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前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2024/05/24 05:30

アイズ <5242>  2,550円 (+500円、+24.4%) ストップ高

 アイズ <5242> [東証G]がストップ高。同社は22日取引終了後、自社が運営する広告業界のプラットフォーム「メディアレーダー」で、案件マッチング機能の提供リード(メディアレーダーが媒体社に提供する見込み顧客情報)数が累計1500件を突破したと発表。これが株価を刺激したようだ。メディアレーダーは、複数の媒体社から提案を受けられる「案件マッチング機能」を2023年4月3日から会員向けに無料提供。累計提供リード数は23年4月から24年5月現在で約50倍に増加しているという。

帝人 <3401>  1,550円 (+145円、+10.3%)

 東証プライムの上昇率トップ。帝人 <3401> [東証P]が急反騰。23日に開示した今年の定時株主総会資料で、大株主の状況のなかでオアシス・ジャパン・ストラテジック・ファンドの名が記載されており、これを思惑視した買いが集まったようだ。上位10位の株主のうちの7位で、持ち株比率は2.49%となっている。前年5月に開示した定時株主総会の資料には、オアシス・ジャパン・ストラテジック・ファンドの名の記載はなかった。

オカムラ食品 <2938>  3,025円 (+278円、+10.1%)

 オカムラ食品工業 <2938> [東証S]が3日続急騰。22日の取引終了後、株主優待制度を導入すると発表したことが好感された。今年6月末時点で1単元(100株)以上保有する株主を対象に、同社で養殖あるいは加工した食品5000円相当を贈呈する。内容などについては検討するものの、来期以降も優待制度は継続する予定としている。

前沢工業 <6489>  1,342円 (+120円、+9.8%)

 前沢工業 <6489> [東証S]が続急伸。22日の取引終了後、24年5月期の連結決算に関し、最終利益が計画を7億円上回る32億円(前期比21.7%増)で着地したようだと発表した。減益予想から一転、最高益を更新する見込みとなり、評価されたようだ。売上高は363億円(同12.1%増)と、計画に対し8億円上振れする。原価低減効果に加え、退職給付会計における費用減が寄与する。

バードマン <7063>  1,275円 (+109円、+9.4%)

 Birdman <7063> [東証G]が3日続急伸。22日の取引終了後、輸出入を伴うインターネット通信販売や自動促進システムを展開するADLOGI(東京都港区)の株式を取得し、持ち分法適用関連会社化すると発表した。今期の業績に及ぼす影響はないものの、来期においては持ち分法投資利益として少なくとも1億7000万円以上の計上が見込まれるという。中期的な収益貢献を期待した買いが入ったようだ。株式の取得価額は合計で6億3700万円で、今月中の契約締結を予定する。

岡本工 <6125>  5,150円 (+305円、+6.3%)

 岡本工作機械製作所 <6125> [東証S]が続急伸。22日の取引終了後、三井物産 <8031> [東証P]と資本・業務提携すると発表。これを好感した買いが入った。半導体関連装置事業や工作機械事業で両社の経営資源やノウハウを有効活用し、事業展開を加速させていく。三井物は岡本工が行う第三者割当増資を引き受け、議決権ベースで30%を握る筆頭株主となる見通しだ。

アドテスト <6857>  5,853円 (+298円、+5.4%)

 アドバンテスト <6857> [東証P]が急反発。レーザーテック <6920> [東証P]やディスコ <6146> [東証P]が買われ、東京エレクトロン <8035> [東証P]やソシオネクスト <6526> [東証P]が堅調に推移した。TOWA <6315> [東証P]は上場来高値を更新した。米国時間22日の引け後に発表されたエヌビディア の2-4月期の決算は、売上高が前年同期比3.6倍の260億4400万ドル、純利益は同7.3倍の148億8100万ドルとなった。ともに市場予想を上回る水準で着地したほか、5-7月期の売上高見通しは280億ドル前後とし、こちらも市場のコンセンサスを上回った。AIの需要拡大に伴う同社製半導体の力強い需要が裏付けられた格好となり、東京市場において 半導体関連株への買いを誘った。

ギグワークス <2375>  622円 (+31円、+5.3%)

 ギグワークス <2375> [東証S]が続急伸。23日正午ごろ、子会社GALLUSYSの生成AIによる祭壇デザインツール「NOA(仮称)」をリリースすると発表しており、好材料視された。「NOA(仮称)」は、GALLUSYSが開発を支援し、abs(さいたま市大宮区)が提供する祭壇デザインツールで、WEBブラウザ上で動作するアプリケーションを使い、花の種類・色・形、予算や故人の趣味などを入力するだけで、約2000枚の祭壇データを学習したAIが自動的に新しい生花デザインを生成する。また、入力項目は会社ごとにカスタムが可能で、AIに学習させる祭壇データも増やすことができるため、生前の趣味嗜好に合わせた故人らしい祭壇や、使用する会社の特色に合った幅広い提案が可能になるとしている。

キャリア <6198>  378円 (+18円、+5.0%)

 Career <6198> [東証G]が続急伸。同社は22日取引終了後、関連会社のJR西日本キャリアが新たな人材マッチングのプラットフォームサービス「JOB JOB GO(ジョブジョブゴー)」を27日から開始すると発表。このサービスは、求人者と求職者をインターネット上でマッチングするもので、JR西日本の営業エリアが対象(今後拡大展開を予定)。なお、同プラットフォームのシステム開発にはキャリア子会社のプレニチュードが携わっている。

アニコムHD <8715>  597円 (+26円、+4.6%)

 アニコム ホールディングス <8715> [東証P]が大幅続伸。22日の取引終了後、4月度の月次経営実績に関して発表した。正味収入保険料は46億7000万円(前年同月比7.5%増)と増収となり、買い安心感が広がったようだ。保有契約件数は119万9358件(同7.1%増)となった。

SBG <9984>  8,730円 (+358円、+4.3%)

 ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が大幅続伸。米エヌビディア の好決算を受けて半導体セクターに対する前向きな見方が広がるなか、ソフトバンクG傘下で半導体設計を手掛けるアーム・ホールディングス の株価も時間外取引で上昇した。加えて、米格付け会社のS&Pグローバル・レーティングは22日、ソフトバンクGの長期発行体格付けを「BB」から1段階引き上げて「BB+」とした。格付けのアウトルックは「安定的」としている。これらがソフトバンクGの株価の支援材料となったようだ。S&Pグローバル・レーティングは、ソフトバンクGでは今後1~2年間、投資損益の安定化が進み、投資ポートフォリオの質も従来の想定に比べて改善した状況が続く見通しが高い、などと指摘している。

エニマインド <5027>  1,049円 (+43円、+4.3%)

 AnyMind Group <5027> [東証G]が3日ぶり大幅反発。同社は23日、共同購入に特化したインフルエンサーマーケティングサービスの提供を開始したと発表。ブランド企業とインフルエンサーとのマッチングやコンテンツ制作などを行い、インフルエンサーのSNS(ソーシャルメディア)コミュニティを活用して共同購入を促し、ブランド企業の売り上げ向上を支援するという。

西部技研 <6223>  1,582円 (+63円、+4.2%)

 西部技研 <6223> [東証S]が大幅高で4日続伸。同社は22日取引終了後、米子会社が電気自動車(EV)用リチウムイオン電池製造工場向けの大型案件を受注したと発表しており、これが材料視されたようだ。受注先はヒュンダイ・エンジ・アメリカで、受注金額は約29億円。受注内容は資本提携先である韓国グンミョン・エンジが設計・施工するドライルーム用デシカント除湿機で、納入時期は25年第1四半期を予定している。

窪田製薬HD <4596>  70円 (+2円、+2.9%)

 窪田製薬ホールディングス <4596> [東証G]が3日ぶり反発。23日午前、米国特許商標庁からクボタメガネテクノロジーに関する特許を取得したと発表。これが材料視された。

文化シヤタ <5930>  1,743円 (+45円、+2.7%)

 文化シヤッター <5930> [東証P]が続伸。22日の取引終了後、英投資ファンドのニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドと共同保有者が、文化シヤタの株式を買い増したことが明らかとなり、これを思惑視した買いが入ったようだ。同日に関東財務局に提出された変更報告書によると、共同保有者とあわせて保有割合は7.13%から8.21%に上昇した。報告義務発生日は15日。保有目的の項目には「投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為等を行うこと」などと記載している。

INC <7078>  735円 (+15円、+2.1%)

 INCLUSIVE <7078> [東証G]が反発。23日正午ごろ、100%子会社LAND INSIGHTが前年度に引き続き、経済産業省「令和6年度宇宙産業技術情報基盤整備研究開発事業(SERVISプロジェクト)のうち衛星データ利用環境整備・ソリューション開発支援事業」における衛星データの無料利用事業者に採択されたと発表しており、好材料視された。今回の公募では、林業領域への衛星データ活用がテーマとして採択されたとしており、具体的には富山県と山口県の衛星データから、森林の病害虫被害(ナラ枯れ、松食い虫、ツヤハダゴマダラカミキリなど)を検出する衛星データ活用を実証するとしている。なお、同件による業績への影響は軽微としている。

出前館 <2484>  251円 (+5円、+2.0%)

 出前館 <2484> [東証S]が反発。22日の取引終了後、弁当デリバリーサービス「くるめし弁当」を運営する持ち分法適用関連会社くるめしを譲渡すると発表した。これに伴い、連結決算に約20億円の特別利益を計上するとしており、これが買い手掛かりとなった。譲渡実行日は6月上旬の予定。あわせて、24年8月期連結業績予想について売上高を560億円から510億円(前期比0.8%減)へ、最終損益を79億8100万円の赤字から33億円の赤字(前期121億5400万円の赤字)へ修正した。GMV(流通取引総額)が想定を下回る見込みのため売上高は下方修正した一方、売上原価・販管費の適正化や前述の特別利益が寄与する形で赤字幅は改善する見通し。

KLab <3656>  235円 (+4円、+1.7%)

 KLab <3656> [東証P]が3日ぶり反発。23日正午ごろ、米エレクトロニック・アーツ と共同開発したサッカーゲーム「EA SPORTS FC TACTICAL」を東アジアや東南アジアの一部地域(香港、インドネシア、マカオ、マレーシア、シンガポール、台湾、タイ)できょう午後4時からリリースすると発表した。今回ローンチした地域以外については改めて発表を予定しているという。

ラストワンM <9252>  3,400円 (+45円、+1.3%)

 ラストワンマイル <9252> [東証G]が3日ぶり反発。22日の取引終了後、インターネット無料マンション「FReeNeXT」事業などを展開するSHC(名古屋市天白区)を、簡易株式交換により完全子会社化すると発表。ラストワンMの事業へのプラス効果を期待した買いが入ったようだ。株式交換の効力発生日は9月1日を予定。ラストワンMは集合住宅向け無料インターネットマンション事業の拡大などにつなげる。

ダイセキS <1712>  1,005円 (+12円、+1.2%)

 ダイセキ環境ソリューション <1712> [東証S]が続伸。22日取引終了後、取得上限4万株(自己株式を除く発行済み株数の0.23%)、または4600万円とする自社株買いの実施を発表した。期間は5月23日から6月11日まで。これが好感された。

日精機 <7287>  1,417円 (+16円、+1.1%)

 日本精機 <7287> [東証S]が続伸。22日の取引終了後、投資有価証券の売却益発生について発表した。資産効率の向上につながると受け止めた買いが入ったようだ。上場株式4銘柄を15日から17日にかけて売却した。投資有価証券売却益は8億6100万円で、単体決算で特別利益として計上する。国際会計基準(IFRS)を導入しており、連結業績に及ぼす影響はないとしている。

東レ <3402>  777円 (+7.7円、+1.0%)

 東レ <3402> [東証P]が3日ぶり反発。SMBC日興証券は22日、東レの目標株価を830円から910円に引き上げた。投資評価は最上位の「1」を継続する。戦略的なプライシングの効果とともに、新たな経営体制による変化が顕在化しつつあり、継続的に資本効率性が改善する確度が高まったと指摘。炭素繊維複合材料に関して同証券は、ボーイング の旅客機「787」向けの出荷前提を引き下げたものの、中期的な見通しの変更は大きくはなく、出荷が増加基調となる可能性は引き続き高いとした。26年3月期の営業利益予想については、これまでの1410億円から1480億円に引き上げている。

※23日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探
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