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出光興産のニュース
■今週の相場ポイント
1.日経平均は3週ぶりに下落、戻り相場一服で利益確定売りが優勢に
2.週明けは前週末の米株安を受け利食い優勢、10営業日ぶりに反落
3.29日は3月の実質最終売買日で配当取り狙いの買いが支えとなる
4.週央は岸田・黒田会談が思惑呼び、急速な円高が買い手控え要因に
5.新年度入りとなった週末は下値模索の展開も、後半は下げ渋る展開
■週間 市場概況
今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比483円(1.72%)安の2万7665円と3週ぶりに下落。
今週はウクライナ情勢が不透明ななか、為替の動向に左右されやすい地合いだった。前週末まで日経平均は約2週間にわたって急速な戻り相場にあったが、買い戻しが一巡し上値が重くなった。週半ば以降は3月期末配当権利取り狙いの買いがなくなり、利益確定売り圧力が全体地合いに反映された。
28日(月)は日経平均が10営業日ぶりに反落となった。前週末の米国株市場ではハイテク株が売られナスダック総合株価指数が安く、これが東京市場でも利益確定売りを誘発した。中国・上海で新型コロナウイルスの感染拡大により事実上のロックダウンが始まったことも嫌気された。しかし、29日(火)は切り返す形となり、日経平均の上げ幅は300円を超え前日の下げ分を上回った。為替の円安進行が好感されたほか、3月の実質最終売買日ということで、配当権利取り狙いの駆け込み買いが全体を押し上げた。30日(水)は配当権利落ちに伴い日経平均に240円程度の下押し圧力が生じ、軟調な地合いを強いられた。この日行われた岸田首相と黒田日銀総裁の会談が思惑を呼び、一時1ドル=121円台前半まで急速に円が買われ、全体相場の買い手控えムードを助長する場面もあった。31日(木)は前日の欧米株市場が総じて軟調だったことや、ウクライナ情勢が引き続き不透明で、リスク回避の売りが優勢。前場取引時間中に、バイデン米政権が石油備蓄放出の計画を検討していると報じられ原油先物が下落、日経平均は一時プラス圏に浮上する場面もあったが、買いは続かなかった。そして、名実ともに新年度入りとなった1日(金)も日経平均は弱い動き。前日の米国株市場では主力株をはじめ幅広く利益確定売りがかさむ状況だったことで、東京市場もこの地合いを引き継ぐ形に。3月の日銀短観では大企業・製造業の業況判断指数(DI)が7期ぶりに悪化したことも嫌気された。ただ、後半は下げ渋り、値上がり銘柄数は値下がりを上回った。
■来週のポイント
来週は強弱対立から2万8000円を挟んだもみ合いの展開になりそうだ。
重要イベントとしては、国内では7日に発表される2月景気動向指数が注目される。4日には東証が新市場区分に移行する。海外では5日に発表される米国2月貿易収支や米国3月ISM非製造業景況指数に注視が必要だろう。
■日々の動き(3月28日~4月1日)
【↓】 3月28日(月)―― 10日ぶり反落、主力株を中心に利益確定売りが優勢
日経平均 27943.89( -205.95) 売買高11億1024万株 売買代金 2兆5820億円
【↑】 3月29日(火)―― 反発、円安や権利取り狙いの買いで2ヵ月ぶりの高値
日経平均 28252.42( +308.53) 売買高13億6236万株 売買代金 3兆2489億円
【↓】 3月30日(水)―― 反落、急激な円高や配当権利落ちの影響で下押す
日経平均 28027.25( -225.17) 売買高14億0442万株 売買代金 3兆4315億円
【↓】 3月31日(木)―― 続落、欧米株安受けリスク回避の売りが優勢
日経平均 27821.43( -205.82) 売買高13億4043万株 売買代金 3兆2438億円
【↓】 4月 1日(金)―― 3日続落、新年度入りも上値は重く利益確定売り優勢
日経平均 27665.98( -155.45) 売買高11億9029万株 売買代金 2兆8935億円
■セクター・トレンド
(1)全33業種中、30業種が値下がり
(2)郵船 <9101> 、商船三井 <9104> など海運が値下がり率トップ
(3)出光興産 <5019> など石油、INPEX <1605> など鉱業、日本製鉄 <5401> など鉄鋼といった市況関連株が売られた
(4)野村 <8604> など証券、三菱UFJ <8306> など銀行、東京海上 <8766> など保険株は大幅安
(5)JR東日本 <9020> など陸運、大成建 <1801> など建設、日水 <1332> など水産・農林といった内需株もさえない
(6)ダイキン <6367> など機械、ソニーG <6758> など電機、スズキ <7269> など自動車といった輸出株も低調
(7)JAL <9201> 、ANAHD <9202> など空運が値上がり率トップ
■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
1(1) 円安メリット
2(2) メタバース ── Web3時代のバーチャル革命始まる
3(3) サイバーセキュリティ
4(5) 半導体
5(7) インド関連
※カッコは前週の順位
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