【中銀チェック】見通し分かれた日銀は、直前になって据え置き見通し広がる=日銀金融政策決定会合

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/12/15 15:10
【中銀チェック】見通し分かれた日銀は、直前になって据え置き見通し広がる=日銀金融政策決定会合

 17日、18日に米連邦公開市場委員会(FOMC)に続き、18日、19日に日本銀行金融政策決定会合が行われます。時差の関係で発表時刻は8時間ほどの差しかありません。

 日銀金融政策決定会合は利上げと据え置きで見通しが分かれていました。先月あたりから利上げと据え置きの見通しがほぼ互角という流れが続く中、今月に入ってハト派で知られる中村日銀審議委員が「利上げに反対しているわけではない」と発言したことなどを受けて、70%近くまで利上げ期待が強まるといった場面も見られました。その後も関係者筋情報として、複数のメンバーが今回の利上げに否定的でないとの報道を受けて利上げ期待が強まる場面も見られました。

 もっともここにきて据え置き見通しがかなり強まってきています。韓国情勢の不透明感、欧州情勢などの不安定感などを前に、利上げを急ぐ必要はないとの見方が広がっているようです。直近での利上げ期待は15%程度とかなり低くなりました。1月までの利上げを70%強、年度内の利上げという形では90%近く見込むなど、早期の利上げ期待は継続しており、注目は声明や植田総裁の会見となりそうです。サプライズで利上げがあれば円高。据え置きの決定も、今後の利上げへの姿勢を示すことで中立といったところと見られます。

MINKABUPRESS 山岡

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)

「#日銀」「#相場見通し」「#金融政策」 の最新ニュース