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アインホールディングスのニュース
日経平均は反落。118.90円安の26690.47円(出来高概算5億7000万株)で前場の取引を終えている。
3日の米株式市場でNYダウは3日続伸し、85ドル高となった。ナスダック総合指数は反発し、過去最高値を更新。週間の新規失業保険申請件数が前回から予想以上に減少したことに加え、民主党のペロシ下院議長と共和党のマコネル上院院内総務が追加経済対策を巡り交渉を再開したとの報道が好感された。ただ、製薬大手ファイザーが新型コロナウイルスワクチンの年内の供給目標を引き下げたと伝わり、引けにかけて伸び悩んだ。本日の東京市場でも新型コロナワクチンへの期待後退に伴って利益確定売りが先行し、日経平均は112円安からスタート。寄り付き後は下げ渋る場面もあったものの、前場中ごろを過ぎると一時26646.08円(163.29円安)まで下落した。
個別では、ソフトバンクG<9984>が2%の下落となっているほか、東エレク<8035>、エムスリー<2413>、キーエンス<6861>などここまで相場全体をけん引してきた値がさグロース(成長)株の下げが目立つ。NTTドコモ<9437>による携帯電話料金の新プラン投入を受けて楽天<4755>は7%の下落。ファーストリテ<9983>やソニー<6758>は小安い。また、業績下方修正を発表したアインHD<9627>が急落し、ショーケース<3909>などとともに東証1部下落率上位に顔を出している。一方、デンソー<6902>が大幅に4日続伸し、トヨタ自<7203>などの自動車株はしっかり。リクルートHD<6098>や武田薬<4502>も堅調で任天堂<7974>が小幅に上昇。中小型株ではモリテック<5986>が賑わっている。
セクターでは、空運業、情報・通信業、サービス業などが下落率上位。半面、鉄鋼、繊維製品、食料品などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の65%、対して値上がり銘柄は31%となっている。
本日の東京市場では新型コロナワクチンの早期普及期待が後退したこともあり、週末を前に利益確定売り優勢となっている。日足チャートを見ると、26700円近辺に位置する5日移動平均線を挟んで一進一退といった印象。まだまだ底堅いとは言えるが、前日に続き上値を切り下げる格好となってきているのは気掛かりだ。
売買代金上位や業種別騰落率を見ても、ここ2~3週の相場上昇をけん引してきた値がさグロース株や、新型コロナワクチンへの期待で前日上昇した空運株などに売りが出ていることがわかる。このところ当欄で指摘しているとおり、足元では個人投資家主体の相場になっているとみられることから、週末を前に目先の利益を確保するための売りが出やすいのだろう。
一方、一部の銘柄の賑わいを見ると、個人投資家の物色意欲が根強いことも窺える。一部メディアが報じているところでは、11月27日申し込み時点での信用評価損益率は-12.35%と、前の週の-12.85%から0.50pt改善したという。先の値がさグロース株主導の上昇相場で売買頻度の高い個人投資家を中心に恩恵を受けたとみられ、足元でセンチメントが上向いていることの背景として納得できる。
但し、東京証券取引所が3日発表した11月第4週(24~27日)の投資部門別売買状況を見ると、外国人投資家は現物株の買い越しを継続(4244億円)したものの、東証株価指数(TOPIX)先物についてはほぼ売り買い均衡。日経平均先物にいたっては700億円の売り越しに転じた。当欄では日々の先物手口から「海外実需筋のTOPIX先物買い戻しは一服。短期筋は11月第1~2週に日経平均先物の買い持ち高を積み上げたものの、足元売りを出しているのではないか」と先に予測していたが、これに符合する動きと言えるだろう。
海外勢の先物買いとともに日経平均の上昇も目先一服といったところか。個別株の物色動向などからモメンタム(勢い)に乗るタイプの個人投資家による売買が活発となっている印象で、日経平均が上値を切り下げてきたことで一段の売りが出る可能性もあるだろう。なお、本日はTOPIXが0.20%の下落で前場を折り返しており、日銀による上場投資信託(ETF)買いは実施されない公算が大きい。やはり日経平均は当面、節目の27000円を前に伸び悩む展開が続くとみておきたい。
(小林大純)
<AK>
3日の米株式市場でNYダウは3日続伸し、85ドル高となった。ナスダック総合指数は反発し、過去最高値を更新。週間の新規失業保険申請件数が前回から予想以上に減少したことに加え、民主党のペロシ下院議長と共和党のマコネル上院院内総務が追加経済対策を巡り交渉を再開したとの報道が好感された。ただ、製薬大手ファイザーが新型コロナウイルスワクチンの年内の供給目標を引き下げたと伝わり、引けにかけて伸び悩んだ。本日の東京市場でも新型コロナワクチンへの期待後退に伴って利益確定売りが先行し、日経平均は112円安からスタート。寄り付き後は下げ渋る場面もあったものの、前場中ごろを過ぎると一時26646.08円(163.29円安)まで下落した。
個別では、ソフトバンクG<9984>が2%の下落となっているほか、東エレク<8035>、エムスリー<2413>、キーエンス<6861>などここまで相場全体をけん引してきた値がさグロース(成長)株の下げが目立つ。NTTドコモ<9437>による携帯電話料金の新プラン投入を受けて楽天<4755>は7%の下落。ファーストリテ<9983>やソニー<6758>は小安い。また、業績下方修正を発表したアインHD<9627>が急落し、ショーケース<3909>などとともに東証1部下落率上位に顔を出している。一方、デンソー<6902>が大幅に4日続伸し、トヨタ自<7203>などの自動車株はしっかり。リクルートHD<6098>や武田薬<4502>も堅調で任天堂<7974>が小幅に上昇。中小型株ではモリテック<5986>が賑わっている。
セクターでは、空運業、情報・通信業、サービス業などが下落率上位。半面、鉄鋼、繊維製品、食料品などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の65%、対して値上がり銘柄は31%となっている。
本日の東京市場では新型コロナワクチンの早期普及期待が後退したこともあり、週末を前に利益確定売り優勢となっている。日足チャートを見ると、26700円近辺に位置する5日移動平均線を挟んで一進一退といった印象。まだまだ底堅いとは言えるが、前日に続き上値を切り下げる格好となってきているのは気掛かりだ。
売買代金上位や業種別騰落率を見ても、ここ2~3週の相場上昇をけん引してきた値がさグロース株や、新型コロナワクチンへの期待で前日上昇した空運株などに売りが出ていることがわかる。このところ当欄で指摘しているとおり、足元では個人投資家主体の相場になっているとみられることから、週末を前に目先の利益を確保するための売りが出やすいのだろう。
一方、一部の銘柄の賑わいを見ると、個人投資家の物色意欲が根強いことも窺える。一部メディアが報じているところでは、11月27日申し込み時点での信用評価損益率は-12.35%と、前の週の-12.85%から0.50pt改善したという。先の値がさグロース株主導の上昇相場で売買頻度の高い個人投資家を中心に恩恵を受けたとみられ、足元でセンチメントが上向いていることの背景として納得できる。
但し、東京証券取引所が3日発表した11月第4週(24~27日)の投資部門別売買状況を見ると、外国人投資家は現物株の買い越しを継続(4244億円)したものの、東証株価指数(TOPIX)先物についてはほぼ売り買い均衡。日経平均先物にいたっては700億円の売り越しに転じた。当欄では日々の先物手口から「海外実需筋のTOPIX先物買い戻しは一服。短期筋は11月第1~2週に日経平均先物の買い持ち高を積み上げたものの、足元売りを出しているのではないか」と先に予測していたが、これに符合する動きと言えるだろう。
海外勢の先物買いとともに日経平均の上昇も目先一服といったところか。個別株の物色動向などからモメンタム(勢い)に乗るタイプの個人投資家による売買が活発となっている印象で、日経平均が上値を切り下げてきたことで一段の売りが出る可能性もあるだろう。なお、本日はTOPIXが0.20%の下落で前場を折り返しており、日銀による上場投資信託(ETF)買いは実施されない公算が大きい。やはり日経平均は当面、節目の27000円を前に伸び悩む展開が続くとみておきたい。
(小林大純)
<AK>
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