと不安定な相場展開になりそうだ。ただ、好材料に乏しいうえ、海外投資家が前週まで2週連続で巨額に売り越しているだけに上値が限定的とみられ、下値を試す展開となる可能性がある。
重要イベントとしては、国内では9日朝に発表される5月貿易収支や11日朝に発表される5月機械受注が注目される。海外では12日発表の米国6月消費者物価指数や13日発表の中国6月貿易収支に注視が必要だろう。
◆マーケット・トレンド(7月2日~6日)
【↓】 7月 2日(月)―― 急反落・一時500円超下げ、後場に仕掛的な売りで値を崩す
日経平均 21811.93( -492.58) 売買高13億7285万株 売買代金 2兆2992億円
【↓】 7月 3日(火)―― 小幅続落、中国株などを横にらみに乱高下
日経平均 21785.54( -26.39) 売買高14億8426万株 売買代金 2兆5298億円
【↓】 7月 4日(水)―― 3日続落、米株安と円高などを嫌気し3ヵ月ぶり安値
日経平均 21717.04( -68.50) 売買高13億1123万株 売買代金 2兆1275億円
【↓】 7月 5日(木)―― 4日続落 、米中の追加関税発動を前に3ヵ月ぶり安値
日経平均 21546.99( -170.05) 売買高13億9609万株 売買代金 2兆2564億円
【↑】 7月 6日(金)―― 5日ぶり急反発、米追加関税発動も織り込み済み
日経平均 21788.14( +241.15) 売買高13億9356万株 売買代金 2兆4273億円
◆セクター・トレンド(7月2日~6日)
(1)全33業種中、32業種が下落
(2)住友鉱 <5713> など非鉄、新日鉄住金 <5401> など鉄鋼、郵船 <9101> など海運といった景気敏感株が売られた
(3)ファストリ <9983> など小売り、CSP <9740> などサービスといった内需株の一角は大幅安
(4)ソニー <6758> など電機、日立建機 <6305> など機械といった輸出株もさえない
(5)野村 <8604> など証券、三菱UFJ <8306> など銀行といった金融株も下落
(6)NTTドコモ <9437> など通信、武田 <4502> など医薬といったデフェンシブ株は下げ限定的
(7)唯一、東電HD <9501> など電力・ガス株がわずかながら上昇
株探ニュース
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