前引け：金曜日のフライングを挽回、欧州系の先物買戻し観測も

　前引けの日経平均は３２０．０１円高の１０４４３．５９円、ＴＯＰＩＸは２４．９７ポイント高の９１４．０５ポイントで終了。東証一部の値上がり銘柄数は１５８５、値下がり銘柄数は５０の全面高。出来高は概算で８億１７５８万株、売買代金は概算で６１７３億円でした。

　米国では、「公定歩合の引き上げは早期利上げとリンクしない」との観測が流れたことで、ＮＹダウ・ＮＡＳＤＡＱともに小幅続伸。日本株は金曜日に米公定歩合引き上げにフライング的な過剰反応してしまったため、本日は大幅反発。クレディスイスの２２５先物買戻し観測なども伝わり、日経平均・ＴＯＰＩＸともに高値圏で前場の取引を終了しました。

　個別では、野村證券が目標株価を２２０円から２５０円に引き上げた東洋ゴム<5105.T>、シティグループ証券がレーティングを「２Ｓ」から「１Ｓ」に格上げしたＡＣＣＥＳＳ<4813.T>、世界で初めてエチレンからブダジエンを直接製造する製法を確立したと報じられた三井化学<4183.T>、電気自動車向けリチウムイオン電池の生産計画を１０年度に９０００台分、１１年度は２万台分強と、従来計画から約５割引き上げると報じられたＧＳユアサ<6674.T>、１２年度の連結売上高を今期予想比２６％増の６７００億円に拡大する中期経営計画を策定した村田製作所 <6981.O>、１０年３月期の連結営業利益予想を１８億円から２０億円に上方修正したＧ―７ホールディングス<7508.T>などが上昇しました。

　半面、タワー投資顧問が保有比率を５．０４％から０．６％に減らしたことが判明したＡＱインタラクティブ<3838.T> 、マッコーリー証券が投資判断を「アウトパフォーム」から「アンダーパフォーム」へ2段階格下げした日本写真印刷<7915>、新株発行など公募増資で最大８５億円を調達すると発表したコロワイド<7616.T>、１０年３月期の連結営業利益予想を１５億円から８億６０００万円に下方修正したＤＴＳ<9682.T>、クレディスイス証券がレーティングを「アウトパフォーム」から「ニュートラル」へ、目標株価を３６０円から４６５円へ、それぞれ引き下げた大日本スクリーン<7735.T>などが下落しました。

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