株価指数先物【引け後コメント】 狭いレンジでこう着するなか、NTロングの対応に向かわせやすい

配信元:株探
投稿:2023/03/27 18:17

大阪6月限
日経225先物 27270 +90 (+0.33%)
TOPIX先物 1941.0 +5.0 (+0.25%)

 日経225先物(6月限)は、前日比90円高の2万7270円で取引を終了。寄り付きは2万7200円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万7115円)を上回り、買い先行で始まった。買い一巡後は戻り売りに押されて軟化し、前場半ばには2万7090円まで下げる場面も見られた。しかし、下へのバイアスは強まらず、前場終盤にかけて2万7200円を回復し、後場の取引開始直後には2万7290円まで買われた。買い一巡後は2万7220円~2万7270円辺りの狭いレンジで推移した。

 金融システム不安への懸念は根強いものの、先週末の米国市場が上昇したほか、グローベックスの米株先物で主要な指数先物がプラス圏で推移するなか、日経225先物はやや買い優勢の展開だった。一時下げに転じる場面もあったが、ショートを仕掛けてくる動きは限られ、押し目狙いでのスキャルピングが中心だったようだ。もっとも、上値抵抗線として意識される25日移動平均線を試す動きとはならず、週明けの米国市場の動向を見極めたいところであろう。

 指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]が終日軟調な展開だったこともあり、手掛けづらさはあった。ファーストリテイリング <9983> [東証P]やKDDI <9433> [東証P]は堅調だったが、先週は相対的に弱い値動きだったこともあり、リバランスによるものと考えられる。また、中外製薬 <4519> [東証P]やエーザイ <4523> [東証P]など医薬品セクターの一角が堅調だったが、調整トレンドのなかでの反発であり、こちらもリバランスの動きだろう。期末要因から積極的なポジションは取れず、方向感をつかみづらくさせた。

 なお、日本時間夕方のグローベックスの米株先物は、小幅ながらナスダック100が下げに転じて推移している。週明けの米半導体株が弱い値動きとなるようだと、東京市場へ波及する可能性があろう。日経平均型の強いリバウンドは期待しづらく、現在の75日、200日線を支持線、25日線を抵抗線とするレンジ内でのこう着が継続しそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で14.04倍だった。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下げが重荷となり、一時14.00倍まで低下したものの、下ヒゲを残す形状で持ち直した。75日線が支持線として機能して上放れた形であるが、25日線の切り上がりによって75日線とのゴールデンクロスが接近している。テクニカル的にも上方向のトレンドが意識されやすく、200日線が位置する14.12倍を目先的なターゲットとしたNTロングでの対応に向かわせやすい。

 手口面では、日経225先物はソジェンが1710枚、モルガンSが450枚、JPモルガンが350枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが960枚、BNPパリバが580枚、バークレイズが420枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はBNPパリバが1020枚、バークレイズが850枚、ソジェンが520枚程度の売り越しに対して、UBSが1530枚、みずほが840枚、ABNアムロが370枚程度の買い越しだった。





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